ヨーロッパニュース一覧

2011-10-25

ヨーロッパ・ニュース Vol.157

2011/10/25


ニュージーランがフランスを1点差で下し、ラグビーW杯2度目の優勝

<全勝で優勝を決めたオールブラックス>

 ラグビーワールドカップは23日に決勝戦が行なわれ、ニュージーランドが8-7の僅差でフランスを破り、1987年に同国とオーストラリアの共催で行われた第1回大会以来となる2度目の優勝を全勝で飾った。
 オークランドのエデン・パークで行なわれた一戦は、地元ニュージーランドの圧倒的優位が予想される中、1点を争う接戦となった。予選ラウンドで対戦した際は37-17と完勝しているニュージーランドは、この日の前半もゲームの主導権を握ると終始フランス陣内で試合を進め、相手に反撃の糸口すら与えない。15分にはトニー・ウッドコックがトライを決め、ニュージーランドがまずは5-0とリードする。しかし、このコンバージョンがはずれると、ここから試合は停滞し、両チームのスコアは動かないままハーフタイムを迎える。後半開始早々の46分にステファン・ドナルドのPGで3点を追加したニュージーランドだったが、その直後にフランスの反撃を浴びると、大会MVPを獲得したディエリー・ドゥソトワールのトライとコンバージョンで8-7とされ、一気に1点差まで詰め寄られる。フランスはここから果敢に攻勢をかけるが、ニュージーランドの統率されたディフェンスを最後まで崩すことができず、試合は結局このまま8-7のまま終了した。なお、21日に行われた3位決定戦では、オーストラリアがウェールズを21-18で下している。

<ラグビーW杯決勝>

10/23   フランス 7-8 ニュージーランド


アイルランドに女子サッカーリーグが新設

<今大会注目のベルリン>

 10月10日はアイルランドの女子サッカー界にとって歴史的な日となった。
 この日、ダブリンのアビバ・スタジアムで、同国の観光スポーツ省のミカエル・リング大臣が、アイルランド女子ナショナルリーグの創設を正式に宣言した。テストシーズンとなるリーグ1年目は6チームが参加し、11月13日に記念すべき開幕戦が行われる予定だ。
 同国の女子サッカーリーグ創設は、UEFA(欧州サッカー連盟)の女子サッカー振興プランの一環として進められており、すでにイタリア、ポルトガル、スロバキアでも、UEFA主導の下、女子ナショナルリーグが立ち上がっている。




ユーロホッケーリーグ、KO16ラウンド進出チームが全て出揃う

 ユーロホッケーリーグは、21日から23日にかけてベルギーのアントワープで後半戦のグループラウンドが行なわれ、来年4月に行なわれるKO16ラウンド(決勝ラウンド)進出チームが全て出揃った。プールDでは、地元のKHCドラゴンズがオランダの強豪ロッテルダムを最終戦で破りグループ首位で突破を決めた他、プールAの最終戦でレディング(イングランド)に競り勝ったアムステルダム、プールFのハンブルグ(ドイツ)も、それぞれ2連勝でKO16に駒を進めた。

男子バスケのユーロリーグが開幕、初出場のビルバオがオリンピアコスに勝利

<古巣に復帰したキリレンコ>

 男子バスケットの欧州ナンバーワンクラブを決めるユーロリーグのレギュラーシーズンが開幕し、今大会初出場となるスペインのビルバオがギリシャの強豪オリンピアコスを76―61で下すサプライズを見せ、早くも初勝利を手にした。一方、NBAからタイ・ローソン、ウィームスが加入したリトアニアのザルギリス・カウナスと、同じくNBAから復帰したキリレンコを擁すロシアのCSKAモスクワの注目の一戦は、17ポイント、15リバウンド、5アシストの活躍を見せたキリレンコの活躍などによりCSKAが87-74で快勝した。
 その他、優勝候補のリーガル・バルセロナ、モンテパッシ・シエナ、レアル・マドリー、昨シーズンの覇者パナシナイコスは初戦を順当に白星で飾っている。




