アスリートの食事学 Vol.20

2009/02/16




河谷 彰子



ビュッフェ形式のポイント


 遠征先やキャンプ時、宿泊場所での食事がビュッフェ形式だということがよくありますよね。 皆さんは、どのように食事をしていますか?
 練習からの開放感と食事会場に食べ物がたくさん並んでいる様子が目に飛び込んできて、心躍らせている方もいらっしゃるでしょう。
 楽しく・美味しく食事をすることは、とても大切ですが、そこでの食事の摂り方は、ちょっとした工夫が大切となります。



自分のお腹や練習内容と相談しよう。


 さて、何を選んで食べたら良いのでしょう?
 今日は、どんなトレーニングをしましたか?もしくは、食後のトレーニングはどのようなメニューを考えていますか?そして、今はどんな時期ですか?
 走りこみの練習などを予定している場合(Vol.8参照)は、消化が少しでも早く済んでいる方が良いので、揚げ物を避けたり、サラダのドレッシングはノンオイルにしておいたりしておいた方が良いですよね。
 朝食によく登場するメニューであれば、ベーコンよりもハムや焼魚料理の方が良いですよ。
 筋力アップしたい時期(Vol.18参照)・試合前(Vol.10参照)・オフシーズン(Vol.12)などの時期がありますが、それぞれのコラムを参考にして、どのように料理を選ぶか大枠を決めると良いでしょう。



どんな料理が並んでいるか、一回りしてから主食・主菜・副菜を選ぼう。



 ビュッフェ形式で提供されている食事を端から皿に乗せていき、食べきれなかったという経験はありませんか?色々なものをたくさん食べてみたいという気持ちからかもしれませんが、まずはどのような料理があるのか、一回りして確認しましょう。
 そこで、1で考えたものをどの料理で当てはめるのかを考えてみましょう。
 この一手間が、勝てるアスリートとしての食事のポイントなのです。
 主食・主菜・副菜が何種類か用意されていることもあるでしょう。その場合は、どの料理を重点的に食べるかを選んでいくと良いでしょう。ひとまず、初めに主食・主菜・副菜をお皿に乗せるようにしましょう。
 ビュッフェ形式の食事の良さとは、何度もおかわりができるというところにあります。
 トレーニングが暑い環境やハードなときは、どうしても食欲が湧かないということもあるでしょう。そういうときは、まずサラダを食べることで食欲を湧かせてから主食・主菜・副菜をそろえると良いでしょう。まず初めに、ジュースのがぶ飲みをしないことが大切ですよ(Vol.17参照)。



そして乳製品・果物を選ぼう。


 ひとまず食事は十分食べたなと感じたら、残りの乳製品と果物を選びにデザートコーナーに行きましょう。
 甘いデザートが気になるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?上記と同様に食べる量・食べるタイミングを頭の片隅に置きながら食べると良いでしょう。
 特に夕食は、一番リラックスして食べることができる食事なので、チームやスタッフと楽しく話しをしながら食べると消化の面からも良いですよ。


 選手の年齢が若い場合は、チームとして選手の食習慣を把握し、勝てるアスリートになるための絶好のアドバイスをするチャンスです。是非、よくチェックしてみてくださいね。
 中には、デザートから食べている選手もいるかもしれませんよ。
 あくまで食事は楽しく・美味しくが大切になりますので、その辺りは気をつけてくださいね。




河谷 彰子(かわたに あきこ)

株式会社レオックジャパン スポーツ事業担当 管理栄養士

〔経歴〕

1995年日本女子大学家政学部食物学科管理栄養士専攻卒業

1997年筑波大学大学院体育研究科コーチ学専攻卒業

1997〜2006年3月株式会社タラソシステムジャパン入社
(海水中・陸上での運動指導や栄養カウンセリング、食サービスの提案を実施)

2006年4月〜株式会社レオック関東入社 同年9月にレオックジャパンに転籍
横浜FC栄養アドバイザー・横浜FCユース栄養アドバイザー
その他、YMCA社会体育専門学校にてアスレチックトレーナー育成講座『スポーツ栄養学』講師・慶応大学非常勤講師・さくら整形外科クリニックにて栄養相談などを行なう。

以下のコラムを担当しております。