ヨーロッパニュース一覧

2013-1-22

ヨーロッパ・ニュース Vol.197

2013/01/22


男子ハンド: スペイン世界選手権、ベスト16が出揃う

<ドイツがフランスとの接戦を制す>

 スペインで行われている男子ハンドボールの世界選手権はグループラウンド全試合が終了し、決勝トーナメントに進出する16チームが出揃った。
グループラウンド後半最大の見どころとなったのは、グループA最終戦フランス対ドイツの一戦だろう。
 グループ首位をかけたこの試合、フランスはカラバティッチ、ドイツはハイネベッターを中心に攻撃を展開し、序盤から予想通りの接戦となる。前半は16-16のタイで終了するも、後半に入るとドイツが常にリードする展開となる。それでもドイツは、終盤に入るとフランスの猛攻を受け31-30と1点差まで迫られるが、必死の守りで相手のゴールを許さず、試合終了直前に1点を加えてそのまま逃げ切り、32-30で勝利した。この結果、両者はともに4勝1敗で並んだが、直接対決を制したドイツが首位でベスト16に駒を進めた。
 また、マドリードで行われたグループDの最終戦では地元スペインがクロアチアと対戦。ホームでの11000人の大観衆の声援もかなわず、クロアチアがスペインを27-25で下し、5戦全勝で首位通過を決めた。その他、グループBのデンマーク、グループCのスロベニアも、ともに全勝でグループ勝ち抜きを決めている。

<欧州勢の優位は変わらず>
 ここ数年、圧倒的な欧州優位が続く男子ハンドボール界だが、今大会でもこの構図が覆される可能性はほぼなくなった。欧州勢以外でベスト16に勝ち残ったのは、チュニジア、エジプト、ブラジルの3チームだが、20日に行われたベスト16で早くもチュニジアとブラジルが敗退。唯一残るエジプトは21日にスロベニアと対戦する。

<ベスト16結果&組み合わせ>

1/20 デンマーク 30-23 チュニジア

1/20 アイスランド 28―30 フランス

1/20 ドイツ 28-23 マケドニア

1/20 ブラジル 26-27 ロシア

1/21 ハンガリー 対 ポーランド

1/21 クロアチア 対 ベラルーシ

1/21 セルビア 対 スペイン

1/21 スロベニア 対 エジプト




フットサル: ユーロ2014予備予選始まる

 2014年にベルギーのアントワープで行われるフットサルの欧州選手権(ユーロ2014)出場をかけた予備予選が23日にスタートする。予備予選には22チームが参加し、6つのミニトーナメントを行う。各トーナメントの勝者は、UEFAランキング22位までのチームとともに、3月に行われる予選ラウンドに出場する。なお、今大会から新たに、スウェーデン、デンマーク、ジブラルタル、ウェールズの4チームが初出場する。
 3月の予選ラウンドでは、28チームが7つのグループに分かれて本大会の出場権を争うが、グループ首位の7チームには直接出場権が与えられる。さらに、2位となった7チームに加え、3位チームのうち最も成績が上位だった1チームを加えた8チームがプレーオフを行い、勝者が本大会への出場権を獲得する。



ラグビー: ハイネケンカップの8強が決定、3連覇狙うレンスターは敗退

 ラグビーのハイネケンカップはグループラウンドの最終節が行われ、準々決勝に進出する8チームが決定した。
前節すでに準々決勝進出を決めていたハリクインズ(イングランド)は、最終節でもビアリッツ(フランス)を下し、プール5のクレモン(フランス)とともに無傷の6連勝でグループラウンドを終えている。
 この大会では、各グループの首位チームに加え、2位となったチームのうち勝ち点が上位の2チームが準々決勝に進むが、同大会3連覇を狙ったアイルランドのレンスターはプール5で2位になったものの、全体の上位2チームに入ることができず、史上初の3大会連続優勝の夢が途絶えた。また、2シーズン前の準優勝チームであるノーサンプトン(イングランド)、2009-10シーズンの覇者トゥールーズ(フランス)もグループラウンドでの敗退が決まった。
 準々決勝進出8チームの顔ぶれは、イングランド、フランスからそれぞれ3チーム、アイルランドから2チームとなっており、スコットランド、ウェールズ、イタリア勢はすべて姿を消した。準々決勝は4月の5〜7日に行われる。

<ハイネケンカップ準々決勝組み合わせ>

ハリクインズ(イングランド) 対 マンスター(アイルランド)

クレモン(フランス) 対 モンペリエ(フランス)

トゥーロン(づランス) 対 レスター・タイガース(イングランド)

サラセンス(イングランド) 対 アルスター(アイルランド)

女子バスケ: U19世界選手権組み合わせが決定、日本はスペインと同組

 今年7月にリトアニアで行われる女子バスケットのU19世界選手権の組み合わせ抽選が行われ、日本は、前回大会準優勝のスペイン、同4位のオーストラリア、アルゼンチンと同じB組に入った。前回大会では7位という好成績を残した日本代表だが、世界を相手に前回以上の成績を残せるかに注目だ。

<U19世界選手権グループラウンド組み合わせ>
グループA: ブラジル、セルビア、クロアチア、韓国
グループB: アルゼンチン、日本、スペイン、オーストラリア
グループC: カナダ、フランス、オランダ、セネガル
グループD: マリ、アメリカ、リトアニア、中国


バレー: 欧州CLプレーオフ12ラウンド第1戦、木村のワクフバンクが先勝

<ワクフバンクが先勝>

 バレーボールの欧州CL(チャンピオンズリーグ)は、予選ラウンドを勝ち上がった12チームによるプレーオフ第1戦が行われ、木村沙織が所属するワクフバンク・イスタンブール(トルコ)がアウエーでアトム・トレフル・ソポト(ポーランド)を3-1で下し、ホームでの第2戦に向けてはずみをつけた。
 この試合、木村は攻撃面では精彩を欠いたものの、守りでは安定したレセプションで貢献。サービスエースを決めるシーンもあった。また、ロシア勢同士の対戦となったディナモ・モスクワ対ディナモ・カザンの対戦は、アウエーのディナモ・カザンが3-1で先勝した。
 一方、男子は、昨シーズンの王者ゼニト・カザン(ロシア)、準優勝のスクラ・ベルハトゥフ(ポーランド)がいずれもアウエーマッチを制したが、イタリアセリエAの強豪トレンティーノは、ディナモ・モスクワにフルセットの末敗れ、初戦を落とした。