ヨーロッパ・ニュース Vol.184
2012/10/02
● 女子ハンドボール情報: ノルウェーのカーリ選手が代表引退を表明
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欧州を代表するカーリ・メッテ・ヨハンセン選手(ノルウェー)は27日、自身が同国代表から引退する意向を表明した。33歳のカーリは母国の代表選手として203試合に出場すると、これまでに496得点を記録、ロンドン五輪金メダル、世界選手権を含むメジャータイトル7つを手中に収める活躍を見せた。
母国の名門ラルヴィクで現役を続けるカーリは、ノルウェー代表からの引退について次のようなコメントを残した。
「ロンドンで金メダルを取って、最高の形で代表を退くことができる。ラルヴィクでプレーを続けながら、引退後の将来を考えるようにしたい」
欧州を代表する女子ハンドボール選手として活躍したカーリは、そのスピードと攻守における競争力から、クラブや代表でも大きな存在感を放っていた。
● 男子バスケットボール情報: ブローゼ・バスケッツ
2012-13シリーズへと向けて着実に準備を進めているクラブが、ドイツリーグの3年連続王者、ハンベルグ・ブローゼ・バスケッツだ。各ラインに経験豊かな戦力を補強して、今季もさらなる活躍を誓うこのクラブは、スロベニアの万能かつ長身FWボスジャン・ナックバーを補強すると、ベテランの元NBAシャロッド・フォードらを獲得した。
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そして211CMの長身オーストラリアのアンドリュー・オジルビー、そして若さとフィジカルが強みのドイツ人マイク・ジルベスをピボットに補強した。またバックラインには、アメリカのテディ・ジプソンを獲得してゲームメーキングを強化、万全の態勢でバスケット・ユーロリーグに臨む姿勢だ。
今季のブローゼ・バスケッツの中でもやはり注目したいのが、スロバキアのアントン・ガベル選手だ。ブローゼ・バスケッツの試合のテンポ、ゲームメークにアントンは必要不可欠な選手だ。アントンのリーダーシップ、賢い戦術眼もチームにとっては欠かせない。ベテランぞろいのブローゼ・バスケッツを率いるアントンの活躍に注目が集まる。
● バレーボール情報: FIVB“テクニカルチャンネル”
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国際バレーボール連盟(FIVB)は28日、同連盟の技術部が、“テクニカルチャンネル”と呼ばれるロンドン五輪の編集ビデオなどを公開した。このチャンネルでは、世界中のバレーボールコーチや選手らが、トップレベルでの攻防やウオーアップをビデオで検証し、より幅広いバレーボールに対する知識を学ぶことができる。
また選手の技術的なプレー、試合におけるさまざまな状況でのビデオ映像が収録されているため、技術的にも多くの事を検証できるように構成されている。ぜひバレーボール関係者以外の方々にも、一度以下のリンクに目を通していただきたい。
http://www.youtube.com/user/FIVBTECHNICAL1947/videos
<FIVBの“テクニカルチャンネル”はこちらからご覧になれます>
● 男子フットサル情報: イラン代表
アジアで長らくフットサル界をリードしてきたイランが、11月1日からタイで行なわれるフットサル世界選手権(W杯)に向けて対策を練っている。25日にイランサッカー協会が報じたところによれば、同国のフットサル代表監督にスペインのヘスス・カンデラス・ロドリゴ氏が任命された。W杯のグループリーグ初戦ではスペインと対戦すること、2012年アジアカップ準決勝でタイに敗れ去ったことなどから、スペインフットサル界の重鎮であるヘスス監督を招聘するに至った。
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ここ数年のスペイン経済危機による人材流出を象徴するような出来事ではあるが、ヘスス氏は世界最強と呼ばれたインテル・モビスターで数多くのタイトルをもたらし、数多くのビッグタイトルを手にいれた名将として知られている。カハ・セゴビア、インテル・モビスターなどで10年以上にわたり彼が築き上げたあらゆる功績は、スペインのフットサル界では未だに破られることのない記録でもある。
