「女子水球:スーパーファイナル、米国が8度目のタイトル獲得」など
● 女子水球:スーパーファイナル、米国が8度目のタイトル獲得
女子水球のスーパーファイナルが中国の崑山市で行われ、ヨーロッパとそれ以外の地域の予選(インターコンチネンタル・トーナメント)を勝ち抜いた米国、スペイン、カナダ、ロシア、イタリア、オーストリア、中国、ブラジルの8ヶ国が世界一を目指して6日間の熱戦を繰り広げた。
グループAでは、これまで同大会で7度の最多優勝を誇る米国がロシア、カナダ、スペインにそれぞれ勝利し全勝で首位通過を決めると、グループBでも現ヨーロッパ王者のイタリアがオーストラリアと2勝1敗で並ぶも得失点差で上回り1位でグループラウンドを終了した。8点にとどまったスペイン戦をのぞく5試合でいずれも10点以上を記録するなど圧倒的な攻撃力を見せる米国に対し、イタリアも決勝ラウンド1回戦で昨年の準優勝ロシアを6-5、準決勝では昨年の覇者であり今年のホスト国である中国を9-8で下し満を持して決勝まで登りつめた。2011年以来3度目となる米国対イタリアの決勝カードは、4-4の同点で迎えた第3クウォーターに米国が4点を奪い8-4と一気にリードを広げる。結局、そのままイタリアの反撃をしのぎ切った米国が10-8で勝利し、2013年振り8度目の世界王者に輝いた。
<2014年女子水球スーパーファイナルの最終ランキング>
1.米国、2.イタリア、3.オーストラリア、4.中国、5.スペイン、6.カナダ、7.ロシア、8.ブラジル
● 女子ハンドボール:2014年ヨーロッパ選手権への出場国が決定
2014年12月にクロアチアとハンガリーで共催されるヨーロッパ選手権の最終予選が15日に終了し、本戦へ進む各グループ上位2位の14ヶ国が出揃った。
<2014年ヨーロッパ選手権に出場する16ヶ国>
クロアチア(ホスト国)、ハンガリー(ホスト国)、デンマーク(グループ1の1位)、ウクライナ(グループ1の2位)、フランス(グループ2の1位)、スロバキア(グループ2の2位)、モンテネグロ(グループ3の1位)、ポーランド(グループ3の2位)、スペイン(グループ4の1位)、オランダ(グループ4の2位)、スウェーデン(グループ5の1位)、セルビア(グループ5の2位)、ノルウェー(グループ6の1位)、ルーマニア(グループ6の2位)、ドイツ(グループ7の1位)、ロシア(グループ7の2位)
● 男子ハンドボール: 2015年世界選手権のヨーロッパ予選が終了、強豪セルビアとアイスランドが敗退
男子ハンドボールは、2015年にカタールで開催される世界選手権に向けたヨーロッパ最終予選のプレーオフラウンドが15日に終了し、ついに本戦に進むヨーロッパ9ヶ国が決定した。
ポーランド、スウェーデン、ロシアなどの常連組みが順当に本戦への切符を手にする一方で、今年のヨーロッパ選手権で5位と8位に入ったアイスランドとハンガリーがボスニア・ヘルツェゴビナとスロベニアに、そして2012年の同選手権で準優勝の好成績を残していたセルビアがチェコにそれぞれ敗れ予選で姿を消すこととなった。なおヨーロッパからは、この9ヶ国にスペイン(前回の世界選手権優勝国)、フランス、デンマーク、クロアチア(2014年ヨーロッパ選手権上位国)を合わせた合計13ヶ国が参加する。
<2015年世界選手権にヨーロッパから出場する13ヶ国>
スペイン(2013年世界選手権優勝国、17度目)
フランス(2014年ヨーロッパ選手権優勝国、16度目)
デンマーク(2014年ヨーロッパ選手権準優勝国、21度目)
クロアチア(2014年ヨーロッパ選手権4位、11度目)
オーストリア(2度目)
ベラルーシ(3度目)
ボスニア・ヘルツェゴビナ(初出場)
チェコ(6度目)
マケドニア(4度目)
ポーランド(14度目)
ロシア(11度目)
スロベニア(2度目)
スウェーデン(22度目)
