「男子ハンド世界選手権」「ラグビー」 「アイスホッケー」「女子サッカー」
●男子ハンド世界選手権:フランスがカタールを下し優勝、リオ五輪出場権も獲得
フランス優勝で幕を閉じた世界選手権だが、スター選手揃いのフランス代表にあって大会MVPに選ばれたのはGKのティエリ・オメーヤーだった。38歳のベテランGKは今大会でも鉄壁の守備で全く衰えを感じさせなかったが、中でも準決勝のスペイン戦で見せた21本のセーブは圧巻だった。
また、オールスターにはフランスから2選手、カタールから2選手が選ばれている。
<世界選手権オールスターメンバー>
GK ティエリ・オメーヤー(フランス) LW バレロ・リベラ(スペイン)
LB ラファエル・カポーテ(カタール) CB ニコラ・カラバティッチ(フランス)
RB ザルコ・マルコビッチ(カタール) RW ドラガン・ガジッチ(スロベニア)
PV バルトス・ジュレキ(ポーランド)
<多国籍軍団カタールの躍進>
●男子ハンド:カラバティッチが代表通算1000ゴール
フランス代表のニコラ・カラバティッチが、30日に行われた世界選手権の準決勝スペイン戦で代表通算1000ゴール目となる記念すべき得点を挙げた。現在、スペインのバルセロナに所属する30歳のカラバティッチは、フランス代表としてオリンピックで2度、世界選手権で3度、欧州選手権で3度の優勝を経験しており、今大会でもオールスターメンバーに選ばれている。
●ラグビー:ラグビーチャンピオンズカップ、8強が出そろう
今年からハイネケンカップに代わる新大会としてスタートしたヨーロッパ・ラグビーチャンピオンズカップは予選ラウンド6試合を終え、決勝トーナメントに進む8チームが決定した。決勝トーナメントには、各グループの首位5チームと、2位になったチームのうち上位3チームが勝ち上がる。フランス勢からは3チーム(ラシン・メトロ、トゥーロン、クレモン)がいずれも予選ラウンドを5勝1敗の首位で決勝トーナメントに駒を進めたほか、アイルランド勢としては唯一のレンスター、イングランドのバースもともにグループ首位を決めた。一方、グループ2位のうち上位3チームにはノーサンプトン、ワスプス、サラセンズのイングランド3チームが入り、決勝トーナメント1回戦でいずれもフランス勢と対戦することになった。昨年のハイネケンカップでは、トップ12からアイルランド3チーム、ウェールズ1チームが決勝トーナメントに勝ち上がったが、今年勝ち残ったのはアイルランドのレンスター1チームのみで、残りは全てフランスとイングランド勢に占められた。新トーナメントでは出場チームがハイネケンカップ時代の24チームから20チームに縮小し、アイルランド、ウェールズ、スコットランド、イタリアからなるトップ12リーグの枠が減らされた結果、イングランド、フランスチームの割合が高まったが、決勝トーナメントにもこの傾向が如実に反映されることとなった。
決勝トーナメント1回戦は4月3~5日に行われる。
<ラグビーチャンピオンズカップ決勝トーナメント組み合わせ>
ラシン・メトロ(フランス) 対 サラセンズ(イングランド)
トゥーロン(フランス) 対 ワスプス(イングランド)
クレモン(フランス) 対 ノーサンプトン(イングランド)
レンスター(アイルランド) 対 バース(イングランド)
●ラグビー:シックスネイションズが今週開幕、アイルランドの連覇なるか
ラグビーのシックスネイションズ(6か国対抗戦)が6日に開幕する。今年のオープニングマッチはウェールズ対イングランドというともに勢いのあるチーム同士の一戦となった。
今年行われるW杯の開催国でもあるイングランドはランカスター監督の下で急速に力をつけてきた。昨秋のテストマッチではニュージーランド、南アフリカに連敗こそしたもののあと一歩まで追いつめ、その後の試合ではオーストラリアを破るなど好調を維持している。対するウェールズも昨年秋のテストマッチで南アフリカを倒しており、あなどれない。ホームのミレニアムスタジアムで初戦のイングランド戦に勝利すれば2年ぶりの優勝も見えてくる。一方、昨年の覇者アイルランドは今大会も優勝候補の筆頭だ。昨秋のテストマッチでオーストラリア、南アフリカを撃破し、ワールドランキングでも欧州チーム最高の3位につけているアイルランドは、フライハーフのジョナサン・セクストンを中心に昨年果たせなかったグランドスラムでの連覇を狙う。一方、昨年の大会では優勝候補と言われながら屈辱の4位に終わったフランスだが、今年のチームも安定感に欠き予想が難しい。昨年の秋はフィジー、オーストラリアを下しながら、ホームのスタッド・デ・フランスで主力を欠くアルゼンチンに敗戦するなどもろさも見せており、初戦のスコットランド戦できっちり勝利し、第2戦のアイルランド戦に向けて勢いをつけたいところだ。
●アイスホッケー:NHL主導でワールドカップが2016年に復活
NHL(全米ナショナル・ホッケーリーグ)は24日、2004年を最後に中断していたアイスホッケーのワールドカップを2016年の9月にカナダのトロントで開催することを発表した。ワールドカップはNHLとIIHF(国際アイスホッケー連盟)の共催で行われ、“ビッグ6”と呼ばれる6か国(アメリカ、カナダ、ロシア、チェコ、フィンランド、スウェーデン)と、チームヨーロッパ(出場国以外の欧州選抜)、北米ヤングスターズ(U23選抜)の選抜2チームを加えた8チームで行われる。
●女子サッカー:大滝麻未が仏リーグのギャンガンへ移籍
浦和レッズレディースからフランス女子1部リーグのギャンガンへ移籍した大滝麻未の入団発表が行われ、新たな背番号は4に決まった
大滝は早稲田大学からフランスリーグの名門リヨンに移籍し、リーグ優勝、欧州女子CLでの優勝を経験。2年前に浦和レッズレディースに移籍していた。大滝にとっては3シーズンぶりのフランスリーグ復帰となる。ギャンガンは現在、リーグ戦で4位につけている。