ヨーロッパニュース一覧

2011-4-12

ヨーロッパ・ニュース Vol.144

2011/04/12


女子バスケット: スペインのアルコン・アベニーダがユーロリーガ初制覇

 女子バスケットボールのユーロリーガ・ウーマンは、10日にロシアのエカテリングブルグでファイナル4決勝が行われ、スペインのアルコン・アベニーダがロシアのスパルタク・モスクワを68-59で破り、大会初優勝を飾ると同時に、2007年大会以来スパルタクが続けてきた4大会連勝優勝の記録を4で止めた。
 準決勝でアルコンは同じスペインのロス・カセレスと、スパルタクは同じロシアのUMMCエカテリングブルグを下して決勝に進んだ。同じ顔合わせとなった2シーズン前の決勝ではスパルタクに敗れたアルコンだが、今回見事にリベンジを果たすことに成功した。なお、大会MVPにはアルコンのアルバ・トレンスが選ばれた。

<ファイナル4結果>

最終順位: 1.アルコン・アベニーダ(スペイン) 2.スパルタク・モスクワ(ロシア) 3.IMMCエカテリンブルグ(ロシア) 4.ロス・カセレス(スペイン)

準決勝

4/8  スパルタク  54-43 エカテリンブルグ

4/8  ロス・カセレス 49-61 アルコン・アベニーダ

3位決定戦 

4/10 ロス・カセレス 52-64 エカテリンブルグ

決勝

4/10 スパルタク・モスクワ 59-68 アルコン・アベニーダ




女子サッカー: チャンピオンズリーグ準決勝、永里ゴールもポツダムは初戦ドロー

<永里>
<安藤>

 女子サッカーのウィメンズ・チャンピオンズリーグは、9日に準決勝の第1戦2試合が行われ、デュイスブルク(ドイツ)とポツダム(ドイツ)が2-2の引き分けに終わった一方、リヨン(フランス)は2-0でアーセナル(イングランド)に勝利した。                              
 昨シーズンの準決勝と同じ顔合わせとなったデュイスブルク対ポツダム戦では、再び日本人同士のマッチアップが期待されたが、ポツダムの永里優季がゴールを決めた一方で、デュイスブルクの安藤梢は出場機会がなかった。なお、永里はこの試合のゴールが本大会通算8ゴール目となり(7試合出場)、大会得点ランキング5位に浮上した。
 試合は前半16分、アウエーのポツダムがケルショウスキのゴールで先制すると、デュイスブルクも32分にグリングスのゴールで追いつく。すると、その直後の35分、ミタッグのクロスを永里が決めポツダムが再びリードを奪うが、粘るデュイスブルクも、前半終了間際の42分にオスターがゴールを決め2-2と試合を振り出しに戻す。後半は両チームともスコアが動かず、結局2-2のまま終了したが、17日に行われる第2戦に向け、アウエーゴールを奪って引き分けたポツダムが有利に立った。




女子ハンドボール: チャンピオンズリーグ準決勝はラルビックとイチャコが先勝

 女子ハンドボールのチャンピオンズリーグ準決勝は、9日に準決勝の第1戦が行われ、ラルビック(ノルウェー)とイチャコ(スペイン)がともに5点差をつけてホームゲームをものにし、第2戦に向けてはずみをつけた。第2戦は4月17日に行われる。

<準決勝>
ラルビック(ノルウェー) 25-20 ブトゥクノースト(モンテネグロ)
イチャコ(スペイン) 26-21 ギョーリ(ハンガリー)




ラグビー: ハイネケンカップベスト4が決定

<勝利を祝うトゥールーズ>

 ラグビーのハイネケンカップは、9日と10日に準々決勝が行われ、準決勝に進む4チームが決定した。
昨シーズンの決勝と同じ顔合わせとなったビアリッツ対トゥールーズのフランス勢同士の対戦は、王者トゥールーズが27―20で勝ち、ビアリッツのリベンジはならなかった。また、もう1試合のフランス勢同士の対戦では、接戦の末ペルペニャンがトゥーロンを29-25で下した。
 一方、残り2試合はいずれも、アイルランド対イングランドの組み合わせとなったが、アイルランドのレンスターとイングランドのノーザンプトンが、それぞれ準決勝に駒を進めた。なお、準決勝の組み合わせは、レンスター対トゥールーズ(5/1)、ノーザンプトン対ペルペニャン(5/2)となった。

<準々決勝結果>

4/9  レンスター(アイルランド) 17-10 レスター・タイガース(イングランド)

4/9  ペルペニャン(フランス) 29-25 トゥーロン(フランス)

4/10 ノーザンプトン・セインツ(イングランド) 23-13 ウルスター(アイルランド)

4/10 ビアリッツ(フランス) 20-27 トゥールーズ(フランス)

女子ハンドボール: ユーロ2014はハンガリーとクロアチアの共催に決定

 EHF(欧州ハンドボール連盟)は9日、女子ハンドボールの2014年欧州選手権(ユーロ2014)をハンガリーとクロアチアの共催で行うことを決定した。本大会の開催地には、両国の他にスロベキアとトルコも名乗りを上げていたが、EHFの要求する条件を満たしていないとの理由でスロバキアが脱落。トルコとハンガリー/クロアチアとの一騎打ちとなったが、インフラやハンドボール人気、商業的メリットなどを検討したけ結果、ハンガリー/クロアチアが選ばれることになった。なお、2カ国によるユーロ共催は、2010年のノルウェー/デンマーク大会に続き2度目となる。ユーロ2014は2014年12月7日から21日まで開催される。