ロンドンオリンピックニュース Vol.34
2012/04/17
● イギリス発祥スポーツ:テニス(ウィンブルドン選手権)
ウィンブルドン選手権は約130年という、テニス4大大会(全豪オープン、全仏オープン、全米オープン)で最も古い歴史を持つ大会である。4大大会唯一、芝のコート上で行われる。会場は、イギリスのロンドン郊外のオール・イングランド・クローケ・アンド・ローンテニスクラブであり、ここには19面のコートがあるが、そのうちのセンターコートは、この大会のためにしか、使用されることがなく、全テニスプレーヤーの憧れの場でもある。この大会に出場する選手は「白いウェア」の着用が義務づけられており、この規定は「プレドミナントリー・ホワイト」と呼ばれている。大会開催当初は、上流階級の遊戯であったため、同時の伝統が今でも選手のウェアの色として重んじられているのだ。
ウィンブルドンは毎年6月最終月曜日から2週間の日程で開催されている。開催期間中の第1週と第2週の中間に位置する日曜日を「ミドル・サンデー」という休養日を設けているのが伝統である。
開催国のイギリスの優勝者は1977年の女子シングルス優勝者である、バージニア・ウェードを、男子シングルスでは1936年のフレッド・ペリーを最後に現れておらず、このことをウィンブルドン現象と呼んでいる。
● オリンピックのメダル
オリンピック開幕が近づき、ロンドンオリンピックへ出場するための予選も続々と行われている中、先日ロンドンオリンピック組織委員会のコー会長がメダルの総獲得数順位の予想を発表した。コー会長は中国が1位になり、次いでアメリカ、ロシアになるだろうと予想している。日本は金メダル数世界5位を目指しており、なでしこジャパンなどの活躍に金メダルが期待されている。そこで、今回は過去の夏季オリンピックでのメダル獲得数について紹介をしていく。各国がメダルを目指す中、過去5年の結果を見ても、ロンドン大会でアメリカ、中国が上位に入ってくるのは目に見えているでしょう。
<過去5大会でのメダル獲得順位>
1992年 バルセロナ大会
総数 | 金 | 銀 | 銅 | ||
1位 | EUN | 112 | 45 | 38 | 29 |
2位 | アメリカ合衆国 | 108 | 37 | 34 | 37 |
3位 | ドイツ | 82 | 33 | 21 | 28 |
6位 | スペイン(開催国) | 22 | 13 | 7 | 2 |
17位 | 日本 | 22 | 3 | 8 | 11 |
1996年 アトランタ大会
1位 | アメリカ(開催国) | 101 | 44 | 32 | 25 |
2位 | ロシア | 63 | 26 | 21 | 16 |
3位 | ドイツ | 65 | 20 | 18 | 27 |
23位 | 日本 | 14 | 3 | 6 | 5 |
2000年 シドニー大会
1位 | アメリカ | 91 | 36 | 24 | 31 |
2位 | ロシア | 89 | 32 | 28 | 29 |
3位 | 中国 | 59 | 28 | 16 | 15 |
4位 | オーストラリア(開催国) | 58 | 16 | 25 | 17 |
15位 | 日本 | 18 | 5 | 8 | 5 |
2004年 アテネ大会
1位 | アメリカ | 102 | 36 | 39 | 27 |
2位 | 中国 | 63 | 32 | 17 | 14 |
3位 | ロシア | 92 | 27 | 27 | 38 |
5位 | 日本 | 37 | 16 | 9 | 12 |
15位 | アテネ(開催国) | 16 | 6 | 6 | 4 |
2008年 北京大会
1位 | 中国(開催国) | 100 | 51 | 21 | 28 |
2位 | アメリカ | 110 | 36 | 38 | 36 |
3位 | ロシア | 72 | 23 | 21 | 28 |
8位 | 日本 | 25 | 9 | 6 | 10 |
<ロンドンオリンピックのメダル>
メダルの丸い形は「世界」を意味していて、表側の絵柄はいつも同じものが描かれている。絵柄は、パルテノン神殿から一歩踏み出し開催地へ向かうギリシャ神話の勝利の女神(ニーケー)が描かれている。裏面の湾曲は円形競技場を意味し、五輪のシンボルとともに、選手の努力とエネルギーを表す放射線が描かれている。また、背景にあるテムズ川はロンドンの象徴であり、祝い事を意味するリボンも表している。
各メダルは重さ375〜400g、直径85ミリ、厚さ7ミリで作られている。
・金メダル:金1.34%、銀92.5%、残りは銅
・銀メダル:銀92.5%、残りは銅
・銅メダル:銅97.0%、亜鉛2.5%、スズ0.5%