W杯では世界の強豪との対戦が続くが、イラン代表およびその他のアジア勢の活躍にも期待したい。そして気になる日本代表だが、“カズ”ことサッカー界の大ベテラン三浦知良選手が、日本代表メンバーに招集されたことが大きな話題を呼んでいる。同代表は11月1日に優勝候補のブラジル、11月4日に欧州の強豪ポルトガル、そして11月7日には新興勢力リビアとのグループステージを戦う予定となっている。今年のアジアカップに優勝した日本代表にとっても、試練の3試合となりそうだ。
● 女子サッカー情報: UEFAチャンピオンズリーグ
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今季ロンドンで開催される女子UEFAチャンピオンズリーグの決勝戦に向けて、各地でベスト16ラウンド・第1回戦が行なわれた。アーセナルが同大会初出場となるバルセロナ(スペイン)を3-0で破ると、バーミンガムがイタリアのヴェローナを2-0で難なく退け、イギリス勢が同ラウンド第2戦へと好調のスタートを切った。気になる昨年の覇者オリンピック・リヨンは、ホームでフィンランド王者のヴァンターを7-0と寄せ付けずに退けている。
全体を通してサプライズのない第1回戦となったが、ドイツのFFCトゥルビネ・ポツダムは、4000人が見守る敵地スタンダードで先制点を奪われながらも、3-1でベルギーのライバルを撃破した。その他、女子サッカーの強豪国ノルウェーを代表するスターベクIFが、スウェーデンの強敵ブレンビーIFを接戦の末に2-0で下すと、それぞれベスト8進出に向けて勢いをつけた。
● ラグビーセブンズ情報
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モロッコで開催されたラグビーワールドカップ(W杯)・セブンズ2013のアフリカ地区予選は、ジンバブエとチュニジアが本大会への出場権を獲得した。これでジンバブエは2大会連続4度目、チュニジアは3大会連続3度目の出場が決定した。前回大会でベスト4入りしたケニア、同じくベスト8に終わった南アフリカが予選免除のため、これでアフリカ勢の4枠が出揃った。
来年6月末にロシアのモスクワで開幕するセブンズ2013W杯だが、これでアジア、南米を除く20カ国が確定となった。残るアジア3枠は11月のシンガポール大会に、南米残り1枠は来年2月末のリオデジャネイロ(ブラジル)で決定する。なお前回大会で準優勝に終わった南米アルゼンチンは予選免除となっている。
<W杯セブンズ2013への出場が決定している欧州5カ国は以下の通り>
ポルトガル
スペイン
フランス
グルジア
スコットランド
● フットサル情報: スペイン国内リーグ
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スペイン・フットサルリーグが今週末に国内各地で行なわれた。世界トップレベルの競争力を誇る“伝統の2強“インテル・モビスター、エル・ポソ・ムルシアはそれぞれホームの圧倒的な声援を受けて無難にライバルを退けてリーグ戦3連勝とした。
北部の強豪サンティアゴ・フットサル(前ロベジェ)は本拠地で迎えたアスカル・ルーゴとのガリシアダービーを4-2で制し、第3節を終えて2勝1分けと無敗のままだ。また昨年のリーグ王者バルセロナは、ウマコン・サラゴサをホームで4-0で退けた。
<フットサル・スペインリーグ第3節の結果は以下の通り>
バルセロナ VS ウマコン・サラゴサ (4-0)
サンティアゴ・フットサ VS アスカル・ルーゴ (4-2)
エル・ポソ・ムルシア VS フィシオメディア・マナコール (5-1)
インテル・モビスター VS マルフィル・サンタコロマ (5-3)
ブレーラ VS トリマン・ナバラ (2-3)
コレヒオ・アレナス・ガルダル VS プエルトジャノ (3-1)
リオス・レノバブレス VS カハ・セゴビア (5-4)