ヨーロッパニュース一覧

2012-12-18

ヨーロッパ・ニュース Vol.195

2012/12/18


バスケット:ユーロリーグ情報

 バスケット・ユーロリーグはレギュラーシーズン最終節となる第10戦が行なわれ、各グループの最終順位が確定した。全体を通して前評判どおりのレギュラーシーズンとなったが、グループCでは最後まで混戦が続いた。


<グループB、マッカビ・テルアビブのショーン・ジェームズは、アルバ・ベルリン戦で10ポイント、10リバウンドなどの大活躍を見せた>

 グループA、スペインのレアル・マドリーがユニオン・オリンピアを91―60で一蹴、7勝3敗で大方の予想通りグループを1位で通過した。またロシアの新鋭ヒムキ・モスクワが、ギリシャのパナシナイコスを78―77で下す健闘を演じ6勝4敗で並ぶと、グループ2位(パナシナイコス)、3位(ヒムキ)らが好調を見せてベスト16への戦いに弾みをつけた。

 グループBでは、マッカビ・テルアビブ(イスラエル)がアルバ・ベルリン(ドイツ)を78―62で下し、8勝2敗のまま首位を固めた。またスペインの古豪ウニカハ・マラガも、同じく8勝2敗で2位につけた。一方イタリアの強豪モンテパッシ・シエナは、ポーランドのグディニャに88―95で敗れると、5勝5敗と3位につけた。

 そしてレギュラーシーズンで最も混戦となったグループCだが、ジャルギリス(リトアニア)が難敵エフェス・ピルゼン(トルコ)を71―53で寄せ付けず、8勝2敗と首位で終えた。またオリンピアコス(ギリシャ)もエンポリオ・アルマーニ(イタリア)を82―81という大接戦の末に破り8勝2敗として2位とした。結果エフェス・ピルゼンは5勝5敗、で混戦のグループC3位につけ、スペインの強豪カハ・ラボラルは4勝6敗でグループ4位となった。

 欧州を代表する2大クラブが混在するグループDは、最後にCSKAモスクワ(ロシア)がバルセロナ(スペイン)を78―75で破り、9勝1敗でバルセロナと並びグループを終えた。ベクシタス(トルコ)が5勝5敗で3位に終えると、ドイツのブローゼ・バスケッツが3勝7敗で4位とした。

 12月27日より開催されるベスト16シリーズは長丁場が予想されるが、各クラブのレベルの高さが印象に残ったレギュラーシーズンとなった。




フットサル:スペインリーグ第9節

 スペイン・フットサルリーグは第9節が各地で開催され、バルセロナ対エル・ポソの首位争いに大きな注目が集まった。


<世界トップレベルの選手で構成されるバルセロナ、宿敵エル・ポソを下して首位を突き進む。勝利を喜ぶブラジル代表・アリ選手(左)とスペイン代表・フェルナンダオ選手(右)>

 ここ数年、スペインフットサルを象徴するクラブへと変貌したバルセロナは、大観衆で埋まった本拠地パラウに宿敵エル・ポソを迎えた。互角の戦いを演じるも、バルセロナはアリ、リン、セルヒオ・ロサーノらが4得点を奪い、粘るエル・ポソを4-3で押さえ込んだ。この結果バルセロナは8勝1分とリーグ無敗を守り、勝ち点を「25」に伸ばして首位を守った。一方のエル・ポソは勝ち点「19」のまま、5位まで順位を落としている。

 首位争いを演じるもう1つの強豪インテル・モビスターは、ラファエルの2得点の活躍などでアレナス・ガルダルを大接戦の末5―4で下した。どうにか勝ち点を「22」に伸ばしたインテル・モビスターは、2位でバルセロナを追っている。

 また好調のサンティアゴ・フットサルも、チームの点取り屋ラウル・カンポスが先制点でチームを勢いづけると、ウマコン・サラゴサをホームで3―1と下し3位のまま上位争いを続けている。



バレーボール:ワールドリーグ情報

<日本、エジプトの追加出場が正式発表された2013年バレーボール・男子ワールドリーグ。発表はブラジルのリオデジャネイロで行なわれた>

 国際バレーボール連盟(FIVB)は15日、2013年に開催される男子ワールドリーグ(WL)の出場チーム数を「18」に増加することを決定した。この決定を受けて、今年9月のWL予選で出場を逃していた日本とエジプトの2カ国が追加で出場することになった。

 なお2013年5―7月にかけて開催されるWL1次リーグでは、世界ランキング上位チームが入るA、Bグループと、下位チームで編成されるCグループに分かれる。日本はカナダ、韓国、フィンランド、オランダ、エジプトとCグループを戦い、決勝ラウンドへの生き残りをかけて戦うことになる。ロンドン五輪出場を逃した日本代表だが、今年のWL成績は予選12戦全敗と終わっており、今後のレベルアップに期待がかかる。

ハンドボール:女子欧州選手権情報

 ハンドボール女子は16日、セルビアで欧州選手権の決勝が行なわれ無事に大会の幕を下した。この日の決勝戦は、15日の準決勝でホームのセルビアを最後までもつれ込みながらも27―26で下したモンテネグロ、そして同じく準決勝でハンガリーを終始圧倒、30―19と貫録勝ちを見せたノルウェーとの一騎打ちとなった。


<モンテネグロ、優勝候補のノルウェーを破り堂々の優勝を果たした>

 この決勝戦、ノルウェーの猛攻を何度となく防いだGKソニアの大活躍もあり、前半からモンテネグロがやや優勢に試合を進める。それでもしっかりと反撃するノルウェーは意地を見せ、24―24の同点のまま試合は延長戦へともつれこむ。その後も互角の戦いを演じた両国は、そのまま延長戦を29―29を終え延長2回戦へと突入した。このままPK戦に突入するかと思われたが、最後まで集中力を切らさなかったモンテネグロがノルウェーに僅差をつけて34―31で勝利した。ノルウェーにとっては最後に守備のほころびと戦術ミスから優勝を逃す悔しい結果となった。

 また3位決定戦となったハンガリー対セルビアの一戦は、最後までウィングからの攻撃力を活かして優勢に試合を進めたハンガリーが41―38で勝利した。ホームの大声援を受けるセルビアも粘りを見せたが、最後に力尽き5連続失点で銅メダルを逃す結果となった。



アイスホッケー:“イズベスチヤ杯”情報

 ロシアで毎年12月に開催されるアイスホッケ―の国際大会“イズベスチヤ杯”こと「Channel One Cup」が16日に最終戦を迎えた。昨年はスウェーデンが優勝を果たしたが、今大会はロシアが余裕の3連勝で栄冠に輝いた。

 初戦のスウェーデン戦を5―1で破ったロシアは、チェコに6―0で快勝すると、最終戦のフィンランド戦も3―1と貫禄を見せて3連勝を飾った。1967年よりロシアで毎年開催される同大会だが、同国は2010年以来2年ぶりの優勝となった。