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2014-10-22

「女子バレー世界選手権」「バスケット」「男子ハンド」 「女子サッカー」「女子バスケット」

女子バレー世界選手権:アメリカが初優勝、中国は準優勝

<悲願のメジャー大会初優勝を果たし喜ぶアメリカの選手たち>” /> イタリアで行われていた女子バレーの世界選手権は12日にミラノで決勝戦が行われ、アメリカが3-1(27-25、25-20、16-25、26-24)で中国との接戦を制し、同大会初のタイトルを獲得した。</p>
<p> ここ数年、常に世界のトップレベルに君臨してきたアメリカだが、世界選手権、オリンピック、ワールドカップというバレーの3大メジャー大会での優勝は初めてとなる。</p>
<p> 2002年の世界選手権では決勝まで進んだもののタイブレークの末イタリアに敗れ準優勝に終わったアメリカチームが、準決勝で世界ナンバーワンのブラジルを倒して波に乗ると、そのイタリアを破って決勝に進んできた中国を下し、悲願のメジャータイトルを獲得した。</p>
<p> 準決勝をかけた第3ラウンドでアメリカはブラジルに0-3、中国もイタリアに0-3と共に完敗していた。ところが、同じ顔合わせとなった準決勝では逆にアメリカがブラジルを3-0のストレートで破ると、中国もイタリアを3-1で下し、共にリベンジを果たした。アメリカは第1ラウンドでも唯一ブラジルに敗れているが、最後の勝負どころで、ここまで11連勝のブラジルに土をつけた。</p>
<p> 世界ランキング1位のブラジルは今大会も絶好調で、それまでアメリカ、ロシア、中国相手に勝利を重ねてきただけに、準決勝は悔やまれる一戦となった。決勝の前に行われた3位決定戦では地元イタリアに勝ち、通算成績12勝1敗の3位で大会を終えたブラジルだが、世界選手権という短期間で多くの試合をこなさなければならない過酷なスケジュールの中で勝ち続けることの難しさをあらためて知らしめることになった。</p>
<p> 一方、郎平監督率いる中国は世界選手権で通算5度目の優勝こそ逃したものの、弱冠19歳のウイングスパイカー、シュ・テイ、ミドルブロッカーのヨウ・ショウら若手選手が成長し、高さを武器に安定した戦いを見せた。第1ラウンドでは、ロンドン五輪で敗れている日本を下して全勝で勝ち抜きを決めると、第3ラウンドではドミニカを倒し、2002年大会以来(ロシアに敗れて4位)となるベスト4入りを果たすとともに、2年後のリオ五輪に向けて大きな躍進を見せた。</p>
<p><世界選手権最終成績></p>
<p>1.アメリカ 2.中国 3.ブラジル 4.イタリア 5.ドミニカ 6.ロシア <b>7.日本</b>、セルビア 9.ドイツ、トルコ 11.ベルギー、ブルガリア 13.クロアチア、オランダ 15.アゼルバイジャン、カザフスタン 17.アルゼンチン、カナダ、タイ 21.カメルーン、キューバ、メキシコ、チュニジア</p>
<p><大会ベストプレーヤー></p>
<p>MVP キンバリー・ヒル(アメリカ)</p>
<p>ベストウイングスパイカー シュ・テイ(中国)</p>
<p>ベストミドルブロッカー タイザ(ブラジル)</p>
<p>ベストリベロ モニカ・ディ・ジェンナーロ(イタリア)</p>
<p>ベストセッター アリーシャ・グラス(アメリカ)</p>
<p>ベストオポジット シェイラ(ブラジル)</p>
<p><span class=バスケット:ユーロリーグ開幕戦でバルサがバイエルンとの対決を制する

europe257_02 欧州のクラブ王者を決めるユーロリーグのレギュラーシーズンが開幕した。

 開幕カードで注目の一戦となったのは、グループCのFCバルセロナ(スペイン)対FCバイエルン(ドイツ)だ。サッカーファンには垂涎の一戦である名門クラブ同士の対戦だが、バスケの世界ではやや趣が異なる。 サッカー同様に欧州のトップクラブであるバルセロナに対し、昨シーズン、初めてユーロリーグ参戦を果たしたバイエルンは、いわば挑戦者の立場ともいえる。そのバイエルンを率いるのが、2003年にバルセロナでユーロリーグ初制覇を達成したセルビア人の名将スベティスラブ・ペシッチヘッドコーチだ。バルセロナを知り尽くすペシッチコーチの下、敵地に乗り込んだバイエルンは積極的に攻撃をしかけ序盤からバルセロナと互角の戦いを見せ、試合はシーソーゲームとなる。しかし、最後はリードを守り続けたバルセロナが83-81の2ポイント差で接戦を制した。

 一方、グループBでは昨シーズンの王者マッカビ・テル・アビブ(イスラエル)がリモージュ(フランス)を92-76の大差で下し、幸先良いスタートを切った。

男子ハンド:欧州CL第4節、PSGが破竹の4連勝

europe257_03 男子ハンドボールの欧州チャンピオンズリーグはグループラウンド第4節が終了し、グル―プAのPSG(フランス)、グループCのベスプレム(ハンガリー)、グループDのタウロン・キルツェ(ポーランド)の3チームが勝ち、開幕4連勝を飾った。

