ヨーロッパニュース一覧

2012-5-22

ヨーロッパ・ニュース Vol.179

2012/05/22


男子ハンドボール、デンマーク情報

 デンマーク・ハンドボールリーグは今週末に国内リーグ準決勝の第2戦が行なわれ、ホームのAGコペンハーゲンが28-23でコリングを破り、チャンピオンズリーグファイナル4進出に続いて国内リーグの制覇にも王手をかけた。第1戦は26点での引き分けに終わったが、地元の大観衆に後押しされて期待通りの勝負強さを見せつけた。

 


<チャンピオンズリーグ準決勝ではバルセロナを下し、今季絶好調を見せるAGコペンハーゲン>

 AGコペンハーゲンは立ち上がりから積極的な試合運びで16-10と優勢のまま前半を終え、40分には21-12まで一気にリードを広げることに成功すると、チャンピオンズリーグのファイナル4を見据えて選手を温存する余裕すら見せる。またAGコペンハーゲンにとっては、チャンピオンスリーグのバルセロナ戦で負傷していたヨキアム・ボールドセン選手が予想されたよりも早期に戦線に復帰を果たすなど、嬉しい一日となった。

 またこの勝利により、AGコペンハーゲンは2年連続のリーグ決勝戦に駒を進めると同時に、来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を獲得した。なお、国内リーグ決勝戦の対戦相手はシルケボーに決まっている。




女子バレーボール、OQT情報

 19日から東京で開催されている女子バレーボール・2012ロンドン五輪最終予選は、世界チャンピオンのロシアとホストの日本が2連勝と好スタートを切っている。


<ロシアのガモア、16得点の活躍で韓国を撃破した>

 ロシアはアジアの強豪韓国をエカテリーナ・ガモワの豪快なアタックで3-0のストレート(25-16, 25-23, 25-23)で下すと、全日本女子は21得点の活躍を見せた木村沙織の活躍もあり(25-16, 25-13, 25-14)でチャイニーズタイペイを下した。

 20日に行なわれた試合のサプライズとなったのが、欧州チャンピオンのセルビアを攻撃的なバレーボールを展開してストレート(25-19, 25-17, 25-20)で破ったタイだ。

 一方で厳しい状況に置かれているペルーとチャイニーズタイペイが2連敗スタートを切っており、22日の直接対決を控えている。日本は同じく22日にタイ、23日には韓国との注目の一戦が予定されており、勝利の行方に注目が集まっている。




男子ラグビー、ハイネケンカップ情報

 19日に行なわれた欧州最強クラブを決定するハイネケンカップ・決勝戦がイングランドのトゥイッケナム・スタジアムで行なわれ、過去最多となる約8万2000人の観衆を集める大一番となった。

 アルスター、レンスターと共にアイルランドのクラブ同士の同大会決勝戦となったが、予想通りの強さを見せたレンスターが、42-14でライバルに引導を渡すと2季連続3度目の栄冠に輝いた。13年振りの優勝の夢を抱いてこの一戦に臨んだアルスターは、先制点こそ決めたが自力で勝るレンスターが徐々に試合をコントロールして試合を支配してみせた。その後も粘りを見せたアルスターだが、終わってみればハイネケンカップ決勝では最多となる28点差で前回王者が貫禄の連覇を達成した。

 なお、レンスターはラボダイレクト・プロ12(セルティックリーグ)の決勝戦にも駒を進めており、今季2冠の達成まで残り1歩と迫っている。

女子サッカー、チャンピオンズリーグ情報

 17日にミュンヘンで幕を閉じた女子欧州サッカー、チャンピオンズリーグの決勝戦は、日本代表DF熊谷紗希の所属するフランクフルト(ドイツ)と日本人FW大滝麻未のオリンピック・リヨン(フランス)の一戦が行なわれ、昨年の覇者でもあるリヨンが貫禄を見せつけ2-0で大会連覇を決めた。


<日本人FW大滝はピッチの上で優勝の喜びをチームメートと分かち合った>

 後半43分から途中出場した大滝は、優勝の瞬間をピッチで味わった。また敗れはしたが善戦を見せたフランクフルトでは、DF熊谷紗希がフル出場で活躍し存在感を示した。また日本人選手が所属するクラブによる欧州制覇は、2009-10シーズンのFW永里優季のポツダム(ドイツ)以来となった。日本人選手の欧州での活躍を今後も期待したい。



男子フットサル、スペイン・プレーオフ情報

 スペイン・フットサルは今週末レギュラーシーズンのベスト8がプレーオフ第1戦の4試合を各地で行ない、総合優勝へ向けて拮抗した戦いが繰り広げられている。


<プレーオフではウマコン・サラゴサがエル・ポソを下すサプライズがあった>

 プレーオフ第1戦、今季UEFAチャンピオンズリーグを制覇して欧州チャンピオンに輝いたバルセロナは、2-1でカルニセル・トレホンを振り切って順当に勝利を収めた。一方で、今季のレギュラーシーズンを驚異的な記録で優勝したエル・ポソ・ムルシアが、格下のウマコン・サラゴサに3-5で敗れる波乱が起きた。

 プレーオフ初戦、残りの2試合はさらに手に汗握る展開となった。まず、スペイン国内の古豪でもあるインテル・モビスターがトリマン・ナバラと4-4と引き分けると(PK戦によりモビスターの勝利)、国内の上位対決となったカハ・セゴビア対ロベジェ・サンティアゴの対戦も3-3の引き分けに終わり、PK戦によって勝利が決められる展開となった(結果はPK戦でカハ・セゴビアが勝利している)。

男子バスケット、各国プレーオフ情報

 ヨーロッパ各国のバスケット国内リーグでは、優勝を決定付けるプレーオフの戦いが繰り広げられている。今回はプレーオフ各国情報のサマリーをお届けしたい。


 チェコ共和国のプレーオフ決勝戦では初戦が行なわれ、ニンブルクが75-66でプロスティエヨフを破り優勝に向けて幸先のよいスタートを切った。また、トルコのプレーオフではベシクタシュが優勝候補のガラタサライを下して決勝戦に駒を進めている。

 スペインでもベスト4の顔ぶれが出揃い、バルセロナ、レアル・マドリーの超強豪に加えて、バレンシア、カハ・ラボラルらが生き残ってベスト4を戦うことが決定している。イタリアでは、モンテパッシ・シエナ、バンコらの有力クラブが早々と準決勝進出を確定させている。