ロンドンオリンピックニュース Vol.23
2012/02/08
● 女子バレー:アフリカ代表、アルジェリアがロンドンへ
アルジェリアで開催されていた、アフリカ大陸のロンドンオリンピック予選が3日に閉幕した。開催国であるアルジェリアの優勝で大会は幕を閉じ、優勝したことでアルジェリアのオリンピック出場が決定した。これでオリンピック参加の12ヵ国中、5ヵ国の五輪出場が決定した。
アルジェリアは北京に続き2度目のオリンピック出場になる。北京大会では11位の成績で終わっている。
<現在出場が確定している国>
開催国:イギリス
W杯:イタリア、アメリカ、中国
大陸代表:アルジェリア
● 男子サッカー:2‐1アウェーで、シリアに敗れ五輪出場遠のく
ロンドンオリンピックの出場権がかかる、アジア最終予選の第4戦が5日にヨルダンで行われた。日本は惜しくの敗れてしまい、2‐1でシリアが勝利したことで、勝ち点が並んでいるが得失点差で日本はグループ2位に転落してしまった。同日行われた、グループCのバーレーン×マレーシアの試合は2‐1でバーレーンが勝利した。日本はロンドンオリンピックへの大手をかけることはできなかったが、アウェーで行われる22日のマレーシア戦でグループC1位復活を目指しロンドンオリンピック出場を狙う。
<第4戦までのグループCの順位>
1位:シリア
2位:日本
3位:バーレーン
4位:マレーシア
● イギリススポーツの歴史(1)【パブリック・スクールの紹介】
イギリスでは、19世紀から20世紀初頭にかけて、二つの異なる体育のシステムが発展した。ひとつは、スウェーデンやドイツから採用された体操である。これらは訓練と系統的運動による、生理的効果をねらった身体訓練として重要視されていた。もう一方は、中・上流階級の子弟が通うパブリック・スクールで行われた「組織的ゲーム」であり、性格形成が主な狙いとされた。
パブリック・スクールの起源は中世にまでさかのぼる。最初のパブリック・スクールは、1382年設立のウインチェスター校であり、同校をモデルに1441年イートン校が設立された。王侯貴族や金持ちの基金をもとにして経営された学校では、貴族や上流階級の子弟だけでなく、貧しい者にも開かれ、そこから「公共に開かれている」という意味で、パブリック・スクールといわれるようになった。しかし経済状況の変化に伴い、生徒の階層は次第に上流階級で占められるようになって行く。19世紀になると、ジェントルマン崇拝によって、新興中産階級の間にパブリック・スクールブームが起こった。
パブリック・スクールの教育は、ジェントルマンとしての相応しい人間性を養うことを目的としている。この性格を養うことの手段として最も重要視されたのが、ゲームとスポーツであった。
〜スポーツを用いたパブリック・スクールでの教育については次回コラムに掲載予定〜