ヨーロッパニュース一覧

2012-4-24

ヨーロッパ・ニュース Vol.175

2012/04/24


男子ハンドボール、チャンピオンズリーグ情報

 4月20日より、男子ハンドボールチャンピオンズリーグ準々決勝第1戦が各地で行われた。まず、注目のAGコペンハーゲン(デンマーク)対バルセロナ(スペイン)は両国を代表する人気クラブの対決に相応しく、2万1000人以上の観衆を集め激しい試合が展開された。息もつかせぬ激戦の末、ホームのAGコペンハーゲンが29-23でバルセロナを下し、第1戦に先勝した。

 アデマル・レオン(スペイン)対FÜCHSEベルリン(ドイツ)の対決は、両者ともに今大会のサプライズを引き起こす存在だ。ホームで無敗の強さが売りのレオン、アウエーでの戦績は僅かに2敗と素晴らしかったベルリンともに好勝負が期待された。この試合、予想を覆す一方的な展開で、アデマル・レオンが34-23でF_CHSEベルリンに快勝、クラブ初のベスト4進出へと好スタートを切った。

 RKクロアチア・ザグレブ(クロアチア)対THWキール(ドイツ)は、何とチャンピオンズリーグで過去に8回も顔を合わせた“因縁の対決”の再現となった。そして過去の戦績も3勝3敗2分けの結果が語るように、まさに互角の勝負が繰り広げられた。注目の9度目の対決は、互いに勝利を狙い続けたものの、31-31の引き分けに終わった。

 また前回王者のアトレティコ・マドリーは、準決勝初進出のRKコペル(スロベニア)とチャンピオンズリーグ初対決となった。スペイン国内リーグでバルセロナの後を追うアトレティコだが、本大会では難なくベスト8まで勝ち上がり安定した戦いを見せていた。今大会のサプライズとの呼び声も高いRKコペルは、古豪アトレティコ・マドリーを相手に臆することなく戦い抜くと、26-23で接戦を制し再びインパクトを残してみせた。




男子バスケットボール、ユーロリーグ情報


<NBAから古巣のCSKAモスクワに戻り、大活躍を見せるアンドレイ・キリレンコ(ロシア)>

 男子バスケットボール、ユーロリーグの最優秀DF(守備)が、同リーグに参加するクラブの監督陣の投票により決定、CSKAモスクワのアンドレイ・キリレンコ選手が選ばれた。今年31歳になるキリレンコ選手だが、シーズンを通して安定したリバウンド、ブロック、スティールを量産して相手の攻撃陣をことごとく苦しめた。

 また、キリレンコ以外にもネナド・クリスティッチ(セルビア)らの活躍もあり、CSKAモスクワは終始安定した戦いを披露、ファイナル4に難なく進出しており、バルセロナ(スペイン)と並んでの優勝候補として存在感を示している。




フットサル日本代表、スペイン遠征情報

 フットサル日本代表(男子)は20日、スペイン遠征の全4試合のトレーニングマッチ日程を終了した。代表監督のミゲル・ロドリゴ氏がスペイン出身であることから、今回の遠征がスペイン国内で行なわれた。世界最高と呼ばれるスペイン・プロリーグ1部を相手に、日本代表の初勝利が期待された。


<ミゲル・ロドリゴ監督がフットサル日本代表にスペインの流れを吹き込んでいる>

 16日に行なわれた第1戦目は、スペインの中堅「タラベラ」と5-5で勝利を目前にしながらも、惜しくも引き分けた。続く17日の第2戦目は「カルニセル・トレホン」に低調なパフォーマンスで1-3で敗北、1戦目に比べて攻守ともに苦戦を強いられた。

 18日の第3戦目は、ミゲル監督の古巣でもある「カハ・セゴビア」に善戦を見せるも、3-4で惜敗した。そして最終戦となった19日、スペイン北部の強豪「ロベジェ・サンティアゴ」との対決は前半に2点を先制するも、巻き返されて2-5で敗北。4試合を通して、残念ながらスペイン1部からの初勝利には至らなかった。




ブラジル女子バレーボール情報

 18日にブラジル・リオデジャネイロで1万2000人の観衆を集めて行なわれたブラジル女子バレー・スーペルリーガは、7度のリーグ優勝を誇るウニレベルを破ったソリイズ・ネズレが国内リーグ5度目の栄冠を手に入れた。

 シーズンを通してブラジル国内のスーペルリーガが大盛況のまま終了したことを受けて、ブラジルバレーボール協会のアリー・グラシャ会長は、同国における女子バレーの盛り上がりに満足のコメントを発信した。

「今季のスーペルリーガは素晴らしい観衆に恵まれて、今日も満員にしてくれた。世界最高の選手達が集まり、エキサイティングな試合をもっと見せたい。スーペルリーガを盛り上げて世界の選手達がこのリーグに残りたいと思うように努力したい」



ラグビー移籍情報 「サモア代表アレサナ・トゥイランギ」

 イングランド・プレミアシップで現在2位につけ、同リーグで2季ぶり10度目の優勝を目指すレスター・タイガースのサモア代表アレサナ・トゥイランギの日本への移籍が決定したことが、イングランドや欧州のラグビーニュースで大きく報道されている。


<日本への上陸が決定したサモア代表アレサナ・トゥイランギ。187センチ/117キロの巨体でパワー溢れる攻防を見せつける>

 現時点でトゥイランギの日本国内の移籍先は未定とされているが、本人は8年間過ごしたイングランドを離れることについての心境をこう語っている。

「レスター・タイガースでは長い時間をみんなと共にした。“クラブの一員”と心から感じている中、イングランドを離れることは心痛い。でも、日本へと行き挑戦することは僕にとって、家族にとってもプラスになると思う。残された試合に勝って、トロフィーを持って日本に行きたいね」




女子サッカー、チャンピオンズリーグ情報


<フランクフルトのDF熊谷、チャンピオンズリーグ制覇まで後一歩に迫った>

 22日、サッカー(女子)欧州チャンピオンズリーグ(CL)準決勝第2戦が行なわれ、日本人対決に期待がかかったFW大滝麻未が所属するオリンピック・リヨン(フランス)対FW永里優季のFFCポツダム(ドイツ)の一戦が行なわれた。スコアレスドロー(0-0)に終わったこの試合、永里はフル出場したが、大滝はベンチ入りで出場機会には恵まれなかった。この結果、リヨンが2戦合計5―1として決勝の舞台へと駒を進めた。

 また、21日に行なわれた準決勝のもう1試合は、DF熊谷紗希のいるFFCフランクフルト(ドイツ)が強敵アーセナルLFC(イングランド)を2戦合計4-1で下したため、5月17日にドイツのミュンヘンで行なわれる決勝戦はフランクフルト対リヨンに決定した。