ヨーロッパニュース一覧

2011-2-16

ヨーロッパ・ニュース Vol.138

2011/02/16


ラグビー: 6カ国対抗戦はフランス、イングランドが連勝

<フランスのFBメダールが逆転トライ>

 ラグビーの欧州6ヶ国対抗戦は12、13日に第2節が行われ、昨年の王者フランスが一昨年の王者アイルランド相手に苦戦したものの、25-22で勝利した。一方、優勝候補のイングランドはイタリア相手に付け入る隙を見せず、59-13で快勝した。また、ウェールズは24-6でスコットランドを破り、今大会白星を挙げた。

 13日に行われたアイルランド対フランス戦は、追いつ追われつの激しいゲームとなった。アイルランドは開始4分にマックファーデンのトライで先制すると、15分にもPGで追加点を挙げる。対するフランスも4PGを決めて追いあげるが、前半はアイルランドが15-12と3点リードして終わる。後半に入って攻勢を強めたフランスは49分のPGで同点に追いつくと、54分にはメダールのトライでアイルランドを突き放す。フランスはさらに62分のPGで差を広げるが、アイルランドも終盤にラッシュをかけ、ヒースリップのトライで2点差に詰め寄る。しかし、アイルランドの反撃もここまでだった。結局、フランスがこのまま3点差を守りきり、開幕2連勝を飾った。

男子バスケット: スペイン国王杯決勝はバルサがレアルを下して優勝

 13日に行われた男子バスケットのスペイン国杯決勝は、リーガル・バルセロナとレアル・マドリーのライバル対決となったが、バルセロナが68-60で勝利し、24年ぶりの優勝を手にした。
 スペインのサッカーリーグ、リーガ・エスパニョーラの2大巨頭バルセロナとレアル・マドリーだが、同国でサッカーに次いで人気が高いバスケットでも両者は最大のライバルであり、常に優勝争いを演じている。しかし近年は、サッカー同様バスケットにおいてもバルセロナが国内リーグ、ユーロリーグのタイトルを獲得しており、レアル・マドリーはやや引き離されている。

女子ハンドボール: 欧州チャンピオンズリーグ、決勝ラウンド注目のダークホース

<ポポビッチ(左)、ブラトビッチ(右)>

 女子ハンドボ-ルの欧州チャンピオンズリーグは、予選ラウンドを勝ち上がった8チームによる決勝ラウンドが始まった。ここまで今大会のダークホースとして注目を浴びているのが、全チーム中唯一の予選ラウンド6連勝を果たし決勝ラウンドに上がってきたモンテネグロのブドゥクノーストだ。ブドゥクノーストはこれがCL決勝ラウンド初進出となるが、モンテネグロ代表で185cm、74kgのポポビッチ、現在まで57ゴールを挙げ得点ランキング2位につけるセルビア代表186cm、73kgのブラトビッチという左右の大型サイドバックを中心に圧倒的な攻撃力を見せている。予選ラウンドでは、ロシアのディナモ、デンマークのビボルクHKという強豪相手にホーム&アウエーで連勝するなど、まさに今季のCLで台風の目と呼べる存在だ。ただ、先日行われた決勝ラウンド初戦では、オルチム・バルセアが21-20で勝利し、ブドゥクノーストの連勝記録は6でストップした。

バレーボール: チャンピオンズリーグ、男女共プレーオフ6進出チームが決定

 バレーボールのチャンピオンズリーグは、男女共にプレーオフ12ラウンドが終了。ホーム&アウエー形式で行われた2試合の結果、プレーオフ6ラウンドに進出する全チームが出揃った。

 男子は、イタリアのプレバンカ・クエーノがロシアのロコモティフ・ベルゴロドから2試合で1セットしか奪われずにプレーオフ6入りを決めた他、優勝候補のゼニト・カザン(ロシア)もスロベニアのACHバレーブBLEDを寄せ付けず、2試合ともストレート勝ちでプレーオフ6に進んだ。一方、ドイツのウンターハヒンク対ポーランドのJASTRZEBSKI Wegiel戦は互いにホームゲームを3-1でとり合い、2試合合計のセット数が4-4と並んだため、“ゴールデンセット”(勝敗を決めるための延長セット)が行われ、JASTRZEBSKI Wegielが15-9で勝利して、苦戦の末にプレーオフ6入りを勝ち取った。その他の試合では、ポーランドのスクラ・ベウハトゥフ、ロシアのディナモ・モスクワ、ベルギーのノリコ・マーセイクが勝ち上がっている。

 一方、同じくプレーオフ12ラウンドが行われた女子は、イクザシバシ・イスタンブール、Tテレコム・イスタンブールのトルコ勢2チームがそれぞれ順当にプレーオフ6に進んだ他、イタリアのスカボリーニ・ペッサロが、2試合ともフルセットの末、ロシアのディナモ・モスクワを退けた。また、ポーランドのバンク・BPS・ムスズィーナ対イタリアのビーリャ・コルテッセおよび、ロシアのザレチエ・オディンツォボ対スイスのボレロ・チューリッヒは、ともに1勝1敗のタイとなり、2試合の合計獲得セット数でも並んだため、ゴールデンセットが行われた。その結果、ムスズィーナとチューリッヒがそれぞれ15-11、15-9でゴールデンセットを制し、プレーオフ6入りを決めた。その他、アゼルバイジャンのラビタ・バクーがチェコのVK Modranska PROSTEJOVを競り合いの末破る金星を挙げている。プレーオフ6ラウンドでもホーム&アウエーの2試合が行われ、男女共にファイナル4進出チームが決まる。