 グループA首位のPSGは、アウエーでマシュコフ・ブレスト(ブルガリア)に苦戦したものの、28-29の1点差で逃げ切り、無敗を守った。そのPSGとグループ首位争いを演じるキールは、第2節では不覚の黒星を喫したものの今節はメタルルグ(マケドニア)を27-42と粉砕し調子を取り戻している。次節ではいよいよ両者の直接対決が見られる。

 一方、グループBでここまで首位に立つコリング(デンマーク)はホームでバルセロナと対戦し、27-27で引き分けた。

男子ハンド:ハンガリー代表の新監督にドイシェバエフ氏

europe257_04 ハンガリーハンドボール協会(MKSZ)は、旧ソビエト連邦キリギス共和国出身で、その後スペインに帰化したタラント・ドイシェバエフ氏が、来年1月より同国男子代表チームの監督に就任することを発表した。

 ドイシェバエフ監督は、現役時代はハンドボールのスペイン代表メンバーとしてオリンピック、世界選手権で金メダルを獲得するなど活躍し、引退後もスペインリーグのシウダー・レアル(現在は消滅)を率いてリーグ戦4連覇、欧州チャンピオンズリーグ3連覇を達成するなど実績を残した。

 2013年にシウダー・レアルを引き継いだアトレティコ・マドリードのハンドボール部門閉鎖に伴い、ポーランドの1部リーグに所属するターギ・ケルツェの監督に就任したが、ここでもリーグ優勝を果たしている

男子のハンガリー代表チームは2012年のロンドン五輪で5位、2013年のスペイン世界選手権でも8位に入賞している欧州強豪国のひとつだが、来年行われるカタール世界選手権の欧州予選で敗退し、出場を逃している。この結果を受け、2016年のリオ五輪出場を目標に掲げるMKSZは、クラブチームで実績を挙げているドイシュバエフ氏に白羽の矢を立てた。

女子サッカー:欧州WCL開幕、初出場のリバプールはファーストラウンド敗退

<リバプール、WCL初戦突破ならず>” /> サッカーの女子欧州チャンピオンズリーグ(WCL)は、ホーム&アウエーで行われるファーストラウンドが終了し、昨シーズン、イングランド女子リーグ初優勝を成し遂げWCL初出場を果たしたリバプールが早くも敗退した。</p>
<p> スウェーデンのリンシェンピングと対戦したリバプールは、ホームでの初戦を2-1で勝利したものの、先週行われた第2戦は0-3で敗れ、第1戦、第2戦のトータルスコア2-4で初戦敗退が決まった。一方、昨シーズンの女王ヴォルフスブルク(ドイツ)、リヨン(フランス)、安藤梢、田中明日菜が所属するフランクフルト(ドイツ)らがセカンドラウンド(ベスト16)へ駒を進めた。フランクフルトの安藤は、カザフスタンのBIIK KAZYGURTとの第1戦では途中出場(2-2)だったが第2戦では先発し、ゴールこそ決めなかったがチームの4-0の勝利に貢献した。田中は第1戦でベンチだったが、第2戦では後半79分から出場した。</p>
<p><span class=女子バスケット:イギリスに女子の新リーグが誕生、プロ化を目指す

 バスケットボールが盛んな欧州においてイギリスは男女ともにスペイン、フランス、ドイツといった“バスケットエリート”から大きく後れをとっている。2012年のロンドン五輪では、主催国枠で出場した男女GB(英国代表)チームはわずか1勝しかできず、五輪のための強化費として投資された800万ポンド(13億円)は無駄になってしまった。その後も、男子チームが来年行われる欧州選手権の出場権を逃すなど低迷が続いている。

 その一方で、女子については明るいきざしが見られる。今季、男子のプロリーグBBL(イギリス・バスケットボールリーグ)の傘下に、新たにWBBL(女子イギリス・バスケットボールリーグ)が設立され、今後の5年間でプロ化を目指すことになった。

 現状、イギリスの女子トッププレーヤーはアメリカのWNBA(米女子プロバスケットボールリーグ)もしくは欧州他国のクラブチームでプレーしているが、WBBLでは、こうしたイギリス出身の一流選手を地元に呼び戻すための受け皿となるプロチームを生み出すことを目標としている。また、イギリスはトップレベルだけでなく草の根レベルでの普及活動にも力を入れている。自国開催の五輪に向けたエリートプログラムは失敗したが、スポート・イングランド(全英スポーツ議会)は、今後の国内でのバスケット普及活動のために、2013年から2017年にかけて900万ポンド(約15億5000万円)の補助金を拠出することを決めている。イギリスは、エリート育成に特化した強化方針を捨て、草の根レベルでの競技普及と国内リーグ強化を進めることにより、ナショナルチームを欧州のエリート国へ育てる方向へ舵を切りつつある。