ヨーロッパニュース一覧

2012-6-5

ヨーロッパ・ニュース Vol.180

2012/06/05


フットサル、アジア選手権情報

 UAE(アラブ首長国連邦)のドバイで行なわれたAFC・アジアフットサル選手権は1日に決勝戦が行なわれ、スペイン人監督ミゲル・ロドリゴ氏率いる日本代表が2006年以来となる2度目のアジア制覇を達成した。

 日本代表は予選リーグ3試合を無敗で通過すると、決勝ラウンド第一戦ではキルギスタンを1-0で下し、準決勝でオーストラリアを3-0で破り優勝に王手をかけた。そしてアジア最強を決める決勝戦、日本代表はワールドカップ(W杯)のホスト国でもあるアジアの強豪タイと対戦すると、決定力を欠き苦しい時間帯こそ続いたものの、徐々に試合の主導権を握り6-1で大会を無敗のまま締めくくった。

 この大会の結果、日本代表は今年の11月にタイで行なわれるフットサル・W杯にアジア王者として挑むことが決定した。2008年にブラジルで催された前回大会では悔しい敗戦が続いた雪辱を晴らすチャンスに期待がかかる。

 大会最優秀選手(MVP)には、若干20歳にしながら華麗なテクニックと得点感覚で日本代表の攻撃にアクセントをつけた、名古屋オーシャンズ所属の逸見勝利ラファエル選手が選ばれた。



ヨーロッパ・ハンドボール情報

 ドイツ・ハンドボールリーグは国内リーグを終了し、THWキールがチャンピオンズリーグ優勝に続いての快挙を達成した。国内リーグ34試合で34勝を収めると、勝ち点68という前人未到の記録でシーズンに華を添えた。また、THWキールはドイツカップも優勝しており、今季は3大タイトルを手にしている。この3冠制覇が決まったことを受けて、2万人を超す観衆がキール市役所広場に集まり優勝セレモニーを見届けた。

 ドイツ国内リーグのシーズン最優秀選手には、キム・アンダーソンが選ばれ、来季から北欧の強豪AGコペンハーゲンに移籍する同選手に対しても惜しみない拍手と歓声が送られた。



 デンマーク・ハンドボールでは、チャンピオンズリーグ・ファイナル4にも駒を進めた強豪AGコペンハーゲンが2年連続でのリーグ優勝を決めた。この結果、冬に行なわれたデンマーク・カップを制覇した同クラブが国内2冠を達成している。

 来季にはドイツリーグ最優秀選手のキム・アンダーソンを迎え、またクラブを去るデンマーク代表レネ・トフト・ハンセンの後継者としてはスペイン代表のカルロス・プリエトの合流が決定している。




トルコ・バスケットボール情報

 トルコ・バスケットリーグは、エフェス・ピルゼンとベシクタシュとの間で王者を決めるプレーオフ決勝の戦いが繰り広げられている。5月29日から最長で6月14日にかけて行なわれるこの7連戦は、ほぼ互角の戦いが演じられており、6月3日の時点では、準決勝で強豪ガラタサライを3勝1敗で退けたベシクタシュが2勝1敗とリードを保っている。今週には山場を迎えるこの決勝から目が離せない。

フランス・ラグビー情報

 6月9日に決勝戦が予定されるフランス・ラグビーリーグ「トップ14」は、プレーオフ準決勝2試合を終えて、トゥールーズとトゥーロンが優勝へ向けて決勝に駒を進めた。まずはレギュラーシーズンを1位で通過したトゥールーズが地元でカストルと対戦し、歴代最多18回の優勝の貫禄を見せつけて24-15で勝利、早々とリーグ連覇に王手をかけた。

 一方のトゥーロンはリーグ戦こそ3位で終えるものの、同リーグ戦を2位で終えたクレルモン・オーヴェルニュを接戦の末に15-12で下して決勝まで這い上がってみせた。決勝では20年ぶりの快挙達成を目論むトゥーロンだが、リーグ優勝常連のトゥールーズ相手にどこまで善戦できるかが注目される。




ヨーロッパ・バレーボール情報

 今週末に行なわれた男子バレーボール・ワールドリーグでは、世界ランク4位のポーランド代表がバートマンの26ポイントの大活躍もあり、世界ランク1位のブラジル代表を3-2(26-24、 23-25、25-23、 23-25、15-10)で退け、プールBの首位に立ち地元のサポーターを大いに喜ばせた。

 ポーランド代表のアンドレア・ アナスタシ監督はこの金星について、自身の喜びの心境をこのように表現している。

「とても興味深い試合となったね。ポーランドにとっては非常に大切な勝利となった。ただ勝利したからではなく、多くのことを学んだ試合でもあったからだ。選手達はチームを信じて戦った、それが何よりも大切な勝利の理由だ」

 その他にも、世界ランク27位のフィンランド代表が、同じく18位のカナダ代表をフルセットの末3-2(25-23、25-19、 23-25、 26-28、 15-8)で下す勝利劇を披露してみせた。