ヨーロッパニュース一覧

2013-4-16

ヨーロッパ・ニュース Vol.209

2013/04/16


男子バスケット: オリンピアコス、CSKAがユーロリーグ・ファイナル4へ王手

<ファイナル4へ進むのはバルサかパナシナイコスか>

 男子バスケットのユーロリーグはプレーオフラウンドがはじまり、CSKAモスクワ(ロシア)、レアル・マドリー(スペイン)、オリンピアコス(ギリシャ)が2連勝で、5月にロンドンで行われるファイナル4進出に王手をかけた。

 昨シーズンの欧州王者で大会2連覇を狙うオリンピアコス、そのオリンピアコスに決勝で1点差の敗戦を喫して涙をのんだCSKA、18年ぶりの優勝の目指すレアル・マドリーの3チームはいずれもホームで連勝し、今週行われるアウエー戦であと1勝を挙げればファイナル4入りが決まる。一方、ファイナル4の常連バルセロナ(スペイン)はギリシャの強豪パナシナイコス(ギリシャ)相手に苦戦を強いられている。バルセロナはホームでの初戦を延長の末、勝利したものの、第2戦は僅か1点差で敗れたため、1勝1敗のタイで舞台をアウエーに移して戦うことになる。プレーオフラウンドは先に3勝したチームがファイナル4進出を決める。



女子ハンド: チャンピオンズリーグ決勝はジェール対ラルビック

<サポーターと喜びを分かち合うジュールの選手>

 女子ハンドボールの欧州チャンピオズリーグはホーム&アウエーで準決勝が行われ、ハンガリーのジェール・アウディ、ノルウェーのラルビックが決勝戦に進んだ。昨年の決勝戦で敗れた雪辱を期すジェールは、オルチム・ブルチャ(ルーマニア)との初戦でアウエーながら24-22で勝利したものの、ホームでの第2戦では競り合  いの末、24-25で敗れた。しかしながら2戦合計スコアでは48-47と1点上回り、僅差での決勝進出を決めた。逆に、2年ぶりの優勝を目指すラルビックは、ホームでの初戦でクリム・メルカトール(スロベニア)に22-24で敗れたものの、アウエーでの第2戦で27-19と圧勝し、逆転で決勝に駒を進めた。決勝戦は5月5日と12日にホーム&アウエーで行われる。



フットサル: 日本代表のスペイン遠征が終了、練習試合は3勝4敗

 スペインに遠征していたフットサルの日本代表チームが15日間の全日程を終え、帰国した。遠征後半に行われた最後の練習試合3試合はスペイン1部リーグのチームとの対戦が組まれたが、クラブチームとはいえ世界最高レベルのトップリーグで戦うチームが相手とあって簡単には勝たせてもらえず、善戦したものの3連敗(うち1試合はPK)に終わった。なお、今回の遠征中の練習試合の成績は3勝4敗だった。

<フットサル日本代表、スペイン遠征試合結果=3勝3敗> 
4/2 カルニセール・トレホン(2部)戦 4-5 ●
4/3 カハ・セゴビア(1部)戦 3-2 ○
4/4 ナバラガメージャ(3部)戦 4-3 ○
4/5 シウダー・デル・ビーノ(3部) 4-1 ○ 
4/8 リオス・レノバーブレス(1部) 2-5 ●
4/9 トリマン・ナバーラ(1部) 5-6 ●
4/10 ウマコン・サラゴサ(1部) 5-5(PK 2-3) ●

フットサル: スペイン移籍の日本代表GK原が怪我のため失意の退団

<帰国を決断した原>

 今年の冬、スペイン1部リーグの強豪エル・ポッソ・ムルシアに移籍した日本代表GKの原章展が、負傷のため同クラブを退団し、帰国することが明らかになった。
 同クラブによると、移籍後、エル・ポッソB(2軍)でプレーしていた原は、2月に行われた地方大会で目を負傷。網膜剥離と診断されチームを離れていたが、このたびチームを退団し、帰国することを決めたという。原は日本代表のスペイン遠征メンバーにも選ばれていたが、この怪我のため辞退している。

ホッケー: スペイン協会、深刻な資金難で代表選手に移動費の自己負担を要求

<財政危機の余波がホッケーにも>

 ホッケー強豪国のひとつであるスペインのホッケー協会が深刻な資金難に陥り、苦肉の策で資金不足を補うことを決めた。今年、国からの強化支援金が昨年より40%も減らされたことが資金難の大きな原因だが、同協会は資金不足を補うため、U21、U18、U16の3つのカテゴリーの代表選手に対し、代表合宿および遠征費用の一部を自己負担させることを決めた。

 これらのカテゴリーで代表に選ばれた選手は今年、代表合宿1回あたり80ユーロ(約10240円)を支払うことが義務付けられるほか、大会などに参加する際の遠征費用の一部(U21=20%、U18=50%、U-16は80%)も負担しなければならない。スペインホッケー協会のマルク・サラ副会長は、「自己負担はあくまで一時的なもので、これまでどおりのクオリティと代表のレベルを維持するために必要」とその理由を説明したうえで、同じく強豪国である「ベルギーも同じシステムを採用しており、我々もそれにならった」とコメントしている。同副会長によると、この自己負担制度は昨年から実験的に取り入れており、うまく機能しているという。同氏はまた、「経済的な理由から代表に参加できない選手については協会として資金援助する用意がある」と述べているが、このニュースは国内のクラブチームや選手たちに少なからぬ衝撃を与えており、「資金確保のために他の手段を講じるべき」との反発の声も多く出ている。
 経済危機にあるスペインにおいては、ホッケーだけではなく他のスポーツでも同様の問題が起こる可能性が指摘されており、スペインスポーツ界の将来的な選手流出やそれに伴う競技の弱体化が危惧されている。