「アイスホッケー:世界選手権ディビジョンI、日本は3位で惜しくも昇格ならず」など
2014/05/06
● アイスホッケー: 世界選手権ディビジョンI、日本は3位で惜しくも昇格ならず
|
||||
韓国の高陽市で開催されたアイスホッケーの世界選手権ディビジョンIA(2部相当)はスロベニアが通算成績4勝1敗で優勝し、来年度の世界選手権トップディビジョン昇格を決めた。
2位までがトップディビジョンに昇格できるこの大会には日本も出場。最後まで昇格争いを演じたものの、最終戦でハンガリーに敗れたためオーストリアが2位となり、惜しくも3位で昇格を逃した。
初戦、優勝したスロベニアに延長の末2-1で競り勝ち唯一の黒星をつけた日本だったが、2戦目でオーストリアに1-4で敗れたのが響いた。その後はウクライナに3-2、韓国も4-2で下し息を吹き返したものの、ハンガリーとの最終戦は3-3のまま延長戦へ。延長ではともに1点ずつを挙げ勝負はゲームウィニングショットに持ち込まれたが、最後はエース久慈がペナルティショットを失敗し惜敗した。また、開催国の韓国は5連敗で最下位に沈み、ディビジョンIBで優勝したポーランドと入れ替わり降格が決まった。
<世界選手権ディビジョンIA最終結果>
1.スロベニア(4勝1敗)=昇格 2.オーストリア(4勝1敗)=昇格 3.日本(3勝2敗) 4.ウクライナ(2勝3敗) 5.ハンガリー(2勝3敗) 6.韓国(5敗)
● スペイン開催のバスケット世界選手権の費用はハンド世界選手権の5倍に
|
||||
この夏スペインで開催される男子バスケットの世界選手権にかかる費用が3700万ユーロ(約52億円)にのぼることが明らかにされた。これは、2013年に同国で開催された男子ハンドボールの世界選手権の費用800万ユーロ(約11億円)のほぼ5倍となる。スペインバスケットボール協会(FEB)のホセ・ルイス・サエス会長はこの試算について「世界選手権開催の費用は投資である」と述べ、同大会をスペインで開催することによる経済効果を3億ユーロ(約500億円)と試算していることを明らかにした。バスケットの世界選手権は8月30日から9月14日までスペインの6都市(マドリード、バルセロナ、グランカナリア、セビージャ、グラナダ)で開催されるが、グランカナリアのパビリオンは今回の世界選手権にあわせて新設され、700万ユーロ(約10億円)の費用が投じられている。
● ラグビーセブンス: スコットランド大会はニュージーランドが優勝、日本は予選敗退
|
||||
ラグビーセブンスのワールドシリーズ第8戦スコットランド大会が5月3日と4日にグラスゴー行われ、4日に行われた決勝戦でニュージーランドがカナダを54-7で破り、同シリーズ通算12度目の優勝を果たした。この結果、ニュージーランドはシリーズ総合ポイントを158に伸ばした。
ワールドシリーズは残すところイングランド大会のみとなったが、首位ニュージーランドと2位南アフリカとの差は19ポイント差に開いた。南アフリカがシリーズ逆転優勝するためには、残るイングランド大会で南アフリカが準優勝の成績を残し、かつニュージーランドが0〜3ポイントしか獲得できないという結果が必要となるため、ニュージーランドの総合優勝はほぼ確実となった。
一方、招待チームとして今大会に出場した日本は、プールBでカナダ、イングランド、フランスと対戦。初戦でカナダに0-52で大敗するとイングランド相手には健闘したものの24-33で敗れ、フランスにも5-31で敗れて3連敗で順位決定ラウンドへ。順位決定ラウンド初戦はアルゼンチンに7-35で敗れたが、アメリカには19-14で勝ち、待望の1勝を挙げた。最終戦ではウェールズに12-29で敗れ1勝5敗で終了したが、日本大会に次いでシリーズ2度目のポイント(2ポイント)を獲得した。
● 男子バレー: イタリアセリエAプレーオフ、マチェラッタが3度目の優勝
|
||||
イタリアの男子バレーボールリーグセリエAは4日にプレーオフラウンドの決勝ラウンド第4戦が行われ、ルーベ・バンカ・マチェラッタがペルージャを3-1で破り、3度目のセリエA優勝を達成した。
ホーム&アウエーで先に3勝した方が優勝するプレーオフの決勝ラウンドで、マチェラッタはここまで2勝1敗と王手をかけていた。しかし、ホームで勝利して最終戦に持ち込みたいペルージャも簡単には勝たせてくれなかった。
第1セット第2セットは競り合いの末、マチェラッタが25-22でとるも、第3セットはペルージャに21-25で奪われる。2-1で迎えた第4セットは両者ともに譲らない息詰まるシーソーゲームとなったが、最後はマチェラッタが35-33で勝利し、2時間9分の熱戦に終止符を打った。今季の欧州チャンピオンズリーグではプレーオフ12ラウンドで同胞のピアツェンサに敗れたマチェラッタだったが、イタリア代表のエース、ザイツェフを中心に国内リーグ戦ではレギュラーシーズンを18勝4敗の首位で終えると、続くプレーオフも制して頂点に立った。
● 女子サッカー: EU長官、欧州サッカー界での女性の地位向上プログラムに感銘
|
||||
EU(欧州連合)で文化、教育、スポーツなどの問題を統括するアンドロウラ・バシリュー担当長官は1日、フランスのニヨンにあるUEFA(欧州サッカー連盟)本部を訪問し、同連盟のミシェル・プラティニ会長と対談した。
両者は欧州のサッカーに関するさまざまなテーマについて話し合ったが、この日の主要テーマのひとつとなったのが、UEFAが新たに打ち出した女子サッカー指導者支援プログラム(WFLP)だ。このプログラムは、女性サッカー指導者の育成を主眼に創設され、長期的なビジョンに立ち、才能ある女性指導者がよりその能力を開花させることができるようUEFAが技術面などでサポートしていくことを目的としている。この会談でプラティニ氏会長は、「道のりは長いが、UEFAはサッカー界における女性の地位向上を目指しており、WFLPがその第一歩となることを願っている」と述べた。一方バシリュー長官は、「欧州における男女平等化はEUの重要政策のひとつであり、WFLPには大いに刺激と感銘を受けた」とUEFAによる新しいプロジェクトを評価した。両氏はまた、クラブの債務超過などを防ぐことを目的にUEFAが2011年から導入しているファイナンシャルフェアプレー(FFP)についても熱心に話し合った。
● 女子ホッケー: チャンピオンチャレンジはアメリカが優勝
|
||||
スコットランドのグラスゴーで行われた女子のホッケーチャンピオンチャレンジは4日に決勝戦が行われ、アメリカが3-1でアイルランドを下して優勝した。
予選ラウンドは2勝1敗の首位で決勝トーナメントへ進んだアメリカは、準々決勝でインドを2-1で破り、準決勝でもスペインを3-1で下して決勝へ。一方のアイルランドは予選ラウンドを1敗2分の最下位で終えたが、準々決勝で韓国を2-1で破って勢いに乗ると、準決勝でも南アフリカとの接戦を2-1で制して決勝進出を決めた。決勝では世界ランキング10位のアメリカに敗れ準優勝に終わったものの、世界ランキングでは今大会出場国で最下位の15位にいるアイルランドの予想外の健闘が光った。