そうなのか!ランチェスター戦略がマンガで3時間でマスターできる本
ビジネスマン、経営者、そしてビジネスとは畑違いと思われるスポーツの世界の監督、コーチ、アスリートも活かせる、勝つための方法がここに記されている。 ランチェスター戦略とは、イギリスのエンジニアであったランチェスターが考えついた戦闘方法である。しかし、いくらそれをたったの3時間でマスターできると言われても、スポーツに携わっている方にとっては、それをマスターする意味に首を傾げたくなるのが普通であろう。ところが、これがビジネスをも飛び越えて、スポーツのフィールドにも置き換えられる驚きの内容となっている。読んでみれば分かる、戦争、ビジネス、スポーツの共通点。この本がここで紹介されている理由が、第1章の1、たった1ページに目を通しただけで分かっていただけるはずである。そのページの冒頭は、『ビジネスは、戦争である。』から入っている。そこに出てくるビジネスの言葉を、容易に『スポーツは戦争である。』以下、スポーツ用語に置き換えて読み進めることができてしまうのだ。 第2章『弱者の戦略』は、実力で勝る相手チームやライバル選手に対してどう勝機を生み出すのかという戦略に。第3章『地域戦略』と、第4章『各地の地域特性』はチーム・個人選手の現状把握、自己分析に。第5章『占拠率の理論』は、勝つために必要な確率とそれをクリアするためのターゲットの絞り方に。第6章『市場参入戦略』は、トレーニングプランの内容やその見極めに(第10章まで続く)。そして、この本の最大の魅力はそのわかりやすさ読みやすさである。その訳は、見開き1ページ完結型に加え、左半分は前半の説明をわかりやすいイラストで描かれているという構造にある。 『勝利』という同じ目標をもったビジネス戦略を、ご自分のスポーツで、あるいは自分自身に生かしてみてはどうだろうか。 |