ロンドンオリンピックニュース Vol.27

2012/03/06

イギリスの食生活

 今回のコラムでは、イギリス人の食生活について紹介する。
 イギリス料理とは、主にイングランド料理、スコットランド料理、ウェールズ料理に分けられる。イギリ料理の特徴のひとつとして挙げられるのは、食材を単に茹でたり、揚げたりするだけのものが多く、料理としての手間をかけることが少ないということである。そのため、食材そのものの味が非常に重要となる。また、イギリスには「アフターヌーン・ティー」という、紅茶と共に軽食や菓子を食べる習慣がある。これは単に飲食を楽しむだけでなく、社交の場として使われ、礼儀作法や室内装飾、使用されている食器など、会話の内容が幅広く、知識や教養が要求されることが多い。
 では、ここでイギリスの代表的な肉料理と魚料理を紹介する。まず、肉料理を代表するメニューはローストビーフである。ローストビーフとはイギリスでは伝統的に日曜日の午後に食べる昼食であり、その際、ヨークシャ・プディングを添えることが通例となっている。かつてイギリス帰属は日曜日に牛を丸ごと一頭ローストビーフとして焼く、サンデーローストという習慣があり、大量の残り物を平日の食事にまかなっていたことから、イギリス料理はローストビーフ以外美味しいものがないというイメージが伝わり、「イギリス料理はまずい」という評判を作り出してしまったとされている。
 また、代表的な魚料理は、「フィッシュ・アンド・チップス」というファストフードのひとつである。これは、白身魚の切り身を油で揚げたものであり、ジャガイモを細く切ったチップスと合わせたメニューである。これは、19世紀後半に底引き網漁の技術革新が起こり、魚が安価に手に入るようになり、労働者階級の日常食として定着するようになった。その後、第二次世界大戦下のイギリスで配給制が取られた時、数少ない配給食糧のひとつがフィッシュ・アンド・チップスであり、以降、現在にかけても一定の人気を維持している。
 このように、イギリスの食事は簡単に作られているとされ、あまり味にも定評がないイメージがあるものの、一つひとつのメニューには深い歴史があり、イギリスを訪れた際には、そのメニューが出来たバックグラウンドを知ることも、ひとつの旅の楽しみになるだろう。



イギリス発祥のスポーツ 〜ラグビー〜

 イギリス発祥のスポーツ、サッカーに続いて今回はラグビーを紹介する。ラグビーもサッカーと同じく「フットボール」の一種であり、正式には「ラグビーフットボール」と呼ばれている。イギリスでは、ラグビーユニオンとラグビーリーグの2つがあり、ラグビーユニオンは15人で行うことに対して、ラグビーリーグは13人で行うなどルール上で少し異なる点があるが基本的には同じものである。日本で言われているラグビーは、ラグビーユニオンの事をさす。以前はリーグとユニオンを超えてプレーすることが禁止されていたが、現在イギリスでは前後半、両方のルールで行われるクロスコード・ゲームも行われている。
 2003年イングランド代表を初のW杯優勝に導いたのが、ジョニー・ウィルキンソン選手である。「ラグビー界のベッカム」といわれるなど、抜群のルックスで知られているが、見た目だけでなく両足とも正確なキックを蹴ることでも有名である。W杯通算277得点は歴代1位である。去年32歳でイングランド代表引退を発表したが、所属しているフランスのトゥーロンでのプレーは続けていく。
 ジョニー・ウィルキンソン選手注目されるきっかけとなったラグビーW杯、2019年にはアジア地域初となる日本開催も決まっている。