「フットサル:バルセロナが2度目の優勝」など
2014/04/29
● フットサル: バルセロナが2度目の優勝
|
||||
フットサルの欧州クラブナンバーワンを決めるUEFAフットサルカップは24日からアゼルバイジャンのバクーで4チームによるファイナルステージが行われた。
準決勝の第1試合ではロシアのディナモ・モスクワが地元アゼルバイジャンンのカイラットを2-1で下し決勝へ。同じくアゼルバイジャンのアラズとスペインのバルセロナの間で行われた準決勝の第2試合は延長戦でも決着がつかずPK戦にもちこまれたが、最後はバルセロナがこれを制し決勝の切符を手に入れた。
26日に行われた決勝戦は2年前と同じディナモ・モスクワ対バルセロナの顔合わせとなった。過去2年連続で決勝に進むもいずれも敗れているディナモは試合序盤から主導権を握りチャンスを作ると、前半10分にロムロのゴールで先制する。だが、後半に入るとバルセロナは勢いを取り戻しはじめ、23分にガブリエルが決めて同点に追いつくと30分にもディエゴのゴールで2-1と逆転する。ところが、ディナモもその直後にタトゥがGKと1対1のチャンスを落ち着いて決め、試合は2-2の同点のまま延長戦に入る。とはいえ、ディナモの粘りもここまでだった。延長に入ってすぐにバルセロナはフェルナンドのゴールで再度勝ち越すと、その後もロサーノ、パコ・セダノの連続ゴールで5-2とディナモを突き放し、2年ぶりに欧州の頂点に立った。2001-02シーズンから始まったUEFAフットサルカップだが、これまで13回の大会でスペイン勢が優勝したのは9度目となる。また、バルセロナのブラジル人選手ガブリエルはインテル・モービースター時代を含めてこれまで同大会で4度の決勝を戦い3度の優勝を手にした唯一の選手となった。一方のディナモはこれで3年連続の決勝戦敗退という不名誉な記録を作ってしまった。
● 男子ハンド: 国内無敵のバルセロナがCLプレーオフ初戦で黒星
|
||||
バスケット:ユーロリーグ、レアルとCSKAがプレーオフ最終戦を制しファイナル4へ男子バスケのユーロリーグは3戦先勝方式のプレーオフラウンド最終戦(第5戦)が行われ、レアル・マドリード(スペイン)、CSKAモスクワ(ロシア)、がギリシャのオリンピアコス、パナシナイコスをそれぞれ退け、勝ち抜けを決めた。
ユーロリーグ2連中の王者オリンピアコス、過去6回の優勝を誇るパナシナイコスというギリシャの強豪相手にホームで2連勝しファイナル4入りにあと1勝と迫ったレアル・マドリードとCSKAモスクワだったが、アウエーに移るとギリシャ勢がホームの強さを見せ、2連勝で対戦成績をタイに戻したため、勝負は最終戦の第5戦に持ち越された。迎えた最終戦は、再びホームで戦えるアドバンテージがあるレアル・マドリードとCSKAが83-69、74-44とともに快勝し、苦しみながらもファイナル4の切符を勝ちとった。すでに3連勝で先にファイナル4進出を決めているバルセロナ(スペイン)、3勝1敗のマッカビ・エレクトラ(イスラエル)にこの2チームを加えた4チームは、5月16日からイタリアのミラノで行われるユーロリーグ最終ラウンドのファイナル4に出場する。なお、ファイナル4初戦となる準決勝の組み合わせは、バルセロナ対レアル・マドリードのスペイン勢のライバル対決、CSKAモスクワ対マッカビ・エレクトラとなった。
● 男子ハンド: 欧州CLプレーオフ、バルセロナが大逆転でファイナル4入り
|
||||
男子ハンドボールの欧州チャンピオンズリーグ(CL)はファイナル4入りをかけたプレーオフラウンドの第2戦が行われた。
