アスリートの食事学 Vol.21
2009/02/23
河谷 彰子
● 差し入れには何が良いのか?
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長期の休みになると運動部の合宿や遠征のスケジュールを組む方も多いのではないでしょうか?
そこで、陣中見舞いに何を差し入れに持っていこうかと悩むことはありませんか?
差し入れを頂くことはチームとしては、とてもありがたく、嬉しいことです。
スポーツドリンクなども良いのですが、せっかくであればアスリートとして毎日食べておきたいけれど、宿泊先ではなかなか食べられない食品を選んで持っていくと、より選手に役立つ差し入れになるのではないでしょうか?
バランスの良い食事である“主食・主菜・副菜・乳製品・果物”のうち、食材費がかかるために、宿泊先で十分な量が提供されづらいものを差し入れにすることは、まさにアスリートへの陣中見舞いにぴったりですね。
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特に果物は食材費がかかるため、十分な量を提供されないことが多いです。
さらに乳製品は朝食に登場しても、3食全てに登場することはなかなかありません。
考慮すべき点は、以下の通りです。
・選手(+スタッフ)人数と差し入れる個数(量)をあわせること
・チームが何も準備しなくても食べられる状態で渡してあげること
● 選手(+スタッフ)人数と差し入れる個数(量)をあわせること
せっかく差し入れしても、足りないと困るのは勿論ですが、余っても保存できる場所がないということもよくあります。乳製品は、特に保存状態によっては、おなかを壊す原因となってしまいますので、特に差し入れの量に加えて持っていく方法や温度などに気をつけましょう。
● 果物
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ミカンやバナナなど、皮のむきやすいものが良いでしょう。
スイカやパイナップルなど大きな果物や皮を剥かなくてはいけないものは、カットして、ピック(楊枝)をつけておくとスタッフも選手も嬉しいでしょう。もしくは、保護者や先輩方自ら切り分けるのもスタッフや選手とのコミュニケーションがとれて良いかもしれませんね。
● 乳製品
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個別包装の方が、一人一人に分けやすくて便利です。1リットルパックなど大きな単位の方が経済的だ・・・という場合は、念のためコップやスプーンなどを添えるか、宿泊先で借りられるかなどを確認しておいた方が良いかもしれません。
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宿泊先の食事と一緒に食べてもらう場合と、練習会場で補食として食べる場合とで、準備の方法が変わりますが、どちらにしても保存・提供共に衛生面には十分配慮してくださいね。
せっかくの合宿・遠征なのですから、しっかり食べて、練習の効率を上げ、勝てるチーム・アスリートを目指してもらいましょう!
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