ヨーロッパ・ニュース Vol.174
2012/04/17
● 女子ハンドボール、チャンピオンズリーグ情報
2011-12シリーズ、女子のハンドボール・チャンピオンズリーグ決勝戦のカードがついに決定した。激しい予選、そして本大会を勝ち上がったETOジェール(ハンガリー)、ブドゥチノスト(モンテネグロ)の東欧勢が生き残った。
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ブドゥチノストは、前回の覇者ノルウェーのラルヴィクを準々決勝で23-13で下してその強さを見せ付けている。また、ルーマニアの強豪オルトキムを31-23で下したETOジェールも決勝に向けて勢いを保っている。
また、この決勝戦はホーム・アンド・アウエー形式で行なわれ、第1戦が5月の第1週に、第2戦が5月の第2週に予定されている。なお、両チームともに追加メンバーの発表などは5月1日が期限とされている。
● 男子ラグビー、ハイネケンカップ情報
欧州最強のクラブを決定する“ハイネケンカップ”は、いよいよ決勝進出を争う4強が出揃った。スコットランド勢として初の4強入りを決めたエディンバラは、歴代最多の優勝4度を誇るトゥールーズ(フランス)を19-14で撃破した。また、フランスのクレルモンは、イングランドの強豪サラセンズを22-3で下し本大会初の準決勝を決めた。
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そして、アルスター(アイルランド)は同国のライバルのマンスターを22-16で破り、13年ぶりにベスト4進出を決めた。また、同じくアイルランドの前回王者レンスターもカーディフ・ブルーズ(ウエールズ)に34-3と快勝すると、大会連覇まで残り2勝と迫った。
なお準決勝は、4月28日に①アルスター対エディンバラ、29日に②クレルモン対レンスターという組み合わせが決定した。また、イングランドのトゥイッケナムで行なわれるハイネケンカップ決勝戦は5月19日に予定されている。
● 男子バスケットユーロリーグ、ファイナル4情報
男子バスケットユーロリーグのファイナル4に勝ち残った強豪達がついに、5月11-13日にトルコのイスタンブールのスィナン・エルデム・ドームで対決する。ファイナル4に勝ち残ったチームはCSKAモスクワ(ロシア)、パナシナイコス(ギリシャ)、バルセロナ(スペイン)、オリンピアコス(ギリシャ)である。
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今季のバルセロナは、ここ10年以来の最強の攻撃、そして最高の守備を兼ね備えたチームとの呼び声が高い。予選を終えての成績は18勝1敗とずば抜けており、シャビ・パスクアル監督率いる精鋭部隊が優勝に最も近い存在と言えるだろう。
さらに、バルセロナに続く安定した素晴らしい戦いを披露したのが、もう1つの優勝候補CSKAモスクワだ。予選から連勝を重ね、破竹の勢いのCSKAモスクワだが、アンドレイ・キリレンコ、ネナド・クリスティッチが絶好調を保っていることも強さの大きな要因だ。
一方、オリンピアコスは序盤戦は苦しんだものの、次第に調子を上げるとファイナル4入りを決め、前回王者のパナシナイコスは苦しい戦いが続いたものの、念願の大会連覇に向けての執念を見せている。
● 世界のバレーボール情報
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ブラジル女子バレーの国内リーグ(スーペルリーガ)準決勝で、観客数がブラジル過去最高の1万1500人を記録したことがFIVAなどでも大きく報じられた。女子バレーの国内リーグ戦では素晴らしい集客数だが、会場はリオ・デ・ジャネイロのマラカナジーニョ体育館で、ウニレベルス対ボレイ・フテュロの対戦カードが行なわれた。
ブラジル全国でも放映されたこのホームのウニレベルス対ボレイ・フテュロの試合だが、実は両チームにはオリンピック優勝メンバーが7人入っており、その中には、マリ、シェイラ、パウラ・ペケーノ、バレウスカ・オリベイラなどの世界的に有名な選手が顔を揃えた。
● 男子フットサル、W杯プレーオフ情報
今年の11月に東南アジアで開催されるフットサル・ワールドカップ(W杯)タイ大会へ向けて、ヨーロッパでは最終予選(プレーオフ)が各地で繰り広げられ、出場権を勝ち取った7カ国の顔ぶれが出揃った。
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欧州選手権を優勝、フットサル公式戦108戦無敗と勢いの止まらないスペインは、スロバキアを完封で撃破して(4-0、8-0で2連勝)、早々とW杯進出を決めてW杯3度目の優勝を狙っている。また今回の欧州選手権で準優勝に終わったロシアは、アゼルバイジャンに辛勝(3-2、2-2で1勝1分)してプレーオフをクリアした。その他にもウクライナ、セルビア、そしてポルトガルなどが次々とW杯本戦への切符を手に入れた。
一方で、実力には定評のあるルーマニア、そして新興勢力のアゼルバイジャンらがプレーオフで姿を消す結果になった。また前回大会3位のイタリアは、ノルウェイに余裕の勝利をみせて(5-0、2-0で2連勝)本大会行きを決めると、チェコもスロベニアを振り切って欧州7つ目、最後の枠を確保した。
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なお、4月15日よりフットサルW杯南米予選も開催されており、W杯優勝候補のブラジル、アルゼンチン、チリ、ペルー、ボリビアの5カ国がグループAを戦っている。またグループBを争うのは、南米の強豪パラグアイ、ウルグアイ、コロンビア、ベネズエラ、エクアドルとなっており、W杯本大会に向けて南米4つの枠を争っている。