アスリートの食事学 Vol.11
2008/12/08
河谷 彰子
● スタミナアップの後押しメニュー “芋餅・かぼちゃ餅”
スタミナアップには、炭水化物が決め手だというお話しは、Vol.8でお話し致しましたが、芋類やかぼちゃも炭水化物が多い食品でしたね。
今回は、簡単で美味しい芋料理“芋餅”をご紹介致します。ちなみに、北海道の郷土料理です。
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エネルギー | :140kcal | |
たんぱく質 | :3.9g | |
脂質 | :3.7g |
エネルギー | :122kcal |
たんぱく質 | :1.6g |
脂質 | :2.8g |
<芋餅の作り方>
1. じゃがいもの皮をむき、耐熱皿に入れラップをして4分レンジにかける。
2. フォークを使って、じゃがいもが熱いうちにつぶす。
3. 片栗粉を加えて、さらに混ぜながらつぶす。
(混ざった時にまとまらないようであれば、少し水を加える。)
4. コーンを加えて、形を整える。
5. 熱したフライパンにサラダ油を敷き、両面に焦げ目がつくまで蓋をして中火で焼く。
6. お好みで、ケチャップやみたらしあんをつけていただく。
<かぼちゃ餅の作り方>
1. かぼちゃの種とワタをスプーンでかきとり、耐熱皿に入れラップをして4分レンジにかける。
2. スプーンを使って、実をかきとる。
3. 片栗粉を加えて、フォークでかぼちゃをつぶしながら混ぜる。
(混ざった時にまとまらないようであれば、少し水を加える。)
4. チーズを適当な大きさにちぎって加えて、形を整える。
5. 熱したフライパンにサラダ油を敷き、両面に焦げ目がつくまで蓋をして中火で焼く。
6. お好みで、ケチャップやみたらしあんをつけていただく。
おかずの一つとしても良いですし、トレーニング後の補食としても良いですね。
じゃがいもやかぼちゃをレンジで加熱することで、時間短縮にもつながります。
調理方法が焼いても揚げても良いですし、味付けがみたらしあんや、バター醤油を絡めて海苔で巻いても美味しいです。
さらに、そのまま食べても鍋や味噌汁の具、おしるこの中に入れるなどのバリエーションも良いですよ。片栗粉を多く使うほど、モチモチとした食感になります。
芋餅が補食に良いといっても、お腹が空いて、ご飯まで時間があるときに手軽に食べてしまうスナック菓子やカップラーメン。
勝てるアスリートを目指すためには、あまり良くないと分かっていても、その理由がわからなければどうしても手が出てしまいますよね。
では、どうして良くないのでしょう?
良くない理由として挙げられることに
・栄養的にバランスの良い食事がとれないため、身体に良くない。
・油で揚げてある物が多く、その油が身体に良くない。
・味付けが濃く、塩分の摂り過ぎになり、身体に良くない。
勝てるアスリートを目指すためには、どれも気をつけたい点ですよね。
スナック菓子やカップラーメンには、基本的に炭水化物と脂質が主な成分です。つまり、エネルギー源にはなりますが、ちっとも筋肉を付けることにはつながらなかったり、疲労回復がスムーズにできないことになってしまうのです。スナック菓子やカップラーメンを運動してすぐに食べてしまったために、本来の食事が食べられなければ、きついトレーニングをしても思うように勝てるアスリートの身体づくりをすることができません。
さらに注目すべきことは、
・スナック菓子に保存料として入っているリンがカルシウムの吸収を阻害する。
リンは、骨作りに必要な栄養素ですが、スナック菓子やカップラーメンを食べることで、過剰に摂取することになってしまいます。
つまり、骨がもろくなる可能性があり、疲労骨折や骨折の確立が上がってしまうかもしれません。骨折してから一生懸命牛乳を飲んでも、治りは早くなりません。予防することが大切!つまり、毎日のようにスナック菓子やカップラーメンを食べている方は、控えることが大切かもしれませんね。
ちなみに、アルコールの過剰摂取も骨をもろくしますので、注意が必要です。
理由が分かると、悪いと言われても食べていた習慣を見直したくなりませんか?
是非、頭を使って食べることで、さらに勝てるアスリートを目指しませんか?
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