ヨーロッパ・ニュース Vol.177
2012/05/08
● 女子バレーボール、ロンドンオリンピック情報
ドミニカ共和国バレーボール代表が5日、キューバ代表を3-1で破り、2012ロンドンオリンピック・NORCECA(北中米)出場枠を手に入れた。6日にもトルコ代表が強敵ポーランドを退けて同大会への出場を決めたため、現時点で計12枠のうちの7枠が埋まったことになる。
|
||||
昨年日本で開催されたワールドカップの上位3カ国である、イタリア、米国、中国に加えて、ホスト国のイギリス、アフリカ王者のアルジェリア、そしてこのドミニカ共和国、トルコの7カ国がこれまで出揃った顔ぶれだ。なお、南米予選、アジア予選、OQTからの3枠(世界オリンピック出場トーナメント)をあわせた残り5カ国が未定となっている。
● 男子ハンドボール、チャンピオンズリーグ情報
|
||||
男子ハンドボール、チャンピオンズリーグは2日、ファイナル4の組み合わせの抽選がケルン(ドイツ)で行なわれた。今月の26日に開催される準決勝の組み合わせは、サプライズを起こしたドイツ勢が対決する一方、バルセロナを退けたAGコペンハーゲンとスペイン勢のプライドをかけたBMアトレティコ・マドリーが激突する。なお、開催地は未定となっている。
*FUCHSEベルリン (ドイツ) vs THWキール (ドイツ)
*BMアトレティコ・マドリー (スペイン) vs AGコペンハーゲン (デンマーク)
● 女子ハンドボール、チャンピオンズリーグ情報
女子ハンドボールは5日、チャンピオンズリーグ決勝戦の第1戦が行なわれ、ETOジェール(ハンガリー)がホームでブドゥチノスト(モンテネグロ)を迎えて行なわれた。
|
||||
ホームで満員のサポーターからの声援を背負ったETOジェールは、開始早々から3点のリードを奪い有利に試合を展開する。破壊力に加え、GK(キーパー)が2度のペナルティーを食い止めるなど、攻守のかみ合ったETOジェール優勢で試合が続く。
後半になって5点差をつけられたブドゥチノストは48分、タイムアウトをとって状況の打開を図る。そこから反撃への気力と集中力を取り戻したブドゥチノストは、終盤に追い上げを見せて2点差に詰め寄る。結局試合は2点リードのままETOジェールが逃げ切ったものの、13日に行なわれるアウエーでの第2戦を考えると僅差での勝利となった。
● ラグビーハイネケンカップ決勝情報
欧州最強クラブを決定するハイネケンカップは、白熱の準決勝も終わり、いよいよ5月19日に決勝戦を待つのみとなった。連覇を狙う優勝最有力候補のレンスター(アイルランド)とアルスター(アイルランド)のファイナルに向けて、レンスターの主力であるイサック・ボス(SH/9番)が優勝への意気込みを語っている。
|
||||
「準決勝で“事実上の決勝戦”と呼ばれたクレルモン・オーヴェルニュを破って、確かにほっとした気持ちもある。ほんの僅かな差で勝利を手にすることができた。だが、まだ決勝戦が残っているし、トロフィーを掲げたわけではない。何も成し遂げていないのも同然だが、それでも僕たちは強固なチームだからね」
● ドイツ女子サッカー、なでしこ情報
|
||||
2日に行なわれたサッカー女子のドイツ1部リーグ、日本代表FW永里優季のポツダムはアウエーでバート・ノイエンアールと対戦して2-0で勝利した。この試合FWとしてフル出場した永里は2得点、勝利を決定付ける活躍を見せ、リーグ優勝へ向けて弾みをつけた。また、永里は「ゴールを決めることができて満足」というコメントも残しており、今後の活躍にも期待が寄せられる。
● 男子バスケット、ユーロリーグ情報
|
||||
男子バスケット、ユーロリーグはファン投票などにより、欧州トップクラブから選ばれるMVP候補10選手をリストアップした。各国メディア、ファン投票により選ばれたこの欧州を代表するプレーヤーたちは、主に同大会のファイナル4に進出したチームメンバーから構成されいる。5月12日に行なわれる大会セレモニーでMVPが発表されることになっているが、ノミネートされた10選手は以下の通りである。
なお、CSKAモスクワ(ロシア)からは最多となる3選手がノミネートされており、FCバルセロナ(スペイン)、パナシナイコス(ギリシャ)とファイナル4に駒を進めたチームからの顔ぶれが多くの割合を占めている。
マイク・バティステ(パナシナイコス)
ディミトリオス・ディアマンティディス(パナシナイコス)
ヘンリー・ドメルカント(ユニック・カザン)
アンドレイ・キリレンコ(CSKAモスクワ)
ネナド・クリスティッチ(CSKAモスクワ)
エラゼン・ローベック(FCバルセロナ)
ボ・マッカレブ(モンテパスキ・シエナ)
フアンカルロス・ナバロ(FCバルセロナ)
ヴァシレイオス・スパヌリス(オリンピアコス・ピラレウス)
ミロシュ・テオドシッチ(CSKAモスクワ)
● 女子バレーボール、トルコ代表のネスリハン
バレーボール・トルコ女子代表(現エジザージュバシュ所属)ネスリハン・ダルネルは、2006年の世界選手権で最多得点者(ベストスコアラー)に輝いた。彼女は翌年には妊娠のため戦線離脱したものの、2010年の世界選手権で再び最多得点者に返り咲いている。このネスリハンは4日、国際バレーボール連盟が企画する『FIVB・ヒロイン』とのインタビューに応じ、子育てとバレーボールの両立についてのメッセージを発信した。
|
||||
「世界の女性には、ぜひ仕事と家族の両立が可能であるということを伝えたかった。わたしは年間200日家にいないし、今はロンドンオリンピックへ向けて激しいストレスと向き合っている。それでも多くの働く女性たちも同じようなストレスを抱えているはず」
この『FIVB・ヒロイン』は、世界の女性バレーボール選手の中から、選手としての経歴、社会的貢献度、代表への貢献度、ライフスタイル、その他の活動履歴などを考慮して決定されている。また、同賞を受賞したネスリハンは、キャンペーンの一環としてバレーボール界を代表して世界を巡る親善大使にも任命されている。
なお、現在世界ランク11位につけるトルコ女子代表は、6日に強豪ポーランドにストレート勝ちを見せて、ロンドンオリンピックへの出場権を獲得している。