ヨーロッパ・ニュース Vol.140
2011/03/01
● ラグビー: 6カ国対抗戦、イングランドがフランスを破り3連勝
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ラグビーの6カ国対抗戦は、26日に注目の一戦イングランド対フランス戦が行われ、グランドスラムを目指すイングランドが17-9で勝利して、開幕3連勝を果たした。
ラグビーの聖地トゥイッケナムに8万人の観衆を集めたこの試合は、互いに相手の強固なディフェンスを破ることができず、前半はともにPGによる得点のみの9-9で終えた。しかし、後半開始早々の41分、イングランドの FBフォーデンがこの試合唯一のトライを挙げると、その後も1PGを加えたイングランドが、昨季の王者フランスを振り切った。
なお、その他の試合では、アイルランドが接戦の末スコットランドを21-18で下したほか、イタリアはウェールズに16-24で敗れ3連敗を喫している。
第3節を終えた時点で全勝はイングランドのみで、その後を1敗のウェールズ、フランス、アイルランドが追っている。
● ラグビー: イングランドのウィルキンソン、代表での歴代最多得点を達成
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イングランド代表のフライハーフ(スタンドオフ)、ジョニー・ウィルキンソンは、26日に行われたフランスとの試合でPGを決め、代表での通算ポイントを1190に伸ばし、11月にニュージーランドのダニエル・カーターが記録した1188を上回る歴代最多得点記録を更新した。31歳のウィルキンソンは、サッカーのデイビッド・ベッカムと並ぶ英国スポーツ界のスターだが、この記録は、イングランド代表およびブリティッシュ&アイリッシュライオンズで達成された。なお、獲得したポイントの内訳は、コンバージョン152、PG230、ドロップゴール33となっている。
● ラグビー: W杯ニュージーランド大会、予定通り開催される可能性
ニュージーランドの首都クライストチャーチで22日に発生した大地震は、多くの死傷者と多大な被害を出し、現地では今も復旧作業が続いている。この地震により、今年同国で予定されているラグビーワールドカップの開催が危ぶまれているが、現地メディアによると、同大会が当初の予定通り開催される可能性は高いという。
IRB(国際ラグビー協会)およびRNZ(ニュージーランドラグビー協会)はいずれも、「現時点では時期尚早」として、同大会の開催についての公式コメントを控えているが、地震の直撃を受けたクライストチャーチにあるW杯会場の一つAMIスタジアムが地震による致命的なダメージを免れたこともあり、主催者サイドは同市でのW杯開催に支障はないと考えているようだ。とはいえ、地震の影響でピッチは荒れており、現状のままではプレーできる状態にはないことから、早急な修復作業が必要となる。また、近々専門家によるスタジアムの安全チェックも行われる予定だ。
● 女子バスケット: 2010欧州最優秀選手にホラコバ
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FIBA(国際バスケット連盟)ヨーロッパは、2010年の欧州最優秀選手にチェコ代表のハナ・ホラコバを選出した。現在31歳の183cmの大型ガード、ホラコバは現在31歳。チェコ代表として出場した2010年の女子世界選手権では決勝で米国に敗れ銀メダルに終わったが、チームの決勝進出の原動力となり、同大会のMVPも獲得した。
ホラコバは、チェコの名門フリスコ・シカ・ブルノでプレーした後、2010シーズンからはトルコの名門フェネルバフチェでプレーしている。
欧州最優秀選手ランキングトップ3
1.ハナ・ホラコバ(チェコ/フェネルバフチェ)
2.サンドリネ・グルーダ(フランス/コネチカット・サンズ)
3.アマヤ・ヴァルデモロ(スペイン/リバス・エコポリス)
● アイスホッケー: 来季のチャンピオンズ・ホッケーリーグ開催は見送り
IIHF(国際アイスホッケー連盟)の理事会は23日、欧州8カ国のトップリーグの中でクラブナンバーワンを決めるチャンピオンズ・ホッケーリーグ(CHL)の来季の開催見送りを決定した。現在、開催が中断しているCHLの来季の再開に向け、IIHFは1月に連盟としての独自案を提案していたが、大部分のリーグから合意を得ることができず、来季の開催は見送られることになった。
IIHFは同大会の再開にあたり、次年以降の3シーズンで計1880万ドル(約9億7000万円)の出資および、中止が決まった2009-10シーズンに出場予定だったチームへの補償を提案したが、各リーグに受け入れられなかった。同大会は、ガスプロム社がメインスポンサーからの撤退を決めて以来、中断されている。IIHFの理事会は、将来の大会再開に向け、引き続き個々のトップリーグ協会と交渉を続けていくという。
● 女子バレーボール: チャンピオンズリーグ・プレーオフ6ラウンド1回戦結果
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女子バレーボールの欧州チャンピオンズリーグは、23、 24日にプレーオフ6ラウンドの1回戦が行われ、アゼル バイジャンのラビタ・バクー、イタリアのスカボリーニ・ペッサロ、ヴァクフバンク・ギュネス・インスタンブールが、いずれもアウエーでの初戦を制した。
イスタンブール・ダービーとなったエジュザジュバシュ対ヴァクフバンク・ギュネスの一戦は、4700人の観衆を集めて行われたが、ヴァクフギュネスが3-0であっさりと勝負を決め、第2戦に向けて大きなアドバンテージを手にした。
一方、ダークホース同士の対戦となったポーランドのバンクBPSムシナ対ラビタ・バクーだが、バンクBPSムシナは地元ファンの期待もむなしく、わずか1時間でストレード負けを喫した。また、優勝候補のペッサロは、若手中心で臨んだスイスのボレロ・チューリッヒに3-1と貫録勝ちを収めた。第2戦は3月3日に行われ、勝ち上がったチームが最終ステージとなるファイナル4へ駒を進める。