ヨーロッパニュース一覧

2014-11-19

「ラグビー」「女子サッカー」「男女ハンド」 「バレーボール」「男子バスケ」

ラグビー:テストマッチで欧州勢が健闘、W杯を前に南半球勢との差が縮まる

<フランスがオーストラリアを下す>” /> 今年もラグビー南半球勢の欧州遠征が始まったが、ここへ来て両者の実力が均衡してきた。ここ数年のテストマッチでは南半球勢が欧州勢に対して優位を保っていたが、来年行われるワールドカップを前にここまで欧州勢が互角の戦いを見せており、両者の力の差は確実に縮まっている。                                           </p>
<p> 欧州遠征の初戦となった8日のゲームでアイルランドが南アフリカに29-15で勝利を収めると、イングランドはニュージーランドに21-24の僅差で敗れたものの、世界王者を追い詰めた。同じ日、ウェールズもオーストラリアに敗れたが、スコアは28-33とやはり接戦だった。一方、中堅同士の対戦となったスコットランド対アルゼンチン戦ではスコットランドが41-31勝利している。さらに、先週行われた第2戦でも欧州勢の健闘が目立った。イングランドは前週と同じく3点差(28-31)で南アフリカに惜敗したものの、フランスは逆にオーストラリアに3点差をつけて勝利(29-26)。ニュージーランドは格下のスコットランドに24-16で勝利し連勝したものの、これまでの王者としての絶対的な強さは見られず、欧州勢にも付け入るすきは十分ありそうだ。</p>
<p><日本が史上初のトップ10入り></p>
<p> 10日に発表されたIRBの世界ランキングで日本が9位にランクされ(前週11位)、史上初の世界ランキングトップ10入りを果たした。アルゼンチン(10位)、サモア(11位)、フィジー(12位)、トンガ(13位)、イタリア(14位)といった南半球、欧州の中堅を押さえてのトップ10入りは、日本代表が確実にレベルアップしていることを示している。現在、欧州遠征中の日本代表は、15日の初戦でルーマニアに18-13で勝利し、国際テストマッチの連勝を11に伸ばし勢いに乗っている。今年最後のテストマッチとなる23日のグルジア戦でも勝利し、連勝のまま来年のW杯につなげたいところだ。ここへきて南半球勢と欧州勢の差が拮抗してきているが、日本と上位陣との差も確実に縮まっており、W杯でもグループラウンド突破のチャンスは十分にある。</p>
<p><IRB世界ランキング></p>
<p>1.ニュージーランド 2.南アフリカ 3.オーストラリア 4.イングランド 5・アイルランド </p>
<p>6.フランス 7.ウェールズ 8.スコットランド <b>9.日本</b> 10.アルゼンチン</p>
<p><span class=ラグビー:年間世界最優秀選手に5選手がノミネート

europe259_02 IRB(国際ラグビー連盟)は12日、2014年の世界最優秀選手候補の5名を発表した。発表された5名の候補は、ウィリー・ル・ルー、デュエイン・バーミューレン(南アフリカ)、ブローディー・レタリック、ジュリアン・サベア(ニュージーランド)、ジョナサン・セクストン(アイルランド)で、南半球勢から4名がノミネートされたのに対し、欧州からはセクストンのみとなった。

女子サッカー:女子チャンピオンズリーグ、リヨンが2年連続ベスト16で敗退

<リヨンを倒し喜びに沸くPSGの選手>” /> サッカーの女子チャンピオンズリーグはベスト16ラウンドが終了し、ベスト8が出そろった。</p>
<p> 同大会で過去2度の優勝を誇るフランスの強豪リヨンは同国のPSGと対戦。アウエーでの初戦を1-1で引き分けたものの、12日にホームで行われた第2戦を0-1で落とし、昨シーズンに続くベスト16ラウンド敗退となった。一方、昨季の覇者ヴォルフスブルク(ドイツ)はノイレンバッハ(オーストリア)を寄せ付けずホームで7-0と大勝し、2試合合計11-0で順当にベスト8へ駒を進めた。また、初のベスト8入りを目指したバルセロナ(スペイン)はブリストル(イングランド)と対戦したが、初戦のホームでの敗戦が響き、2試合合計1-2で敗退した。一方、日本代表の安藤梢が所属するフランクフルト(ドイツ)はイタリアのトーレスに初戦5-0、第2戦4-0で快勝し、難なくベスト8に勝ち上がった。安藤は初戦では途中出場だったが、2戦目は左MFとして先発フル出場を果たした。</p>
<p><span class=男子ハンド:欧州CL第5節、THWキールがPSGに勝利しグループ首位に

