ヨーロッパニュース一覧

2013-9-24

ヨーロッパ・ニュース Vol.218

2013/09/24


男子バスケ: ユーロバスケ2014でフランスが初の欧州王者に

<欧州初制覇で歓喜に沸くフランス代表チーム>

 スロベニアで行われたユーロバスケ(男子バスケット欧州選手権)2013は22日に決勝戦が行われ、フランスがリトアニアを80-66で下して優勝し、初の欧州王者に輝いた。二次予選ラウンドでも両者は対戦したが、その時は76-62でリトアニアに軍配が上がっていた。
 フランスはこの試合、NBAのサンアントニオ・スパーズでプレーするポイントガード、トニー・パーカーがチームをけん引。悲願だったナショナルチームでの初タイトルを引き寄せた。大会を通じて平均19.7ポイントを決めたパーカーはMVPにも選ばれた。


<パーカー悲願の初優勝>

 前回2011年大会では決勝でスペインに敗れ準優勝に終わったフランスだが、今大会では準決勝でそのスペインと対戦。接戦を制して75-72で勝利し、見事にリベンジを果たした。NBAレイカーズに所属するパウ・ガソルを欠くスペインは3連覇こそ達成できなかったものの、3位決定戦ではクロアチアを92-66で圧倒。ユーロバスケ8大会連続のベスト4入りを果たした。 

<本命なき戦いだったユーロバスケ2013>
 フランスの初優勝で幕を閉じた今大会だが、振り返ってみると、どこが勝ってもおかしくない、まさに”本命なき戦い”だった。一次予選ラウンドでは前回大会3位のロシア、同じくベスト4のマケドニア、強豪トルコ、ドイツらが早々と姿を消し、代わってイタリアが、ギリシャ、トルコ、ロシアを撃破して、唯一のグループ全勝チームとなり注目を浴びる。だが二次ラウンドでは、クロアチア、リトアニアがそれぞれイタリア、フランスを下して3連勝で決勝ラウンドへ進む。このラウンドでは、フランス、イタリア、スペインが2敗を喫しているが、ともに一次予選の貯金がものをいい、フランス、イタリアはグループ3位で、スペインはグループ4位でかろうじて生き残った。決勝ラウンドに入るとスペインがセルビアに圧勝するも準決勝でフランスに敗れ、二次予選ラウンド3連勝と上り調子だったクロアチアも準決勝でリトアニアに敗れるなど最後まで予測が難しい展開となった。今大会には絶対的な存在がいなかったゆえ、フランス優勝の陰には多分に組み合わせによる運も影響したと思われる。

<2014年スペインW杯出場チームが決定>
 今大会の上位チームには、来年スペインで行われるワールドカップへの出場権が与えられ、ホストカントリーのスペインを除く上位6チーム(フランス、リトアニア、クロアチア、スロベニア、ウクライナ、セルビア)がW杯への切符を手にした。これで、FIBA(国際バスケットボール連盟)推薦のワイルドカード4枠を除く各地域の代表20か国が出揃ったことになる。

アメリカ(2012年オリンピック優勝)
スペイン(開催国)
オーストラリア、ニュージーランド(オセアニア代表)
イラン、フィリピン、韓国(アジア代表) ※日本はアジア選手権5位で出場権を逃す
アンゴラ、エジプト、セネガル(アフリカ代表)
アルゼンチン、メキシコ、プエルトリコ、ドミニカ(北中南米代表)
フランス、リトアニア、クロアチア、スロベニア、ウクライナ、セルビア(欧州代表)



女子サッカー: 2015年W杯欧州予選がスタート

 2015年にカナダで開催される女子サッカーのワールドカップ出場をかけた欧州予選が20日に開幕した。欧州予選では42チームを7つのグループに分けてホーム&アウエーの総当たり戦を行い、グループ首位となった7チームと2位の上位4チームのうちプレーオフラウンドを制した1チームが本大会に出場する。初戦では、W杯優勝候補の一角ドイツがロシアを9-0で圧倒。イングランドもベラルーシを6-0と寄せ付けず、順調なスタートを切った。


欧州ラグビー界に激震、英仏のクラブがERCに反旗し新大会創設へ

 

 欧州ラグビー界が大きく揺れている。イングランドとフランスのラグビークラブは先週、既存の欧州クラブトーナメント(ハイネケンカップおよびアムリン・チャレンジカップ)に反旗を翻し、両国のクラブを軸に独自の欧州トーナメントを創設する構想を発表した。両リーグはかねてからハイネケンカップの現行のトーナメントシステムに不満を表明しており、昨シーズンの末にはERC(欧州ラグビーカップ機構)に対し、2013-2014シーズンを最後にこれらの大会への参加をとりやめることを通達しているが、このたび両リーグのクラブを軸にした20チームによる新トーナメント創設構想(仮称ラグビー・チャンピオンズカップ)を立ち上げたことで、既存のトーナメント存続を支持するERCとの対立を深めている。

