今 美春（こん　みはる）

1982年2月4日生
秋田県能代市（旧：二ツ井町）出身
バスケットボール選手。ポジションはフォワード。
秋田経法大附高では1年より全国大会に出場。日本体育大学では、３回のインカレ優勝を経験。ユニバーシアード日本代表に２大会連続で選ばれ、ヤングウーメン代表にも選出される。
卒業後、富士通Red　Waveに所属し、オールジャパン連覇に貢献する。2007年退社。
秋田に戻り秋田県体育協会に所属し、現在クラブチーム（KOC eco）にてプレー。国体で秋田県の優勝に貢献。３年連続で国体出場を果たす。また、テクニカルアドバイザーとして県内の育成及び、競技力向上に貢献している。

加藤 陽輔（かとう ようすけ）

1982年8月2日生
秋田県大仙市出身
レスリング選手。日本体育大学卒業後、同大学の助手となる。
フリーススタイル74kg級優勝（全日本学生選手権2004年）・フリースタイル74kg級３位（アジア選手権2006年・秋田県国体2007年）・フリースタイル96kg第２位（新潟国体2009年）。
現在、秋田県体育協会に所属し現役を続けながら、テクニカルアドバイザーとして県内の育成及び、競技力向上に貢献している。

秋田県体育協会：http://www.akitaikyo.or.jp/

自分が子供の頃より、今の子供達は怪我をしやすいように感じます。レスリングだと、腰・膝の怪我が高校生２〜３年生頃に特に多いです。
理由の一つは、練習メニューが変わってきているということもあるでしょうが、食事面にたんぱく質やカルシウムなど、骨や筋肉を作る栄養素に不足があるのではないでしょうか。
私が今教えている子供達は電車通学で、トレーニング後すぐに食事を食べることができないので、練習後サプリメントで栄養を補うように伝えています。

色々な高校を廻ってバスケットを教えていますが、自宅通いの子供達は、勉強・部活・家の手伝いなど忙しくて時間が無いようで、とにかく細いというか筋肉がしっかり付いていないと感じます。一方で寮生活をしている子供達はそういうことをあまり感じないんですよね。
これは、生活リズムの違いなのか？睡眠時間の違いなのか？食事を残さず食べるという習慣の違いなのか？はっきりとは分からないんですけど。
一緒にプレーしているクラブチームの選手も、今の子は自分達の頃と比べて太ももが細いし、プレー中飛ばされるって言っていますよ。
筋肉が付いていないからか、膝周りの怪我も多いように感じます。

昔に比べて特に冬の時期の外遊びが減りましたよね。昔は、ゲーム機なんて無いですから、長靴履いて雪合戦したり、スキーをしたり、山までスキーでスケーティングをしたりとひたすら外で遊んでいましたよ。今は冬場に外で遊んでいる子が本当に少ないですよ。
地域にもよりますけど秋田市とかそういう主要都市は道路ができてしまって、スキーで滑ったら危ないって怒られちゃいますもんね。30年くらい前からかな〜。

牛乳が大好きで実業団に所属していた時、人の２倍飲んでいて飲み過ぎて太ってしまったことがあるので、今は気をつけています。チームメイトが私の牛乳好きを知っていたので、よくくれたんですよ。
太ったら怪我が多発したんです。だから、牛乳は抑え目に飲んでいます。今は１日コップ３杯位（朝・昼・夕）です。
体重は常に気をつけていて、普段63kgですが、牛乳を飲みすぎて重くなったときは65kg位。たった＋2kgなんですけど、短期間で重くなったせいかバスケをしていても身体が重いと感じて、気になっていました。

僕も小さい頃は夜９〜10時には寝ていました。というか疲れて寝てしまっていました。

実家の冷蔵庫には、常にヨーグルトと野菜ジュースが入っていたので、学校から帰ってお腹が空いた時は、いつもそれをおやつとして食べていました。

何でそれが用意されていたのか理由は分からないんですけどね。

身長172cmで普段の体重は82〜3kgです。96kg級の試合に出場する時は、普段の体重のままで出場します。でも、74kg級の時は３週間位かけて減量します。
減量のときは、炭水化物を徐々に減らしてたんぱく質を増やします。具体的に言うと、普段のご飯が丼１膳としたら、減量期は半分位にして減量期間中はおかずを増やします。練習量は徐々に増やします。
計量は試合前日で、試合当日の体重は自分の場合、82〜3kgで全部戻っています。
計量前はかなり水分を抑えていました。ストーブの周りで毛布をかぶったり、たくさん走ったり、計量ギリギリまで水分を絞りきっていました。
短期間で体重を落とすと調整に失敗するので、ある程度の期間をかけて減量をするようにしています。そのためか、減量で失敗したことはないです。
体重は、常に増えすぎないように普段から気をつけています。そのため食事面では、夜にあまり油が多いものを食べないようにしています。

減量中は食べないと動けないことを、特に実感します。
そして集中力も切れやすい。だから、減量中の練習時間を普段２時間だったら、1時間半というように短く切り上げるようにしています。２時間の練習はもたないです。

減量は高校生位からやるんですけど、やっても３〜４kg位です。高校生であれば、１週間位を調整期間として減量するように指導しています。

中高生を教えていて感じることは、もっと子供たちはしっかり食べてしっかりとした身体つきになった方が良いということと、まずクセを知って直すようにして欲しいということがあります。
例えばバスケット競技の場合、膝を曲げて重心を下げることが大切なポイントの１つ。でも脚の長い子の中には膝ではなく、腰から曲がっていることがよくあるんです。そういう選手は腰から曲げているという自分のクセを知って膝を曲げて重心を下げるように直していくと良いんじゃないかなって思います。
きっと腰を曲げてしまうのは、太ももの筋力が弱いから膝を曲げていられないんでしょうね。だから余計に、太ももに筋肉が付かないんでしょう。そうなると怪我も増えるので悪循環。
自分の弱点が分かれば筋力不足を克服するために、走りこみの練習が大切だということがわかってきますよね。

自分の場合は全部プラスに考えるようにしています。レスリングは３ラウンドの内２ラウンドを先にとったら勝ちなんです。最初の１ラウンドを取られても、それはそれと後ろを振り向かずに２ラウンド目を迎えます。振り返っても意味が無いんで。自分の場合は、ビデオを見て負けた試合を反省したりすることはありません。