ヨーロッパ・ニュース Vol.128
2010/10/08
● 女子バスケ: 世界選手権はアメリカが優勝、日本は10位も健闘
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チェコで行われていた女子バスケットボール世界選手権は2日に決勝戦が行われ、アメリカが89-69で地元チェコを破り、通算8度目の栄冠に輝いた。アメリカは、準決勝でロシアに敗れ3位に終わった4年前のブラジル大会の雪辱を果たした。
なお、3位決定戦ではスペインがベラルーシを下している。
一方、一次予選を3位で突破した日本代表は二次予選では3連敗を喫し最下位で順位決定ラウンドに回ったが、初戦でギリシャに勝ち、ブラジルに惜敗して10位に入った。
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個人賞ではチェコのハナ・ホラコバが最優秀選手に選ばれたが、日本の大神雄子が1試合平均ポイント部門で1位に輝いたほか(19.1)、吉田亜沙美がアシスト部門で1位(4.6)、リバウンド部門で5位(8.1)と大健闘。強豪相手に接戦を演じたチームと共に個人レベルでも世界で戦える力があることを証明した。
<世界選手権最終結果>
準決勝
10/2 チェコ 81-77 ベラルーシ アメリカ 106-70 スペイン
決勝
10/3 アメリカ 77-68 チェコ
3位決定戦
10/3 スペイン 77-68 ベラルーシ
最終順位: 1.アメリカ 2.チェコ 3.スペイン 4.ベラルーシ 5.オーストラリア 6.フランス 7.ロシア 8.韓国 9.ブラジル 10.日本 11.ギリシャ 12.カナダ 13.中国 14.アルゼンチン 15.マリ 16.セネガル
<日本代表全結果>
一次予選 (1勝2敗)
9/23 日本 63-86 ロシア ●
9/24 日本 59-58 アルゼンチン ○
9/25 日本 60-66 チェコ ●
二次予選 (3敗)
9/27 日本 59-86 スペイン ●
9/28 日本 91-93 ブラジル ●
9/29 日本 64-65 韓国 ●
順位決定ラウンド
10/1 日本 63-59 ギリシャ ○
10/2 日本 84-79 ブラジル ●
● 男子バレー : 世界選手権の二次予選が終了、ポーランド、日本は敗退
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イタリアで行われている男子バレーボールの世界選手権は二次予選が終了し、12チームが三次予選に進んだ。地元イタリア、ブラジル、キューバ、ブルガリア、アメリカらの強豪はいずれも勝ち残っているが、ポーランド、日本らは二次予選敗退となった。日本は二次予選でフランスにストレート負け、アルゼンチンにも1-3で敗れ、大会を通じて1勝しか挙げられなかった。
<三次予選組み合わせ>
プールO: アメリカ、フランス、イタリア
プールP: セルビア、アルゼンチン、ロシア
プールQ: ブルガリア、スペイン、キューバ
プールR: ブラジル、チェコ、ドイツ
● 男子ハンド: 欧州チャンピオンリーグ、バルセロナがキールとドロー
男子ハンドボールの欧州チャンピオンズリーグは第2節が行われ、昨シーズンの決勝の再現となったTHWキール対バルセロナは共に譲らず28-28で引き分けた。強豪が揃うグループAで初戦に続きドイツ勢と対戦したバルセロナはアウエーでのキール戦をなんとか引き分けに持ち込み、2連敗を逃れた。また、グループBでも注目の一戦ベスプレム(ハンガリー)対ハンブルク(ドイツ)戦が行われ、ホームのベスプレムが33-30で勝利した。一方、グループDでは優勝候補のシウダー・レアル(スペイン)がサンクトペテルスブルクHC(ロシア)に快勝し、2連勝とした。
● フットサルスペインリーグ: 高橋と星の所属するヘステサは惜敗で最下位
スペイン・フットサルリーグは第4節が行われ、日本代表の高橋健介と星翔太が所属するヘステサはマナコールと対戦。0-3とリードされたヘステサは、ここから挽回し5-5の同点に追いつくが、試合終了直前に失点して惜しくも5-6で敗れた。この結果、へステサは開幕4連敗となり最下位に沈んでいる。高橋と星はともに出場したが、チームの勝利には貢献できなかった。
● ハンドボール: 2013年世界選手権、男子はスペイン、女子はセルビアで開催
IHF(国際ハンドボール連盟)は、2013年に行われるハンドボール世界選手権を男子はスペイン、女子はセルビアで開催することを発表した。両国でフル代表の世界選手権が開催されるのは初めてとなる。男子の開催地には当初、韓国、ノルウェー、デンマークが立候補していたが、いずれも最終投票が行われる理事会を待たずに辞退したため、自動的にスペイン開催が決定した。一方、女子はセルビアの単独立候補だったが、2012年の男子欧州選手権に続き、2年連続で国際大会を開催することになった。