 1995-96シーズンにスタートしたハイネケンカップは、イングランド、フランス、アイルランド、スコットランド、ウェールズ、イタリアのトップクラブが参加し欧州クラブナンバーワンを決める大会としてこれまで続いてきたが、イングランドとフランスのクラブチームはここ数年、他の4か国に有利な不当な大会規定であるとして異を唱えてきた。しかし、両リーグのクラブによる主張は聞き入れられず、規定が見直される動きがなかったことで、同大会への不参加を決めるに至った。両国のクラブはリーグ協会に働きかけ、イングランドとフランスのリーグを軸にした欧州トーナメントの創設に動く一方、他国リーグからの参加も歓迎するとして、新トーナメントへの参加を呼びかけている。

 欧州には現在、イングランド・プレミアシップ(12チーム)、フランス・トップ14(14チーム)、プロ12(スコットランド、ウェールズ、アイルランド、イタリアの4か国12チーム)の3大ラグビーリーグがあるが、現行のハイネケンカップの出場枠はリーグ別ではなく地域別(フランス7、イングランド6、アイルランド4、ウェールズ3、スコットランド2、イタリア2)となっており、イングランドとフランスのクラブは、この出場規定が複数国からなるプロ12所属クラブに有利な不公平なものであると主張している。

 ERCは今週の水曜日にダブリンで定例議会を開催するが、この問題が議論されることは必須で、何らかの打開案が提示されるかどうかに注目が集まっている。ERCはまた、イングランドリーグ機構、フランスリーグ機構に対し、10月23日にこの問題について話し合う場を設けたいと提案しているが、両機構がこれを受け入れるかどうかは定かではない。

男子ハンド: EHFチャンピオンズリーグ開幕、新星バルサはドロー発進

<新星バルサが初戦で手痛いドロー>

 2013-14シーズンの男子ハンドボール欧州チャンピオンズリーグが開幕し、グループラウンド第1節の9試合が行われた。
 昨シーズンの王者HSVハンブルグ、SGフレンスブルグ、THWキールといったドイツ勢が初戦で順当に勝利をおさめる中、昨シーズン準優勝で、今季に向けてニコラ・カラバティッチ、キリル・ラザロフといった大物を補強したバルセロナ(スペイン)がグループCの初戦でマケドニアのバルダール・スコピエと29-29で引き分けるサプライズがあった。
 国内リーグで唯一のライバルであったアトレティコ・マドリー(旧シウダー・レアル)の消滅で、もはやリーグ戦では敵無しともいえるバルサの今季のターゲットはチャンピオンズリーグ制覇一本に絞られているといっても過言ではないが、幸先良いスタートをきることはできなった。とはいえ、バルサが格下相手につまずいたという見方は正しくない。今季のバルダールは、スペインからアレックス・デュシュバエフ、イニャキ・マルンブレスを獲得したのをはじめ、ロシアから3人、スロベニア、クロアチアからも代表クラスの有力選手を次々と補強し、チーム力は大幅にアップしている。バルサを追い詰めるだけの力があることを証明したことで、今後のグループリーグの戦いぶりが楽しみな存在になった。

ラグビー: 日本代表、欧州遠征でプレミアシップのグロスターと対戦

 11月に欧州遠征を行うラグビーの日本代表が、11月12日にイングランド・プレミアシップの強豪グロスターとテストマッチを行うことが決まった。この遠征では、スコットランド代表(9日)、ロシア代表(15日)、スペイン代表(23日)ともテストマッチを行う。

男子バレー: 欧州選手権で新興勢力が大躍進!勢力図を塗り替えるか

<ロシア、ブルガリアを連破したドイツ>

 デンマークとポーランドで開催中の男子バレーボール欧州選手権は決勝ラウンドのグループステージが終了したが、ベスト8進出を決めた各グループ首位の4チームがいずれも予想外の顔ぶれとなる波乱の展開となっている。
 プールAではイタリアを抑えてベルギーが3連勝で首位突破を決めると、プールBでもフランスが強豪ポーランド、スロバキアを下して3連勝でグループ首位を決める番狂わせを演じた。一方、プールCでも伏兵のフィンランドが躍進。セルビア、オランダ、スロベニアを下して3連勝でベスト8入りすると、7月のワールドリーグ優勝チームのロシア、4位のブルガリアが入った強豪ぞろいのグループDでもドイツがサプライズを起こす。ロシアにストレート勝ちしたドイツは、その勢いでブルガリアもフルセットで破り、チェコも難なく下して堂々の全勝でベスト8へ進んだ。今後、グループ2位、3位となった8チームがプレーオフを行いベストの対戦相手が決まるが、新興勢力の4か国が欧州における男子バレーの勢力図を塗り替える可能性も十分にある。