ロンドンオリンピックニュース Vol.20

2012/01/18

オリンピックの象徴、聖火について

 ロンドンオリンピック開幕まで200日を切り、5月19日からは開会式に向けて聖火リレーも開始される。聖火リレーはイギリス全土を70日間かけて8000人の手によって行われる。聖火のデザインは、聖火リレーに参加する8000人の物語を表す8000個の穴があけられている。聖火の大きさは80cmあるが、リレーに参加する人の半分以上が12歳以下になるとされているため、800gとできるだけ軽量な作りになっている。三角形の形状には、オリンピックのモットーである「より早く、高く、強く」や今回がロンドンでのオリンピック開催が3度目になることなどの意味が込められている。
 聖火は古代ギリシャ時代から受け継がれていて、オリンピックの象徴とされている。近代オリンピックでは、1928年のアムステルダム大会より聖火がともされるようになった。また、1936年のベルリン大会から聖火リレーが導入された。
 聖火の炎は、開会式の数か月前にオリンポス山で太陽光線を利用して採火され、ランナーによってオリンピックの開催地へ届けられている。聖火リレーのランナーにはスポーツ選手や有名人の他に一般人も参加するが、毎年最終ランナーが誰に務めるかも話題になっている。最終ランナーは開会式直前まで秘密にされていることが多いが、前回ロンドンでオリンピックが開催された1948年の最終ランナーはジョン・マーク(陸上競技)が務め、今回の最終ランナーが誰になるかも注目していきたい。

イギリス紹介:観光地としての魅力

 今回はイギリスの誇る世界遺産を紹介する。


【ストーンヘンジ】
 ストーンヘンジ(英語表記:Stonehenge)は、イギリス南部にある環状列石のことであり、現在のイギリス人がブリテン島に移住した時には既に存在していたとされている。このストーンヘンジは世界でも最も有名な先史時代の遺跡である。ここは1986年にユネスコの世界遺産に登録された。

 この遺跡は、太陽崇拝の祭祀場、古代の天文台、ケルト民族の礼拝堂などが作られた説としては有力であるが、未だに真相は明らかにされていない。


【ロンドン塔】
 ロンドン塔(英語表記:Tower of London)は、首都ロンドンを流れるテムズ川の岸辺、イースト・エンドに築かれた中世の城塞である。正式名称は「女王陛下の宮殿にして要塞(Her Majesty’s Royal Place andFortress)」と呼ばれるように、現在も儀礼的な武器などの保管庫、礼拝所として使用されている。現在もイギリス王室が使用している宮殿でもあるが、ロンドン観光の目玉でもあり、多くの環境客が毎年訪れている。1988年にユネスコの世界文化遺産に登録された。