ヨーロッパニュース一覧

2012-10-16

ヨーロッパ・ニュース Vol.186

2012/10/16


フットサル: UEFAカップ、ファイナル4進出チームが出そろう

<昨季王者のバルサは余裕のファイナル4入り>

 グループリーグで争われていたフットサルUEFAカップ・エリートラウンドは13、14日にかけて最終戦が行われ、来年4月に行われるファイナル4への進出チームが出そろった。
 グループAでは、昨シーズンのディフェンディングチャンピオンであるバルセロナ(スペイン)がスロベニアのリッチャを3-0で下し、3戦全勝でグループ首位突破を決めたほか、グループBではカザフスタンのカイラット・アルマティが同じく3連勝でファイナル4入りした。グループCは、2007年の王者MFKディナモ(ロシア)とムルシア(スペイン)の一騎打ちとなったが、ともに2連勝同士で迎えた最終戦でディナモが4-2で勝ち、ムルシアを振り切った。一方、もっとも激戦となったグループDは、グルジアのイベリア・スター、ハンガリーのギョーリ、ポルトガルのベンフィカが三つ巴の首位争いを演じたが、最終戦でイベリア・スターがベンフィカを7-4で下し2勝目を挙げ、4枚目の切符を手に入れた。

男子ハンド: 欧州CLグループリーグ第3節、キール、バルセロナらが3連勝

<フランス王者モンペリエは3連敗>

 男子ハンドボールの欧州チャンピオンズリーグ(CL)のグループリーグ第3節が行われ、THWキール(ドイツ)、MKBヴェスプレム(ハンガリー)、FCバルセロナ(スペイン)ら強豪がそれぞれ勝ち、開幕3連勝とした。一方、昨シーズンの同大会準優勝チームであるアトレティコ・マドリーはで苦しい戦いを強いられている。昨季、決勝でアトレティコを下して王者の座に就いたTHWキール、ヴェスプレムという強敵が揃う“死のグループ”に入ったアトレティコは、ホームで行われたTHWキールとの開幕戦を落としたのに続き、今節もホームでヴェスプレムに26-27で敗れて早くも2敗目を喫した。また、フランスリーグでの八百長疑惑が取りざたされるグループAのモンペリエは、現在も警察の取り調べを受けているカラバティッチら主力選手5人を欠く中、ホームでハンブルク(ドイツ)に29-33と敗れて3連敗で最下位に転落、一方のハンブルクは、同じくドイツのフレンスブルクと並ぶ2勝1敗で2位につけている。


男子ハンド: 八百長疑惑のカラバティッチ兄弟が沈黙を破る

<警察の取り調べに向かう二コラ>

 昨シーズンのフランスリーグ王者のモンペリエが、優勝決定後に格下のチームに敗れた試合で多額の掛け金が動いていたことから八百長が明るみになった事件で、フランス当局から関与を疑われているモンペリエのフランス代表ニコラ・
カラバティッチと、現在同じチームでプレーする弟のルカ・カラバティッチが、フランス誌『パリス・マッチ』のインタビューに応じ、事件発覚以来初となるメディアを通してのコメントを発表した。
 ルカは、自身が八百長の事実を認識していたことを暗に認めたものの、試合で故意に負けるために手を抜いたことについては否定し、それが「自分を陥れるための罠である」と主張した。
 「誓って言うが、判事にはすべて真実を話した。自分がしたことについては償うつもりだが、自分を陥れようとする罠にかかるわけにはいかない。それはばかばかしいことだし、そんな裁判は公平ではない。こんな形で自分のキャリアが終わるべきではないし、このスポーツに関われなくなるなどありえない」
 一方、ハンドボール史上ナンバーワンとの呼び声も高い兄の二コラは、メディアからの目にさらされ困惑したことや、警察で厳しい取り調べを受けたことを明かした。
 「警察に拘留されると言われた時は大きなショックを受けた。(釈放され)警察から一歩外に出たとたん、試合では見たこともないほど大勢の記者やカメラマンが待っていた。彼らは僕らが出てくると一斉にこちらを振り返り、まるで火あぶりの刑にされている気分だった。警察では厳しい取り調べを受け、僕の雇った弁護士が僕が全てを失うことを望んでいるとか、僕を刑務所に入れたがっているとか聞かされたんだ。あそこでは、まるで殺人鬼かのように扱われたよ」


