ヨーロッパニュース一覧

2011-4-5

ヨーロッパ・ニュース Vol.143

2011/04/05


男子バスケット: ファイナル4のうち3チームが決定、昨季王者バルサ敗れる

 男子バスケットのユーロリーグは、先に3勝した方が勝ち上がるプレーオフにより、ファイナル4に進む3チームが決定した。なお、4戦を終え2勝2敗のタイとなったレアル・マドリー対パワーアレクトリック・バレンシアは、4月7日に最終戦を行う。
プレーオフではマッカビ・エレクトラ(イスラエル)、モンテパッシ・シエナ(イタリア)がいずれも3-1でファイナル4進出を決めたが、昨シーズンの王者バルセロナはパナシナイコスに1-3で敗退した。第1戦を制し幸先よいスタートを切ったバルセロナだが、その後3連敗を喫し、ファイナル4を前に2年連続優勝の夢を絶たれた。


<プレーオフ結果>
カハ・ラボラル(スペイン)1-3 マッカビ・エレクトラ(イスラエル)
リーガル・バルセロナ(スペイン)1-3 パナシナイコス(ギリシャ)
レアル・マドリー(スペイン) 2-2 パワーエレクトリック・バレンシア(スペイン)

※4月7日の第5戦に勝利した方がファイナル4へ
オリンピアコス(ギリシャ) 1-3 モンテパッシ・シエナ(イタリア)



男子ハンドボール: チャンピオンズリーグ8強が出揃う

 男子ハンドボールの欧州チャンピオンズリーグは、ベスト16ラウンドが行われ、ホーム&アウエー形式のプレーオフを勝ち抜けた8チームが出揃った。ベスト8の顔ぶれは、例年通りドイツ勢の4チーム(THWキール、フレンスブルク・ハンデヴィッド、ライン=ネッカー・レーヴェン、HSVハンブルグ)を筆頭に、シウダー・レアル(スペイン)、バルセロナのスペイン勢、モンペリエ(フランス)、チェクホフスキ・メドベディ(ロシア)となった。なお、ハンガリーのMKBベスプレム、スペインのBMバジャドリーは敗れた。

<ベスト16ラウンドプレーオフ結果> ※スコアは2戦合計
シャフハウゼン(スイス)  58-61 モンペリエ(フランス)  
KIFコールディング(デンマーク)   53-72 THWキール(ドイツ)
シャンベリ・サボイエ(フランス) 43-63 シウダー・レアル(スペイン)
HC ボスニアBH(B・ヘレツェゴビナ) 39-61 チェフコフスキ・メドベディ(ロシア) ピック・セゲド(ハンガリー) 46-60 フレンスブルク・ハンデヴィッド
FCバルセロナ・ボルジェス(スペイン) 54-51 MKBベスプレム(ハンガリー)
HCクロアチ・ザグレブ(クロアチア) 55-58 ラインーネッカー・レーヴェン(ドイツ)  
HSVハンブルグ(ドイツ) 63-55 クアトロ・レジェス・BMバジャドリー(スペイン)



ホッケー: 2010年のユーロホッケーアワードにスイスのセルベッテが選出

 EHF(欧州ホッケー連盟)は、欧州で最もよく組織運営され、かつホッケーの普及に貢献したクラブを表彰するユーロホッケーアワード2010にスイスのセルベッテHCを選出した。セルベッテHCは、1990年にはわずか12人の選手しか所属していなかった小クラブだったが、2010年には250人の選手を擁するまでに成長した。同クラブは、地域の学校や家族との連携によって目覚しい成長を遂げ、同地域でのホッケーの普及に貢献した。EHFはまた、受賞は逃したものの、昨年クラブ創設100周年を迎えたスペインのCDテラサおよび、2001年から2010年の間に所属選手を169人から389人に増やすなど若手育成に力を入れているドイツのブレマーHCについても賛辞を送った。



ラグビー: イングランド代表のフォーデンが器物破損罪で警察に逮捕

 先の6カ国対抗戦で優勝したイングランド代表のフルバック、ベン・フォーデンが、器物破損行為を働いた容疑で、先月28日に警察に逮捕されていたことがわかった。28日の深夜、ロンドン市内でタクシー運転手から通報を受けた警察当局は、現場にいた25歳のフォーデンと同伴の23歳男性を逮捕した。詳しい現場の状況については発表されていないものの、フォーデンはその後釈放された。これを受け、所属クラブであるイングランド・プレミアシップのノーサンプトンおよびイングランドラグビー協会は、事件についての調査を開始したことを発表した。しかし、フォーデンはこの週末に行われたプレミアシップのセイル・シャークス戦に出場。逮捕後のショックが嘘のような素晴らしい動きを見せ、ノーサプトンの53-24での大勝に貢献した。


アイスホッケー: 日本協会、国際大会への代表参加を辞退

 JIH(日本アイスホッケー連盟)はIIHF(国際アイスホッケー連盟)に対し、2011年の世界選手権をはじめとする同連盟主催の3大会からの辞退を申し出た。
 今回の東日本大震災でアイスホッケーのチームが集中する東北地方が大きな被害を受けたことを受け、JIFは、2010-11シーズンのアジアリーグアイスホッケー・プレーオフファイナルの中止を発表したが、同時に4月17日からハンガリーのブダペストで開催される世界選手権ディビジョン1、U―18世界選手権ディビジョン1、女子世界選手権ディビジョン1の3大会への出場を取りやめることをIIHFに正式に通知し、受理された。