ヨーロッパ・ニュース Vol.217
2013/09/18
● バスケットボール・ユーロバスケット情報
スロベニアで開催されているユーロバスケット2013は、16日にクロアチアがギリシャを2度の延長戦の末に92―88で下した試合、そしてイタリアが優勝候補とも呼ばれたスペインを破った2試合に象徴されるように、多くの白熱した攻防で各地の観客を盛り上げている。以下にベスト8の顔ぶれなどをチェックしてみたい。
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18日に予定されているベスト8(準々決勝)では、グループFで不本意な戦いが続いた本命スペインが、グループEを首位で通過した若きセルビアと対戦することが決まった。なおセルビア代表は大会最年少に加えて、9人がユース年代からのデビューを果たしたばかりだ。また同じく18日には、実力が拮抗し、好勝負が予想されるスロベニアとフランスのカードも用意されている。
19日には絶好調のクロアチアとウクライナ、またグループEを2位で終えたリトアニアが、スペインをシーソーゲームの末に破り勢いに乗るイタリアと顔を合わせる。なお同大会の決勝戦は22日(日曜日)に予定されている。
● 女子バレーボール・アジア選手権情報
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タイのナコンラチャシマで開催されている第17回女子バレーボール・アジア選手権は、16日に2次予選が行なわれ、タイ(主催国)がロンドン五輪3位の日本を破るサプライズを起こし、準決勝に進む希望をつないでみせた。タイは脅威の粘りと集中力で、今年3度目となる日本との対決に3-1で初勝利した。特にスパイカーのオヌマー・シッティラックは26ポイントを記録、54回中22回のアタックを成功させるなど勝利に大きく貢献した。一方の敗れた日本だが、江畑幸子選手が25ポイントを記録する活躍も見せた。また同E組みのカザフスタンは、素晴らしい戦いを見せたベトナムに毎セット苦戦しながらも、終わってみれば3―0で格の違いを見せ付けた。
プールFでは、中国がチャイニーズ台北(台湾)を高さとパワーで圧倒すると、3セットとも10ポイント差以上をつけて3―0で完封勝利、その実力を示してみせた。ワールドグランプリでブラジルに敗れ、雪辱と勝利に飢える中国は、攻撃的な布陣で終始対戦相手を圧倒した。新鋭イランを3―0と完封して勢いに乗る韓国との1戦に向けて、準備万端といったところだ。
● 女子ハンドボール・チャンピオンズリーグ情報
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女子ハンドボールのチャンピオンスリーグは16日、決勝ラウンドのグループステージに勝ち残った最後の3チームが決定、全16クラブの顔ぶれが揃った。過去に優勝を飾ったクラブが4つ、そして同大会初挑戦のクラブはHCMバイア・マーレ(ルーマニア)、ベラベラ・ハンドボール(スペイン)、そしてWHCバルダール・スコピエ(マケドニア)の3クラブとなった。
なお同大会に複数(2つ)のクラブを送り出しているのはハンガリーとドイツのみであり、この2国のハンドボール環境の充実を物語ってもいる。ハンガリーからは昨年のチャンピオンのETOジェール、そしてFTCレイルカーゴの2クラブが参列すると、ドイツからはテューリンゲンHC、そしてライプツィヒHCの2強が名乗りを上げた。なおグループリーグの構成内容は以下の通りとなった。
グループA: ジェール(ハンガリー)、テューリンゲン(ドイツ)、ニーダーエスターライヒ(オーストリア)、バイア・マーレ(ルーマニア)
グループB: ブドゥクノスト(モンテネグロ)、 FCミッドユラン(デンマーク)、ルブリン(ポーランド)、レイル・カーゴ(ハンガリー)
グループC: クリム・メルカトール(スロベニア)、メッツ(フランス)、サエホフ(スウェーデン)、ライプツィヒ(ドイツ)
グループD: ラルヴィック(ノルウェー)、ベラベラ(スペイン)、ベジェータ(クロアチア)、バルダール・スコピエ(マケドニア)
● フットサル・スペインリーグ開幕情報
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世界最強のフットサルを誇るスペインリーグは、13日に総計15チームによる2013―2014シリーズが開幕した。今年は日本の名古屋オーシャンズでも脚光を浴びたポルトガル代表のリカルディーニョ選手が名門のインテル・モビスターに加入したことが大きな話題を呼んでいる。リカルディーニョ選手はデビュー戦(対マナコール戦、11―2でインテル・モビスターが勝利)でも得点をあげると、スペインファンの心を一気に掴んでみせた。
また、フットサル日本人代表の佐藤亨選手がウマコン・サラゴサでデビューを果たし、対ハエン戦ではデビュー戦で早速1得点の活躍(試合は4-4で引き分け)を見せた。経済危機に苦しむスペインのフットサルだが、今季もハイレベルな競争が約束されている。
エナジーTVの放映、KELMEのスポンサリングにより新しい風の吹くリーグ開幕となった今季のスペインリーグ。第1節は各地で強豪が順当に勝ち点3を獲得しながらも、名門エル・ポソが引き分けると、去年から大型補強を行なったブレーラが勝ち点3を挙げるなどサプライズもあった。主な試合の結果は以下の通り。
◆インテル・モビスター対レバンテ・マナコール 11―2
◆サンティアゴ・フットサル対アスカル・ルーゴ4―3
◆サンタ・コローマ対エル・ポソ・ムルシア6―6
◆グラン・カナリアス対バルセロナ1―4
● 男子ラグビー・南半球ラグビーチャンピオンシップ情報
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アルゼンチン、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドという南半球のラグビーの強豪を集めて競われる南半球ラグビーチャンピオンシップは14日、ニュージーランドのオークランドなどで第4戦目が行なわれた。
開催国ニュージーランドが南アフリカを29-15で下し、4連勝と首位を走っている。これで初黒星を喫した南アフリカは3勝1敗。オーストラリアは初勝利をかけた接戦を制し、アルゼンチンに14-13で競り勝って1勝3敗とした。アルゼンチンは期待通りの勝負強さを発揮できないまま4連敗となった。なお残る2節の組み合わせは以下のようになっている。
9月28日土曜日
南アフリカ対オーストラリア
アルゼンチン対ニュージーランド
10月5日土曜日
南アフリカ対ニュージーランド
アルゼンチン対オーストラリア
● バスケットボール・パナシナイコス中国遠征情報
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バスケット・ユーロリーグを6度制覇したギリシャの名門クラブ「パナシナイコス」が、プレシーズンを利用して中国にクラブ初のアジア遠征を実施した。この遠征は欧州初の中国人プロバスケットボール選手となるシャン・ピン選手(尚平)の凱旋帰国の機会ともなり、中国国内ではこのニュースが大々的に報じられた。中国では近年におけるバスケットブームに後押しされて、大盛況のイベントとなった。
なおパナシナイコスは中国国内のウェブサイトにもアカウントを設けるなどして、中国市場への進入を見据えていたようだ。青島(チンダオ)からシャン選手を獲得した欧州の名門パナシナイコスにとっては、中国の広東省を中心にフォーシャン・ロング・バスケットクラブ(佛山龙狮)などと交流試合を行なったほか、バスケット講習会の開催、故ブルース・リー氏の生家を訪れるなど、観光や文化交流を含め有意義な機会となったようだ。