ヨーロッパニュース一覧

2013-5-28

ヨーロッパ・ニュース Vol.215

2013/05/28


女子サッカー: 女子CLはヴォルフスブルクが初制覇、男女ともドイツが欧州頂点に

<リヨンの3連覇を阻止したヴォルフスブルク>

 UEFA女子チャンピオンズリーグの決勝戦が23日にロンドンのスタンフォードブリッジで行われ、同大会初出場のヴォルフスブルク(ドイツ)が昨年の王者リヨン(フランス)を1-0で下し、初出場初優勝の快挙を達成した。
 2日後に同じくロンドンのウェンブリースタジアムで行われた男子のチャンピオンズリーグでもドイツのバイエルン・ミュンヘンが優勝したため、今季は男女ともドイツのクラブが欧州の頂点に立った。一昨シーズン、昨シーズンの女子CLを連覇し3年連続で決勝進出を果たしたリヨンだったが、3連覇は果たせなかった。リヨンは73分に味方のハンドでPKをとられて失点を許すと、その後も引いて守る相手に対して頼みの攻撃陣が不発に終わり、最後まで得点を挙げることができなかった。リヨンは過去120試合、90分間のゲームでは敗れたことがなかったが、ヴォルフスブルクがこの無敗記録に終止符を打つことになった。過去、一度もメージャータイトルを獲得したことがなったヴォルフスブルクだが、今季はすでにリーグ、カップ戦でも優勝を決めており、堂々の3冠達成となった。

<大滝は出番なし、大野はベンチ外>

 

 リヨンでの2年目を迎えた日本代表の大滝麻未は決勝戦でベンチ入りしたものの、出場機会はなかった。大滝は今季の女子チャンピオンズリーグで3試合に出場。プレー時間は合計で86分と短く、1ゴール、1アシストという成績だった。一方、今季から移籍した同じく日本代表の大野忍は怪我もありこの試合ではベンチ入りせず、結局、今季のチャンピオンズリーグでは1試合も出場がないまま終わった。




ラグビー: イングランド・プレミアシップ、レスターがプレーオフを制し優勝

<プレーオフを制したレスター>

 ラグビーのイングランドトップリーグ・プレミアシップは25日にプレーオフ優勝決定戦が行われ、レギュラーシーズン2位のレスター・タイガースが4位のノーサンプトン・セインツを37-17で下し、2013年のイングランドクラブチャンピオンに輝いた。
 準決勝ではレギュラーシーズン1位のサラセンズを破るサプライズを演じたノーサンプトンだったが、決勝ではレスターに序盤からリードを許すと、4つのトライを許して力負けした。



ラグビー: フランス・トップ14、トゥーロンが2冠に王手

 ラグビーのフランストップリーグ・トップ14はプレーオフ準決勝が行われ、ハイネケンカップ準優勝でトップ14レギュラーシーズン1位のクレモンが9-25でカストルに敗れる波乱があった。一方、今季のハイネケンカップを制したトゥーロンはトゥールーズを24-9で下して余裕の決勝進出を決め、2冠をかけてカストルとの決勝戦に臨む。

フットサル: スペインリーグ・プレーオフ、バルセロナ国内3冠なるか

 フットサルのスペインプロリーグは2戦先勝のプレーオフラウンドが始まり、レギュラーシーズン1位バルセロナ、2位ムルシア、3位インテル・モービスター、4位カハ・セゴビアがそれぞれ勝ち抜けを決め、準決勝に進んだ。今季のレギュラーシーズンでは圧倒的な強さを見せたバルセロナは、準々決勝でナバラ相手に苦戦を強いられたものの8-6、6-4と連勝し、国内3冠獲得に向けて好スタートを切った。一方、バルセロナの優勝を阻止したいムルシアは、サンティアゴとの初戦を落としたものの第2戦では勝利し、第3戦も8-1で圧勝して準決勝へ駒を進めた。

男子バレー: ワールドリーグ開幕、新星日本はファイナルラウンド出場なるか


 男子バレーボールのワールドリーグが5月31日に開幕する。今季はこれまでの16チームから18チームに出場国が増え、6週間にわたってホーム&アウエーでリーグ戦が行われる。リーグ戦は世界ランキングに応じて3つのプールに分けられ、プールA、プールBには世界ランキング上位のチームが、プールCにはランキング下位のチームがエントリーする。フィナルラウンドは6月17日から21日にかけてアルゼンチンのマル・デル・プラタで行われ、プールAとBからそれぞれ上位2チーム、プールCから1位チーム、これに開催国(アルゼンチン)を加えた合計6か国が出場権を得る。

<サトウ新監督率いる日本代表が始動>

 

  昨年9月のプレーオフラウンドでイランに敗れた日本は今大会はプールCでの出場が決まった。男子バレーボールの日本代表では初の外国人監督となる日系4世のゲーリー・サトウ新監督にとっては初の国際大会となるが、現在は世界ランキング19位と低迷している日本代表をどこまで引き上げることができるか、その手腕が試される。

<ワールドリーグ組み合わせ>
プールA: ブラジル、ポーランド、アメリカ、ブルガリア、アルゼンチン、フランス
プールB: ロシア、イタリア、キューバ、セルビア、ドイツ、イラン
プールC: カナダ、韓国、フィンランド、オランダ、日本、ポルトガル

バレーボール: ホンダ欧州がFIVB初の公式スポンサーに

 FIVB(国際バレーボール連盟)は27日、日本の自動車メーカーホンダの欧州現地法人であるホンダ欧州と4年間の公式スポンサーシップ契約を結んだことを発表した。同連盟としては初の公式スポンサー契約となる。今後同社は、2014年イタリア女子世界選手権、ワールドリーグ、ワールドグランプリ、クラブ世界選手権、ビーチバレー世界選手権などFIVB主催の主要大会でオフィシャルパートナーとして協賛していくことになる。
 近年、世界でバレーボール人気が高まっており、2012年のロンドンオリンピックではバレーボールの試合が全競技のチケット売り上げの10%以上を占め、人気競技のトップ5にランクするほどになった。こうした流れを受け、ホンダ欧州はFIVBに協賛することによるメリットが十分に見込めると判断したようだ。