男子バスケ:ユーロリーガ開催

 男子バスケットボールのユーロリーグ、レギュラーシーズンが11日に開幕し、グループDに入った昨シーズンの同大会王者オリンピアコス(ギリシャ)がカハ・ラボラル(スペイン)を85-81で下し、苦しみながらも白星スタートを切った。また、準優勝のCSKAモスクワ(ロシア)もリトアニアのリエトゥボス・リタスと接戦を演じた末、75-73で辛くも逃げ切った。その他、昨季ファイナル4のバルセロナ(スペイン)はドイツのバンベルク(ドイツ)を寄せ付けず72-60で一蹴したものの、同じくファイナル4のパナシナイコス(ギリシャ)は、レアル・マドリーに敗れ初戦を勝利で飾ることはできなかった。

ラグビーセブンズ:ワールドシリーズ開幕戦はフィジーが優勝

<優勝を祝うフィジ―の選手>

 7人制ラグビーのセブンズワールドセブンズの初戦が13、14日にオーストラリアのゴールドコーストで開催され、決勝でフィジーがニュージーランドを32-14で破り、シリーズランキングでトップに立った。一方、アフリカ勢同士による3位決定戦では南アフリカがケニアに41-7で快勝したほか、地元オーストラリアは精彩を欠き、7位と出遅れた。


バレー: FIVBクラブ世界選手権2012が開幕

 13日にカタールのドーハでFIVBクラブ世界選手権2012が開幕した。今大会には男女別に行われ、各大陸のクラブチャンピオン、地元チームなど男子8チーム、女子6チームが参加し、クラブ世界一を競う。
男子は、現欧州チャンピオンのゼニト・カザン(ロシア)、準優勝のスクラ・ベウハトゥフ(ポーランド)、同3位のトレンティーノ(イタリア)の3強を中心に優勝争いが繰り広げられると見られるが、今年の南米クラブ選手権を無敗で勝ち進み優勝したサダ・クルゼイロ(ブラジル)がどこまで食い込めるかに注目だ。13、14日の試合では、グループAのトレンティーノとサダが早くも2勝を挙げた他、グループBでもゼニト、スクラがそれぞれ初戦を白星で飾り、順調なスタートを切っている。
女子は、欧州チャンピオンのフェネルバフチェ(トルコ)、昨シーズンの同大会の王者ラビタ・バクー(アゼルバイジャン)、ロンドンオリンピックで金メダルを獲得したブラジル代表メンバー7人を擁するソリス(ブラジル)の三つ巴の戦いになりそうだ。

FIVBクラブ世界選手権組み合わせ
<男子> ※グループ上位2チームが準決勝進出
グループA: サダ・クルゼイロ(ブラジル=南米王者)、トレンティーノ(イタリア=欧州3位)、アル・ライヤン(カタール=主催国推薦)、ティグレスUANL(メキシコ=中米・カリブ王者)

グループB: ゼニト・カザン(ロシア=欧州王者)、スクラ・ベウハトゥフ(ポーランド=欧州2位)、アル・アラビ(カタール=アジア王者)、ザマレク(エジプト=アフリカ王者)

<女子> ※グループ上位2チームが準決勝進出
グループA: ソリス・ネスレ(ブラジル=南米王者)、ラビタ・バクー(ワイルドカード)、
渤海銀行(中国=アジア王者 ※旧天津ブリジストン)

グループB: ランチェラス・デカターノ(プエルトリコ=中米・カリブ王者)、ケニア・プリズンズ(アフリカ王者)、フェネルバフチェ・イスタンブール(欧州王者)