ヨーロッパニュース一覧

2012-11-27

ヨーロッパ・ニュース Vol.192

2012/11/27


ハンドボール: チャンピオンズリーグ情報

 ハンドボール男子はチャンピオンズリーグ・グループステージ第6戦が各地で行なわれ、ベスト16進出へ向けての顔ぶれが次第に明らかになってきた。

<グループBのアトレティコ・マドリー(スペイン)は、ホームでコンスタンタ(ルーマニア)を25-24で破りグループ3位につけた>

 グループAではドイツのフレンスブルクが同国の名門ハンブルクを29-26で破り、同クラブのベスト16進出決定にストップをかけた。この結果、グループAではフレンスブルク、ハンブルク、ロシアのチェーホフが勝ち点9で並び、同グループをリードしている。

 グループBではハンガリーのヴェスプレームがスウェーデンのサベホフを34-24で下し、予選6連勝、勝率100%のままベスト16進出を決めた。同時にグループCではポーランドのキェルツェがマケドニア共和国のメタラーグを破り、グループ突破を決めている。

 またグループDではスペインのバルセロナがハンガリーのセゲドを33-24で破ると、6戦全勝のままノックアウトステージ進出を決めた。特にバルセロナのアルベルト・ロカスが攻撃陣を引っ張り、勝利に大きく貢献した。

バレーボール: リベロ佐野優子がガラタサライ・ダイキンへ


<所属事務所を通して「移籍を決断するまでにかなり悩んだ」とコメントしている佐野選手。ロンドン五輪を一つの大きな区切りと考えていたようだ>

 ロンドン五輪、女子バレー日本代表の銅メダル獲得にも貢献したリベロの佐野優子選手が、トルコリーグ・ガラタサライ・ダイキンへと移籍することが発表された。佐野選手の移籍はチャンピオンズリーグへの出場を目的に行なわれており、本人はすでにイスタンブールでクラブと合流してトレーニングを開始している。

 33歳の佐野選手は159CMと小柄だが、その判断力や読みから世界有数のリベロとしても評価されており、再び世界トップレベルでの活躍が期待されている。また佐野選手は過去にはフランスリーグ、アゼルバイジャンなどでもプレーした経歴を持っており、欧州チャンピオンズリーグでも活躍が期待されている。

ラグビー: 日本代表ヨーロッパ遠征

 ラグビー日本代表は25日、欧州ツアー最終戦となる「フレンチ・バーバリアンズ(フランスプロリーグからの選抜チーム)」との対戦を終了、41-65の敗戦にも充実の戦いぶりが感じられた。


<フランス1部リーグの選手達と戦うことで、日本代表にとってはフィジカル面も含めた個人差が浮き彫りの課題となった遠征でもあった>

 日本代表は10日のルーマニア戦に34-23で勝利すると、17日グルジア戦にも25-22で逆転して2連勝とした。第3戦の21日、フランスで行なわれたバスク選抜戦では3-19と厳しさを見せつけられ敗戦していた。それでも15日間で4試合というハードなスケジュールにも、日本代表は素晴らしいパフォーマンスを見せた。

 そして迎えた最終戦、世界でもトップクラスのライバルを揃えた「フレンチ・バーバリアンズ」を前に、日本代表は前半までに17-22と好勝負を演じてみせた。後半には4連続トライを浴びるなど、一気に不利な状況に追い込まれるが、それでも必死の反撃で最後まで勝利への意地を見せつけた。

 今大会を終えて日本代表のエディー・ジョーンズ監督も、「フィジカル面ではやはり物足りないが、今回の遠征で成長できた部分もたくさんあった。日本代表はボールを動かすラグビーを展開する。他のどのクラブもやっていないような“ジャパンラグビー”をお見せすることができたと思う」と今回の欧州遠征を満足げに振り返った。

