サッカーJリーグ

2015-6-3

平成27年度日本トップリーグ連携機構 GM研修会 開催報告

 日本トップリーグ連携機構では、5月16日(土)・17日(日)の2日間、味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)において平成27年度のGM研修会を開催いたしました。

 この研修会は、クラブ型スポーツチーム及び企業スポーツの活性化に重要な役割を果たす各リーグのGM(ゼネラルマネジャー)、マネジメント担当者、各リーグ運営者などを対象にしたもので、当機構が平成20年度から行ってきた、マネジメント強化のためのコンサルティング・研究事業を具体的方策として各チームにフィードバックすることを目的に行われたものです。今回は25名が参加し、講義やグループワーク、情報交換や交流を通じて課題を共有し、解決策を研究・討議しました。

【1日目】

 13時30分より開講式が行われ、当機構代表理事専務理事 市原則之による主催者挨拶、事務局によるオリエンテーションの後、研修会が始まりました。
 講義に先立ち、研修会のコーディネーターをされている筑波大学・高橋義雄氏により「アイスブレーク」として参加者の自己紹介、また研修内容の説明がありました。

 アイスブレーク

<講演1>
 「企業とのパイプを強くする」をテーマに最初の研修が始まりました。
 登壇されたのは、Jリーグ国際部の山下修作氏、シティー・フットボール・ジャパンの利重孝夫氏またサントリーサンゴリアス(ラグビー)の田原耕太郎氏および大久保尚哉氏。
 まずは各自がご担当、所属されている事例をご紹介頂きました。その後、ファシリテーターの筑波大学・高橋義雄氏の司会の下、座談会形式で質疑応答を行いました。
 Jリーグや各クラブのアジア戦略とスポンサー企業との連携、日本ではJリーグ・マリノス参画しているシティーグループの活動、そして企業スポーツの新しいスタイルを模索、確立しているサントリーと、今まさに最前線にいるそれぞれの事例と生の声を聞くことができた貴重な機会となりました。

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 研修終了後は、アスリートヴィレッジ小研修室にて夕食懇親会が催され、なごやかなムードの中、参加者同士の交流や活発な情報交換がなされました。

 懇親会風景

 

【2日目】

<講義2>
 2日目の最初は「代表チームの強化にむけて」をテーマに国立スポーツ科学センター副センター長の勝田隆氏よりお話を伺いました。
 ラグビー代表の強化もご担当された勝田氏からは、ご自身の経験からまた研究結果から様々な強化に関するお話をお聞きすることができました。2名または4・5名でのグループワーキングもあり、2時間30分の講義はあっと言う間に終了したという印象でした。

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<講義3>
 午後からは「トップレベルチームの地域との関係づくり」をテーマの研修でした。
 登壇されたのは、文部科学省スポーツ・青少年局スポーツ振興課長 森岡裕策氏、大和市総務部長 金子勝氏および株式会社GWC 山野勝行氏。金子氏は女子サッカー・大和シルフィード、山野氏は男子バスケ・アースフレンズ東京Zのぞれぞれの運営に携わっていらっしゃいます。
まずは各自がご担当、所属されている事例をご紹介頂きました。その後、ファシリテーターの筑波大学・高橋義雄氏の司会の下、座談会形式で質疑応答を行いました。
 地域との関係づくりはスポーツチームの存続にも大きく関わるテーマです。森岡氏からはスポーツ行政の最前線について、金子氏からは一行政がチーム作りをしている過程また今後について、また山野氏からは一チームからホームタウンとの関わり方についてそれぞれお話を伺うことができました。

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〈講義3・グループワーキング〉
 今回の研修会の最後の講義はグループワーキング・ディスカッションでした。
 直前の講義の内容を引き継ぎ、「わが自治体・地域関係者との関係」をテーマに企業チーム、クラブチームの計4グループに分かれてディスカッション、発表を行いました。

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 16:30、グループワーキングの終了をもって研修プログラムがすべて終了し、閉講式が行われ、当機構事業推進委員会アドバイザー本山茂樹の挨拶の後、解散となりました。
今回の研修で明らかになった課題とその解決法を各チームに持ち帰って頂き、今後のクラブ運営や地域、企業との関わりに活かされることを願っております。

 なお、本講習会にご参加いただきました参加者の皆様、講師の皆様、及びご支援いただいた 公益財団法人 大崎企業スポーツ事業研究助成財団様に心より感謝申し上げます。

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