アスリートの食事学 Vol.1

2008/10/01

河谷 彰子

 今回から始まりました!今日から実践!勝てるアスリートのための食事学
Jリーグ横浜FCの栄養アドバイザーを勤めております、レオックジャパンスポーツ事業部の管理栄養士河谷が担当致します。
 この度、このような場にて貴重な執筆の機会を頂きましたことをトップリーグ連携機構関係者の皆様には改めましてお礼を申し上げます。
 少しでもアスリートの方々に有益な情報をお伝えできればと思います。



食事はトレーニングの一部!

コーチから“食事はしっかり!”“バランスよく食べなさい!”などと、言われた事はありませんか?
毎日ハードなトレーニングを積み重ねているアスリートにとって、食事はとても大切!
勝てるアスリートを目指すため、コンディショニングやトップパフォーマンスを支えるためにも重要不可欠です。
アスリートの食事は3食に下記の5種類がそろっている事が大切です。

構成要素 不足すると・・・

主食
御飯・パン・麺など

主に炭水化物を含みます。
脳や筋肉のエネルギー源です。不足すると集中力の低下につながり、怪我をすることもあります。

主菜
肉・魚・

卵・豆製品など

主にたんぱく質を含みます。
トレーニングで傷ついた筋肉を修復できず、思うようにパフォーマンスが上がらないこともあります。

副菜
野菜・海藻など

主にビタミン・ミネラルを含みます。
身体を調整する栄養素が不足することになるため、疲労回復しにくかったり、体調を崩しやすくなったりします。

乳製品
牛乳・ヨーグルト・

チーズなど

主にたんぱく質・カルシウムを含みます。
骨作りに欠かせない栄養素のため、骨折や疲労骨折の可能性が高まることもあります。

果物

主にビタミンCを含みます。
スタミナ回復や貧血予防に欠かせない栄養素のため、スタミナ切れや貧血を起こすこともあります。




 さて、昨日1日の食事を思い出してみましょう!
朝食から5種類そろっていましたか?

1食で5種類をそろえることできなければ、補食(3食の間に食べる食事の一部)を取り入れて、5種類の食事が1日に3回登場するようにしてみるのも1つの方法です。

同じエネルギー量を“朝より” に食べるのと、“夜より” に食べるのでは、身体への影響は異なるんですよ。

 ・強い身体

 ・怪我をしにくい身体

 ・余計な脂肪をつけない身体

を作るためには、朝からしっかり食事をすることが、まず大切です。

これから、少しずつその当たりをお話ししていきますね。

ちなみに運動していない人にとって、健康を支える食事は “主食・主菜・副菜” の3種類が揃っていることです。




河谷 彰子(かわたに あきこ)

株式会社レオックジャパン スポーツ事業担当 管理栄養士

〔経歴〕

1995年日本女子大学家政学部食物学科管理栄養士専攻卒業

1997年筑波大学大学院体育研究科コーチ学専攻卒業

1997〜2006年3月株式会社タラソシステムジャパン入社
(海水中・陸上での運動指導や栄養カウンセリング、食サービスの提案を実施)

2006年4月〜株式会社レオック関東入社 同年9月にレオックジャパンに転籍
横浜FC栄養アドバイザー・横浜FCユース栄養アドバイザー
その他、YMCA社会体育専門学校にてアスレチックトレーナー育成講座『スポーツ栄養学』講師・慶応大学非常勤講師・さくら整形外科クリニックにて栄養相談などを行なう。

以下のコラムを担当しております。