注目されたライン・ネッカー・ル―ベン対バルセロナの一戦は劇的な結末に終わった。アウエーの初戦で31-38と7点差をつけられて敗れ絶対絶命のピンチに立たされたバルセロナだったが、 ホームのパビリオンに駆け付けた7000人大観衆が後押しする中、バルセロナの選手が奮起。第2戦では逆に7点差をつけて31-24で快勝した。これで2試合の合計スコアでは62-62(38-31、24-31)で並んだが、アウエーゲームでの得点で上回ったバルセロナが大逆転でファイナル4への勝ち上がりを決めた。一方、同じく逆転まであと一歩と迫りながら及ばなかったのがHCバルダール・スコピエ(マケドニア)だ。初戦はフレンスブルク・ハンデビット(ドイツ)に22-24で敗れたものの、その差はわずかに2点。逆転を目指したバルダールは第2戦で27-25と勝利して2試合合計で49-49のタイとしたが、アウエーゴールで及ばず初のファイナル4進出を逃した。この他、THWキール(ドイツ)とMKBベスプレム(ハンガリー)は、HCメタルルグ(マケドニア)、PSG(フランス)相手にそれぞれ2連勝し、ファイナル4入りを決めた。
● 女子サッカー: 永里のポツダムがCL準決勝で敗退
|
||||
女子サッカーのチャンピオンズリーグは27日に準決勝2試合が行われ、なでしこジャパンの永里亜紗乃が所属するポツダムは同じドイツのヴォルフスブルクに2-4で敗れた。初戦は0-0のスコアレスドローだったため、ポツダムのCL敗退が決まった。永里はこの試合でフル出場を果たし1アシストを決めたが、自身初のCL決勝戦進出は果たせなかった。もう1試合では、元世界最優秀選手のブラジル人FWマルタを擁するティルソ(スウェーデン)が3-0でバーミンガム(イングランド)を下し(初戦は0-0)、初の決勝進出を決めた。
● ホッケー: チャンピオンズチャンレンジI、日本は1勝1敗
26日にマレーシアのクアンタンで始まったホッケーの国際大会チャンピオンズチャレンジI(男子)に出場している日本は、グループラウンドの初戦でポーランドに3-2で勝利し幸先良いスタートを切ったが、第2戦でニュージーランドに1-6で大敗し、対戦成績を1勝1敗とした。29日にはグループラウンド最終戦でアイルランド戦と対戦する。一方、27日からスコットランドのグラスゴーで行われている女子大会には日本は出場していない。
● ラグビー: ハイネケンカップ準決勝、サラセンズとトゥーロンが勝利
|
||||
ラグビーのハイネケンカップは準決勝2試合が行われ、決勝に進出する2チームが決まった。まず、26日の試合でイングランドのサラセンズが5トライを決める猛攻でフランスのクレモンを46-6の大差で下し、クラブ史上初の決勝進出を決めたのに続き、翌27日に行われたもう1試合では、昨季の王者トゥーロン(フランス)がマンスター(アイルランド)と対戦。両者ともにトライはなかったが、元イングランド代表ウィルキンソンが1ドロップゴール、6PGを決めてひとりで22得点をたたき出したトゥーロンが24-16で勝利を収め、2年連続での決勝進出を果たした。決勝戦は5月24日の17時からウェールズのミレニアムスタジアムで行われる。
● 女子バレー: 久光製薬スプリングスがアジア一に、世界クラブ選手権出場決定
|
||||
バレーボールの世界クラブ選手権への出場権をかけた女子のアジアクラブ選手権は、25日にタイのナコーンパトムで決勝戦が行われ、日本代表として出場した久光製薬スプリングが中国の天津ボーハイ銀行を3-0のストレートで破り、同大会2度目の優勝を果たした。この結果、久光 は5月7日からスイスのチューリッヒで行われる世界クラブ選手権への出場権を獲得した。久光は2002年にも同大会で優勝しており自身2度目の優勝となるが、この大会でかつて久光以外の日本のチームが優勝したことはなく、日本勢として唯一優勝を経験しているクラブチームだ。元全日本の中田久美監督の下、日本のプレミアリーグでは2年連続2冠を達成し無敵の久光だが、今大会で結果を出し、アジアでもナンバーワンチームであることを証明した。なお、個人賞でも久光から大会MVPに長岡望怒、ベストウイングスパイカーに石井優希、ベストミドルブロッカーに平井香菜子、ベストセッターに古藤千鶴が選ばれた。
今年の世界クラブ選手権にはバレー王国ブラジルから2チーム(SESIサンパウロ、モリコOCASCO)、欧州CL優勝のディナモ・カザン(ロシア)、地元開催のボレロ・チューリヒとそうそうたる顔ぶれが出場するが、日本のトップチームである久光がどこまで世界に通用するか注目したい。