ヨーロッパ・ニュース Vol.233
2014/02/04
● フットサル欧州選手権2014: 大会4連覇中のスペインらが8強入り
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28日からベルギーで開催されている男子フットサルの欧州選手権(ユーロ2014)はグループステージが終了し、決勝トーナメントに進む8チームが出揃った。
2005年からユーロ4連覇中の大本命スペインは初戦でクロアチアと引き分け予想外の展開を強いられたが、続くチェコ戦では本来のプレーを取り戻して8-1で快勝。グループ首位でベスト8入りを決めた。
一方、打倒スペイ ンの一番手であるロシアはグループステージで強豪ポルトガルと同じグループに入ったが、直接対決で4-4で引き分け得失点差で首位となった。また、過去の大会で優勝を経験しているイタリアは初戦でスロベニアに2-3で苦杯をなめたが、なんとか首位を確保、ベスト8ではクロアチアと対戦する。決勝トーナメント進出を決めたのは、ウクライナ、ポルトガル、イタリア、クロアチア、ルーマニア、ロシア、スロベニア、スペインの8か国。
● ラグビーシックスネイションズ開幕 : フランスがイングランドを撃破
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ラグビーのシックスネイションズが1日に開幕した。注目の一戦フランスとイングランドの対戦はホームのフランスが26-24で勝利した。戦前の予想では、今季好調を維持するイングランド優位との下馬評だったが、昨年の大会で優勝候補の筆頭と言われながら屈辱の最下位に終わったフランスが意地を見せた。
フランスは序盤からウジェットの連続トライなどで16-3とイングランドを尽き放し16-8で前半を折り返す。だが、後半に入るとイングランドが攻勢を強め徐々にその差を詰めると、48分にバレルのトライで18-16と逆転に成功する。その後、両チームともドロップゴール、PGで得点を重ね、73分にはイングランドのPGが決まり24-19と5点差をつける。だがその4分後、フランスのフィコウがトライを決めるとコンバージョンも決まって26-24で、再びリードを奪い返す。結局、このトライが決勝点となり試合はこのままフランスが逃げ切り、強敵相手に幸先のよいスタートを切った。
一方、大会3連覇を目指すウェールズは23-15でイタリアを下し、アイルランドも28-6でスコットランドに快勝してともに白星発進となった。
● ホッケー: イングランドの名門レディング、欧州大会参加の増加で財政危機に
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イングランドホッケーの名門クラブのひとつレディングが、今季、チームの欧州大会への参加が増えたことによる遠征費用の負担から財政難に陥っていることがわかった。
このまま状況が改善しなければ、同クラブは来季の欧州大会を全て辞退する可能性もあるという。
来年創立40周年を迎えるレディングの男子チームは今季ユーロホッケーリーグに出場中。一方、英国代表に6人を送り込む女子チームも、ユーロホッケー・クラブチャンピオンズカップ、インドアクラブチャンピオンズトロフィーという2つの欧州大会に参加するが、クラブとしてこれだけ多くの欧州大会にチームを送り込むのは史上初のことだ。とはいえ、オランダ、ドイツ、ベルギーのようにスポンサーから豊富な資金のバックアップを受けている”ホッケー大国”と異なり、イングランドのクラブでは、欧州の大会に参加するための遠征費用は大きな負担となる。レディング今季の欧州遠征にはおよそ30000ポンド(約500万円)の費用が必要というが、クラブはこの費用を抽出するため関係各所に援助を求めている。それでも、今月リトアニアで行われるインドアクラブチャンピオンズトロフィーに出場するレディング女子チームの選手は、遠征費用の一部を自費で負担するという。また、チームに帯同して遠征するサポートスタッフの数も当初の予定より減らされることが決まった。その競技で名門と言われる欧州のクラブの間でも、資金を「持つクラブ」と「持たざるクラブ」の格差問題は深刻だ。有力選手を補強しチーム強化をはかって欧州大会に打って出たレディングだが、それが逆に自らの首を絞めることになった。
● 男子バスケット世界選手権: ギリシャ、トルコ、ブラジル、フィンランドの出場が決定
FIBA(国際バスケットボール連盟)は1日、今年の夏にスペインで行われる男子の世界選手権にワイルドカード(連盟推薦)として出場する4か国をギリシャ、トルコ、ブラジル、フィンランドとすることを発表した。これで同大会に出場する全24か国が出揃った。ワイルドカードでの出場権に申請していた15か国のうちイタリアとドイツは、同大会出場と引き換えにFIBAに支払わなければならない83万スイスフラン(約1億円)が不当に高額であるとして選考を前に辞退。国内でのバスケット人気から有力候補とされていた中国も、理由は明らかにしなかったものの選考直前に辞退した。FIBAは残る12か国のうち、世界ランキング上位国ながら各大陸予選で敗れ出場を逃したギリシャ(5位)、トルコ(7位)、ブラジル(10位)の3か国と、ランキング39位ながら国内での高いバスケット人気と、ここ数年で著しいレベルアップをとげたことを理由に残る1枠をフィンランドに決定した。
● バレーチャンピオンズリーグ: 木村沙織のガラタサライはベスト12で敗退
バレーボールのチャンピオンズリーグは男女ともにプレーオフ12ラウンドが終了し、ファイナル4入りをかけた最後のラウンドとなるプレーオフ6ラウンドに出場するチームが決まった。女子では、全日本の木村沙織が所属するトルコのガラタサライがフランスのRCカンヌと対戦したが、2戦2敗であえなく敗退が決まった。アウエーでの初戦を1-3で落としたガラタサライは第2戦では木村を先発で起用したが、力及ばずストレート負けを喫した。一方、優勝候補大本命のワクフバンク(トルコ)は2試合ともに3-0で危なげなく勝利したが、イタリア勢で残っていた2チーム(ピアチェンサ、コネグリアーノ)はいずれも敗れ、このラウンドで姿を消した。男子は、ポーランドの2チーム(レソビア・ジェシェフ、JASTRZEBSKI Wegiel)、イタリアの2チーム(ピアチェンサ、トレンティーノ)、ロシアの2チーム(ゼニト・カザン、ロコモティフ・ベルゴルド)が勝ち抜きを決め、プレーオフ6ラウンドへ駒を進めた。プレーオフ6ラウンドではレソビア・ジェシェフとJASTRZEBSKI Wegielが対戦する。