<THWキールのクレイン>” /> 男子ハンドボールの欧州チャンピオンズリーグはグループラウンド第5節が行われた。グループA注目の一戦となったTHWキール(ドイツ)対PSG(フランス)では、アウエーのTHWキールが27-25で接戦を制し、ここまで全勝のPSGに土をつけるとともに、4勝1敗のタイながらゴール差でグループ首位に立った。一方、グループBでは首位のバルセロナ(スペイン)がフレンスブルク(ドイツ)をアウエーで下し(37-33)、同じく勝利したコリング(デンマーク)とともに1敗を守っている。グループC、グループDでは、ハンガリーのベスプレーム、ポーランドのケルツェがそれぞれ勝ち、ともに無傷の5連勝でグループリーグ前半を折り返した。</p>
<p><span class=女子ハンド:欧州CL第5節、ジェール、ラルヴィクが5連勝

 女子ハンドボールの欧州チャンピオンズリーグはグループラウンド第5節が行われ、3連覇を目指すグループCのジェールETO(ハンガリー)がロコモティヴァ・ザグレブ(クロアチア)に26-15で快勝し、グループDのラルヴィク(ノルウェー)とともに無傷の5連勝を続けている。ラルヴィクはアウエーでメッツ(フランス)相手に苦戦したものの25-26で辛くも勝利し、全勝を守った。一方、グループBで4連勝中だったブドゥチノスト(モンテネグロ)はマケドニアのヴァルダールと24-24で引き分け、連勝はストップした。

男子バレー:欧州CL開幕戦でイタリア勢が黒星スタート

<イタリア王者を倒したフェネルバフチェ>” /> 男子バレーの欧州チャンピオンズリーグは5日に開幕したが、初戦で昨季イタリア・セリエA優勝のマチェラッタ、3位のピアチェンツァが揃って敗れ、イタリア勢にとっては今季のCLも厳しい戦いになることを予感させるスタートとなった。</p>
<p> グループEの初戦、アウエーでトルコのフェネルバフチェと対戦したマチェラッタは第1セットを21-25で落とすと、第2、第3セットを奪い返すが、続く第4セットを落としてタイブレークに持ち込まれ、最後は9-15で競り負けた。ロシアのベロゴルド、フランスのパリ・バレーが同組となったグループEは今大会のグループラウンドで「死の組」と呼ばれる激戦区だけに、マチェラッタにとっては痛い初戦での敗戦となった。 </p>
<p> 一方、グル―プAでも昨季イタリア杯王者のピアチェンツァがルーマニア王者のトミス・コンスタンタにホームでフルセットの末敗れ、かつて世界一と言われたイタリアリーグ勢の欧州での凋落があらためて浮き彫りになった。</p>
<p><span class=女子バレー:欧州CL開幕戦、江畑のカンヌがピアチェンツァを破り白星発進

europe259_06 男子より1週間遅れて開幕した女子のチャンピオンズリーグ(CL)は昨季の女王ディナモ・カザン(ロシア)、準優勝のワクフバンク(トルコ)がいずれも3-0で勝ち、ともに幸先のよいスタートを切った。

 一方、今季から全日本の江畑幸子が加入したフランスリーグ覇者カンヌは、ワクフバンク、イタリア王者ピアチェンツァ(イタリア)という強豪が揃うグル―プEに入ったが、初戦でそのピアチェンツァをタイブレークの末破る金星を挙げた。江畑はCLデビュー戦を勝利で飾った。江畑はフランスリーグでもすでにデビューしており、カンヌは現在のところ3勝1敗で2位につけている。

男子バスケ:ユーロリーグ第5節、バルサ、CSKA、オリンピアコスが5連勝

 男子バスケットのユーロリーグ、レギュラーシーズンは第5節が終了し、FCバルセロナ(スペイン)、CSKAモスクワ(ロシア)、オリンピアコス(ギリシャ)の3チームが無傷の5連勝を続けている。グループCでは全勝のバルセロナが1敗のパナシナイコス(ギリシャ)とホームで対戦したが、78-69でバルセロナに軍配が上がった。また、グループBのCSKAはアウエーでリモージュCSP(フランス)を86-76で下し、グループDでもオリンピアコスがガラタサライ(トルコ)に93-66で快勝した。一方、グループBでは、前節でセデヴィタ・ザグレブに痛い黒星を喫した昨季王者マッカビ・テルアビブ(イスラエル)はウニカハ・マラガ(スペイン)に70-66で勝利し、対戦成績を3勝2敗とし、上位に踏みとどまった。強豪勢が順当に勝利を挙げる中で、今季開幕前に期待の高かったバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)が深刻な負のループに陥っている。開幕戦でバルセロナに敗れたものの2点差まで追い詰め、第2戦ではパナシナイコス(ギリシャ)に勝利するなど優勝候補の仲間入りかと思われたバイエルンだったが、第3節でアルマーニ・ミラン(イタリア)に74-81で敗れると、これでリズムを崩したのか、その後はポーランドのPGE、トルコのフェネルバフチェに連敗し、現在は1勝4敗の5位に低迷している。折り返しとなる次節では再びバルセロナと対戦するが、これに敗れれば、上位4チームまでが出場できるトップ16ラウンド入りも危うくなる。