男子ハンド欧州チャンピオンズリーグ、バルセロナとハンブルグが破竹の4連勝

 男子ハンドボール欧州チャンピオンズリーグのグループラウンドは第4節が行なわれ、グループAのバルセロナ(スペイン)とグループCのハンブルグ(ドイツ)がともに1点差で勝利を収め、開幕以来の4連勝を果たした。
 今大会も優勝候補の最右翼と目されるバルセロナだが、アウエーでクロアチア・サグレブ相手に苦戦を強いられ、最後は31-30の1点差で何とか競り勝った。また、同じくアウエーゲームとなったハンブルグも、スロベニアの伏兵シモス・コーペルに追い上げられながら、24-23の1点差で逃げ切った。一方、グループBでは初出場のベルリン(ドイツ)がホームでアトレティコ・マドリー(スペイン)に33-37で敗れた他、グループDではドイツの強豪THWキールがスペインのレオンと28-28で引き分け、1勝1敗1分でグループ4位に沈んでいる。



=ロンドンオリンピック情報=

サッカーの英国代表チームが始動、ベッカム、ギグスをオーバーエイジ枠で招集

<2人はマンUではチームメートだった>

 FA(イングランドサッカー協会)は20日、来年のロンドンオリンピックに向けた男女の英国代表チームの概要を発表した。英国の男子チームがオリンピックに出場するのは、1960年のローマオリンピック以来、女子は今回が初出場となる。
これまでFIFA(国際サッカー連盟)およびUEFA(欧州サッカー連盟)が主催する国際大会においては、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドと4つの地域がそれぞれ個別の代表チームで出場してきたが、オリンピックでは原則1カ国につき1チームの出場しか認められていないため、地元開催の五輪に英国が統一チームで出場するかどうかに注目が集まっている。地域の独自性を主張するウェールズ、スコットランド、北アイルランドは英国統一チームの結成には消極的で、最悪の場合はイングランド代表の単独出場も検討されているが、今回、男子の英国代表監督に就任したスチュアート・ピアース監督は、「イングランドだけでなく、その他の地域の選手も招集したい」と“チームGB”(英国統一チーム)での五輪出場に意欲を燃やしている。ピアース監督はその第一歩として、23歳以上のオーバーエイジ枠に、かつてのイングランド代表とウェールズ代表でそれぞれ象徴的な選手だったベテランのデイビッド・ベッカム(36)、ライアン・ギグス(37)の両選手の招集を決めた。

ハンド女子、ロンドン五輪アジア予選は韓国が優勝、日本は世界最終予選へ

 中国で行なわれていたハンドボール女子のロンドン五輪アジア予選は21日に最終戦が行われ、ここまで全勝同士の日本と韓国が対戦。実質的な優勝決定戦となったこの一戦で、前半は日本が11-10でリードを奪うが、後半は地力で上回る韓国が逆転し、最後は27―22で日本を下した。この結果、優勝を決めた韓国はオリンピック出場を決め、準優勝の日本は、来年5月の世界最終予選で最後のチャンスに賭ける。なお、韓国女子は8大会連続のオリンピック出場となる。

<ハンド女子ロンドン五輪アジア予選最終順位>
1.韓国 2.日本 3.中国 4.北朝鮮 5.カザフスタン 6.トルクメニスタン

ハンド男子のロンドン五輪アジア予選が開幕、日本は初戦で韓国に大敗

 中国で行なわれていたハンドボール女子のロンドン五輪アジア予選は21日に最終戦が行われ、ここまで全勝同士の日本と韓国が対戦。実質的な優勝決定戦となったこの一戦で、前半は日本が11-10でリードを奪うが、後半は地力で上回る韓国が逆転し、最後は27―22で日本を下した。この結果、優勝を決めた韓国はオリンピック出場を決め、準優勝の日本は、来年5月の世界最終予選で最後のチャンスに賭ける。なお、韓国女子は8大会連続のオリンピック出場となる。

<ハンド女子ロンドン五輪アジア予選最終順位>

1.韓国 2.日本 3.中国 4.北朝鮮 5.カザフスタン 6.トルクメニスタン