● 男子・女子ホッケー:2014ワールドカップ開幕、男子はオーストラリア、女子はオランダが優勝、さくらジャパンは10位
オランダのハーグで行われているホッケー・ワールドカップは14日と15日にそれぞれ男子と女子の決勝が行われ、男子はオランダを6-1の大差で下したオーストラリアが2連覇、女子では逆にオランダがオーストラリアを2-0で退け準優勝に終わった前大会の雪辱を果たし大会最多となる7度目のタイトルを手にした。
男子では、グループリーグを5戦全勝の首位で通過したオーストラリアが決勝トーナメント1回戦でもアルゼンチンを5-1で下し悠々と決勝に名乗りを上げる一方、オランダは苦戦をしいられながらもイングランドを1-0の最小スコアで退け決勝までたどり着いた。迎えた決勝、オランダが14分に先制するものの勢いのあるオーストラリアは20分に同点に追いつくとその後もコンスタントに追加点を重ね、前半だけで3-1とリードを奪う。後半に入っても勢いの衰えないオーストラリアはさらに3点を追加し6-1の大差で2連覇を達成した。
男子と同じカードとなった女子の決勝では、大会最多優勝を誇る地元のオランダが終止主導権を握る展開となる。12分に先制したオランダは29分にも追加点をあげ、2-0で前半を折り返すと、後半にはいっても試合を有利に進め、追加点こそなかったもののオーストラリアのシュートをわずか2本におさえ2-0で7度目の世界王者に輝いた。
一方、グループリーグを3敗2分の5位で終え、南アフリカとの9位・10位決定戦にまわった女子日本代表は、スコアレスで迎えた後半の59分と69分に立て続けに失点し0-2で敗れ、未勝利のまま大会を去る残念な結果となった。
<ホッケー 2014年ワールドカップ 最終順位>
男子
1.オーストラリア
2.オランダ
3.アルゼンチン
4.イングランド
5.ベルギー
6.ドイツ
7.ニュージーランド
8.スペイン
9.インド
10.韓国
11.南アフリカ
12.マレーシア
女子
1.オランダ
2.オーストラリア
3.アルゼンチン
4.米国
5.ニュージーランド
6.中国
7.韓国
8.ドイツ
9.南アフリカ
10.日本
11.イングランド
12.ベルギー
● 男子フットサル:リカルジーニョ擁するインテル・モビスターが6シーズン振りのリーグ制覇
スペイン・フットサルリーグは14日にプレーオフ決勝の3戦目が行われ、インテル・モビスターがエル・ポソを4-2で下した。この結果、戦績を3-0としたインテル・モビスターがエル・ポソをストレートで下し、08-09シーズン以来となる通算9度目の国内リーグ制覇を達成すると共に、3月のスペインカップ優勝に続く今シーズン2つ目のタイトルを手にした。
ホームでの1戦目と2戦目を先取しタイトルに王手をかけるインテル・モビスターに対し、勝利が絶対条件となるエル・ポソはアドリ、グレージョ、ホセ・ルイス、ミゲリンなど主力数人を欠く厳しい状況の中でホームでの3戦目を迎える。試合は、序盤の7分にキケのゴールでエル・ポソが先制するものの、徐々にインテル・モビスターが流れを引き寄せると15分にボルハのゴールで同点に追いつく。1-1で迎えた後半、この日が現役でのラストゲームとなるキケがラファエルのオウンゴールを誘いエル・ポソが再びリードを奪う。しかし6シーズン振りのタイトルへ執念を見せるインテル・モビスターは、28分にバテリアのゴールで2-2の同点に追いつくと、そこから38分と40分にナノ・モドレゴとカルロス・オルティスが立て続けに追加点をあげ、4-2でエル・ポソを退けた。昨シーズンまで名古屋オーシャンズに所属し、今シーズンからインテル・モビスターで活躍するポルトガル代表のリカルジーニョは、スペインカップ決勝でMVPに輝くなどすでにその実力をいかんなく発揮しており、この日も得点こそなかったものの高いパフォーマンスでチームの勝利に貢献した。