第90話 オリンピックで地球を歩く!
「ロンドンオリンピックへ行くには、どうすればいいですか?」 彼(彼女)に、なんとかヒントをあげたい。2000年シドニーオリンピックで初めてオリンピックの現場を知り、その魅力にとりつかれた筆者はそう考え、ボランティアスタッフの提案をしてみることにした。 ネックとなるのは宿泊先である。ボランティアスタッフは自力で宿を見つけなければならず、滞在も長期にわたる。しかも、大会期間中は宿泊料が4〜5倍に高騰するから、安易にホテルに泊まろうものなら、経費がかさんで仕方がない。比較的安価なホテルも争奪戦という具合だ。 筆者の経験から少しお話すると、2004年アテネオリンピックにボランティアスタッフとした参加した知人女性はアテネ在住の仲間にコンタクトを取り、ステイ先を確保。一般のお宅の敷地にあるゲストハウスで、シャワールーム・キッチン・リビングルーム・ベッドルームが2部屋完備された条件の良い物件を押さえた。これで1泊およそ5,000円。実は筆者もここをシェアさせてもらったのだが、条件の良さに加え、ホストファミリーとの交流が実に楽しく、生涯忘れがたい体験となった。 しかし、ここで断っておかなければならないのは、こうした行為について大会運営サイドはいっさい関知しないため、すべて自己責任のもとで行わなければならないということだ。 ロンドンオリンピック(2012年7月27日〜8月12日)まで1年を切った。そろそろロンドン行きを考えている方もいることだろう。旅行会社の観戦ツアーも、“なでしこジャパン”の試合日程が好調な売れ行きだという。ツアーならば航空券と宿泊券、観戦チケットがセットになって、添乗員も同行するため安心だが、自分なりの方法でオリンピックに臨むというのも、また一興だ。 オリンピックは冬季大会を含め2年ごとにやってくる。それを機に地球を旅してみるというのはいかがだろう。ボランティアスタッフも一つの手段だろう。その手はじめは来年の夏。近代スポーツ発祥の地、イギリスはロンドンからということで。 ■「2012ロンドンオリンピック」ボランティアスタッフに関する詳細
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