ヨーロッパ・ニュース Vol.187
2012/10/23
● バレーボール・クラブ世界選手権情報
|
||||
13日からカタールのドーハで開催されていたFIVBクラブ世界選手権2012が、19日に無事に閉幕した。男女別に行なわれた同大会だが、男子の決勝戦では圧倒的な強さを見せたトレンティーノ(イタリア=欧州3位)がサダ・クルゼイロ(ブラジル=南米王者)を3-0で下し、同大会4連覇を成し遂げた。また善戦を見せたポーランドのPGEは、ロシアのゼニトを3-2で下して銅メダルに輝いた。
一方の女子決勝では、ロンドンオリンピックで金メダルを獲得したブラジル代表メンバー7人を擁するソリス(ブラジル)が、昨シーズンの同大会の王者ラビタ・バクー(アゼルバイジャン)を3-0で寄せ付けず新チャンピオンに輝いた。3位決定戦ではトルコのフェネルバフチェが余裕の3-0でプエルト・リコのランチェラスを退けた。
● 男子バスケットボール・ユーロリーグ情報
バスケットボール・ユーロリーグは各地で第2戦が行なわれ、強豪チームが順当に勝利を収める結果となっている。
|
||||
グループAでは、昨年ファイナル4のパナシナイコス(ギリシャ)が、マポーロ・カントゥ(イタリア)を78-76の接戦の末に下し2勝目を挙げた。そして今季大型補強を次々と行なったヒムキ・モスクワ・リージョン(ロシア)は、スペインの強豪レアル・マドリーを86-85の1点差で下している。
グルールプBでは、マッカビ・エレクトラ(イスラエル)とモンテパッシ・シエナ(イタリア)の戦いに注目が集まったが、ホームのノキア・アレーナでの声援を受けたマッカビ・エレクトラが70-68で激戦を制した。
またグループCでは、昨シーズンの同大会王者オリンピアコス(ギリシャ)がエフェス・ピルゼン(トルコ)に98-72と敵地で完敗した。ビッグネームであるスペインのバルセロナとレアル・マドリーが混在するグループDだが、特に波乱は起こらずバルセロナ、レアル・マドリーともに勝利を収めた。またホームでの善戦が期待されたブローゼ・バスケッツ(ドイツ)だが、トルコの強豪ベシクタシュに71-86で完敗を喫した。
● 男子ハンドボール・チャンピオンズリーグ情報
VELUX EHFチャンピオンズリーグのラウンド4が各地で開催され、ベスト16進出をかけた戦いが繰り広げられた。まずグループAでは、ロシア王者のチェーホフがフランスのモンペリエを35-29で下し、今季2勝目を挙げ好調を維持している。一方敗れたモンペリエは勝ち点わずか1のままグループ最下位と苦しんでいる。
|
||||
グループBでは、ルーマニア王者のコンスタンツァがスロベニアのツェリェを22-17で撃破、ベスト16進出へと望みをつないだ。コンスタンツァのGKが20本のシュートをブロックする活躍を見せたとはいえ、敗れたツェリェは前半を終えて得点がわずかに5点と、深刻な得点力不足に苦しんでいる。
そして今週最も注目を集めた対決は、ハンガリーの強豪ヴェスプレームと昨年の大会覇者キール(ドイツ)の超強豪の組み合わせだ。接戦となったこの試合、ホームで迎え撃つヴェスプレームが最後まで積極的な展開で31-30と勝利した。この結果ヴェスプレームが勝ち点8のまま首位を突き進み、その後を勝ち点6のキールが追う形となっている。
またグループDでは、ディナモ・ミンスク(ベラルーシ)がピックセゲド(ハンガリー)を下し初勝利を収めている。この試合、ミンスクが終始リードを奪い集中力を切らすことなく試合を支配、勝ち点を3に伸ばすことに成功している。
● 女子フットサル・ワールドトーナメント情報
今年の12月3日から9日にかけてポルトガルで開催される女子フットサルワールドトーナメント(W杯)の抽選が行なわれ、参加国の日本を含む10か国の組み合わせが明らかになった。
|
||||
グループA、在原監督率いる日本代表は、ブラジル、ベネズエラ、ポルトガル、イランと同組となり、どれも厳しい試合が予想される。この大会3連覇をもくろむブラジル、ホスト国のポルトガルとの対戦は、偶然にも11月に行なわれる男子W杯の組み合わせに近いものとなった。(*男子日本代表は11月1日にブラジル、11月4日にポルトガル、そして11月7日にリビアとグループリーグを戦う)
一方のグループBはスペイン、ロシア、ウクライナ、コスタリカ、マレーシアのグループとなっている。準決勝は12月8日、そして栄えある決勝戦は翌日の9日に開催される。なお試合会場は、ポルト付近のオリベイラ・デ・アゼメイスにある「サルバドール・マシャード体育館」に予定されている。
● 欧州ラグビー・ハイネケンカップ情報
|
||||
12日に開催されたヨーロッパ最強クラブを決める「ハイネケンカップ」の試合が各地で行なわれ、史上初の3連覇を狙うレンスター、昨季準優勝のアルスター(アイルランド)、トゥールーズ(フランス)、クレルモン(フランス)らの強豪が順当に勝利を収めている。またハリクインズ(イングランド)はコノート(アイルランド)との因縁の対決を30-22で制している。
またマンスター(アイルランド)は強豪のエディンバラ(スコットランド)を33-0と完封して、圧倒的な存在感を見せつけた。
同大会の決勝戦は5月18日にアイルランド(ダブリン)のアビバ・スタジアムで行なわれるが、優勝候補ぞろいのアイルランド、3季ぶりに優勝を狙うフランス、スコットランド、イングランド勢の活躍に注目が集まる。