ヨーロッパニュース一覧

2010-12-21

ヨーロッパ・ニュース Vol.132

2010/12/21


女子ハンドボール: 欧州選手権はノルウェーが4連覇

<優勝したノルウェー>

 デンマークとノルウェーの共催で行われた女子ハンドボールの欧州選手権は19日に決勝戦が行われ、ノルウェーが25-20でスウェーデンを破り、大会初の4連覇を達成すると同時に、2012年ロンドンオリンピックへの出場権を獲得した。なお、準優勝に終わったスウェーデンもオリンピック出場権を手にした。
 
メインラウンドでも両チームは対戦し、その時はスウェーデンが24-19で勝利を収めたが、決勝ではノルウェーが見事にリベンジを果たした。
 
なお、3位決定戦ではルーマニアが僅差でデンマークを破った。なお、上位に入った3チームには、来年12月にブラジルで行われる世界選手権への出場権を与えられる。

<決勝トーナメント結果>
12/18 準決勝
デンマーク 19-29 ノルウェー
ルーマニア 23-25 スウェーデン

12/19 決勝
ノルウェー 25-20 スウェーデン

12/19 3位決定戦
デンマーク 15―16 ルーマニア

<最終順位>
1.ノルウェー 2.スウェーデン 3.ルーマニア 4.デンマーク 5.フランス 6.モンテネグロ 7.ロシア 8.オランダ 9.クロアチア 10.ハンガリー 11.スペイン 12.ウクライナ 13.ドイツ 14.セルビア 15.アイスランド 16.スロベニア

バレーボール: クラブ世界選手権、男子、女子ともに決勝進出チームが決定

 12月15〜22日までカタールのドーハで行われているバレーボールのFIVBクラブ世界選手権は20日に準決勝が行われ、男女共に決勝進出チームが決まった。

 男子は、欧州からPGEスクラ・ベウハトフ(ポーランド)、トレンティーノ(イタリア)、ディナモ・モスクワ(ロシア)の3チーム、南米からはドレアン・ボリバール(アルゼンチン)、北中米からはポール・ミッチェル(アメリカ)、アジアからはパイカン(イラン)、アフリカからはアル・アーリ(エジプト)、そして開催国のアル・アラビ(カタール)を加えた8チームが参加した。2グループに分かれ総当たり戦で行われた予選ラウンドでは、プールAから優勝候補のスクラ・ベウハトフ、パイカンの2チームが準決勝に勝ち上がり、プールBでは、トレンティーノ、ボリバールが勝ち抜けを決めた。そして20日に行われた準決勝では、ベウハトフが3-0のストレートでボリバールを破ったほか、もう1試合ではトレンティーノがパイカンを同じく3-0で下し、ともに決勝進出を決めた。この結果、21日の決勝戦は欧州勢同士の対戦となった。

 また女子では、先の世界バレーでブラジル代表を準優勝に導いたジョゼ・ギマラエス監督率いるイスタンブール・フェネルバフチェ(トルコ)、イタリア王者のベルガモが欧州代表として出場、南米からはソリス・オサスコ(ブラジル)、北中米からはミラドール(ドミニカ)、アジアからはフェダーブロイ(タイ)、アフリカからはケニア・プリズンズ(ケニア)の計6チームが参加した。3チームずつに別れ予選ラウンドを戦った結果、フェネルバフチェとソリス・オサスコが決勝戦に駒を進めた。ソリス・オサスコは欧州王者のベルガモを3-0で退けて決勝進出を決め、予選ラウンドで0-3と完敗したフェネルバフチェ相手にリベンジを狙う。21日の決勝戦では、ブラジル代表監督を兼任するギマラエス監督のフェネルバフチェが、同監督の教え子でもあるブラジル代表7人を擁するオサスコとどのような戦いを繰り広げるかに注目が集まる。


ラグビー: ハイネケンカップ、ノーザンプトンが無傷の4連勝

 先週末、ヨーロッパの各地は寒波による大雪に見舞われ、英国、フランスではサッカーのリーグ戦などが相次いで中止となった。そんな中、ラグビーのハイネケンカップは、トゥールーズ(フランス)対グラスゴー・ウォリアーズ(スコットランド)戦が中止となった以外、全ての試合が決行された。
 プール1では、ここまで全勝のノーザンプトン(イングランド)が、カーディフ(ウェールズ)相手に先制トライを許す苦しい展開となったが、後半に逆転して23-19で勝ち、この日ゲームがなかった3連勝のトゥールーズを除く唯一の4連勝チームとなった。また、プール5注目の一戦、レスター・タイガース(イングランド)対ペルペニャン(フランス)の一戦は、リードされたペルペニャンが終了間際にPGで追いつき、土壇場で22-22の引き分けに持ち込んだ。

男子ホッケー: ユーロホッケーリーグKO16ラウンドの組み合わせが決定

 ユーロホッケーリーグ機構およびEHF(欧州ホッケー連盟)は17日、来年4月にオランダのブローメンダールで行われる男子ユーロホッケーリーグKO16ラウンド(決勝トーナメント)の組み合わせ抽選を行った。中でも、これで4大会連続の顔合わせとなる2008年、2010年の同大会王者UHCハンブルグ(ドイツ)対2009年の王者ブローメンダールの対戦は注目の一戦となる。なお、今季のKO16ラウンドに残ったクラブの国別内訳は、イングランド3、スペイン3、オランダ3、ドイツ3、アイルランド2、ロシア1、ベルギー1となっている。