バスケット: ユーロリーグ情報

 22日、23日にバスケットユーロリーグ・レギュラーシーズン第7戦が行なわれ、各グループで熱戦が繰り広げられた。


<クロアチア代表のバルセロナCTアンテ・トミッチはインサイドを支配、攻守でチームに勢いをもたらして勝利に貢献した>

 グループAではレアル・マドリー(スペイン)が今年の新勢力であるヒムキ(ロシア)を104-81で粉砕した。またフェネルバフチェ(トルコ)もユニオン・オリンピア(スロベニア)を85-68で下して貫録を見せつけた。強豪同士の対決となったカントゥ(イタリア)とパナシナイコス(ギリシャ)の対決は、パナシナイコスがアウエーながらも接戦を71-69で制した。この結果グループAは、レアル・マドリーが5勝2敗、フェネルバフチェ、パナシナイコス、ヒムキらが4勝3敗で後を追っている。

 グループBは、ウニカハ・マラガ(スペイン)が6勝1敗でトップを守ると、モンタパッシ・シエナ(イタリア)がマッカビ・テルアビブ(イスラエル)との強豪対決を制して4勝3敗と戦績を上げた。これでマッカビ・テルアビブは2敗目を喫したものの、5勝2敗のままグループB2位を維持している。


 グループCは、ジャルギリス(リトアニア)がカハ・ラボラル(スペイン)を82-45で撃破、6勝1敗のままグループ首位を走っている。またオリンピアコス(ギリシャ)がエフェス・ピルゼン(トルコ)を75-53で下し、5勝2敗で後を追っている。一方、敗れたエフェス・ピルゼンは戦績を4勝3敗とし、3勝4敗のエンポリオ・アルマーニがグループ4位で迫っている。

 グループDでは相変わらずの2強体制が続いている。バルセロナ(スペイン)が7戦全勝で他を寄せ付けない快進撃を続けると、CSKAモスクワ(ロシア)も6勝1敗に勝ち点を伸ばして順調にポイントを積み重ねている。また予想通り4勝3敗でグループ3位につけているのがトルコの強豪ベクシタスだ。ベクシタスはドイツの新鋭ブローゼ・バスケッツをホームに迎え83-72で下した。

フットサル: スペインリーグ情報


<W杯優勝にも大きく貢献したブラジル代表アリ、セゴビア戦でも攻守でチームの勝利に貢献した>

 FIFAフットサルワールドカップ(W杯)により中断されていたスペイン・フットサルリーグが今週末に再開、W杯に参加した選手らが各クラブに戻り、第6節が各地で繰り広げられた。スペイン、ブラジル代表の選手が多く在籍するバルセロナ、エル・ポソ、インテル・モビスターの3強クラブがアウエーながらそれぞれ勝利、5勝1分けとして首位争いを続けている。

 バルセロナはアウエーながらロサーノ、アイカルド、リン、アリが5得点を挙げてカハ・セゴビアを5-2で下した。エル・ポソもスペイン代表キケ主将らの得点で5-0とサラゴサを寄せ付けなかった。インテル・モビスターは最下位のブレーラに苦しめられるも、試合終了間際に元ブラジル代表のベタオが決勝点を決めて2-1で勝利した。

 また上記の3強クラブ以外ではサンティアゴ・フットサルが、アウエーながらラウル・カンポスの2得点でマナコールと2-2で引き分け、通算4勝2分で無敗のまま4位と好調を維持している。




バレーボール: 女子ユース世界選手権情報

 女子バレー・ユース世界選手権の南米予選・準決勝が今週末にペルーで行なわれた。ホームにアルゼンチンを迎えたぺルー代表が、チリを破ったブラジル代表とともに決勝戦へ進出を決め、翌年に行なわれる世界選手権タイ大会への出場権を手に入れた。

 南米王者ブラジル代表はチリ代表を寄せ付けづに3-0 (25-12, 25-12, 25-17)で下し、予想通りの決勝進出でタイトルに王手をかけた。一方のペルー代表は、アルゼンチンを3-2 (25-20, 25-12, 20-25, 24-26,15-9)の接戦の末に破った。リマで開催される27日の決勝戦、ブラジルが勝利すれば15大会連続での同タイトル奪取となる。