平成29年度日本トップリーグ連携機構 審判研修会
開催報告
日本トップリーグ連携機構では、8月19日(土)・20日(日)の2日間、味の素ナショナルトレーニングセンター研修室内において平成29年度審判研修会を開催いたしました。
この研修会は、各リーグで活躍する国際審判員もしくは国際審判員を目指す審判が一堂に会し、その資質向上と各競技の枠をこえた審判の交流を図ることを目的としています。今回は11リーグより40名の審判員、関係者が参加しました。
→ 研修会日程
→ 講師 プロフィール
【1日目】
まず初めに開講式を行い当機構副専務理事の真下昇による主催者挨拶、事務局によるオリエンテーションの後、研修会が始まりました。
研修会一番目はセッション1、特別講演として、日本ラグビーフットボール協会の川崎桜子氏が登壇されました。川崎氏は日本協会女子A級レフリーとして、リオデジャネイロオリンピックの審判も務めていらっしゃいました。ラグビーの審判システムの紹介とともにご自身の豊富な経験、東京オリンピックに向けての思いについてもお話し頂きました。
次は柳瀬浩之氏によるセッション2「チームビルド・オープンマインド」がテーマの講義です。参加者はお互いに自己紹介をしたり、7グループに分かれて考えながら課題に取り組んでいく協働作業をしたりしました。グループのメンバーが意見を出し合い、答えを導いていくために何が必要かを実践し、参加者同士の関係もぐっと近くなったようです。
一日目最後の講義・セッション3はNPO法人コーチ道の松場俊夫氏の「モチベーションコントロール」。基礎的な講義、また8グループに分かれたグループワークを行いました。設問に回答し自己分析をしたり、モチベーションが下がった時の対処法を学ぶことで、審判員として必要なスキルを身につける内容となりました。
講義終了後には懇親会が催されました。各競技団体ごとの自己紹介もあり、さらに親睦を深める時間となりました。
【2日目】
2日目の研修はセッション4「レフェリングにおけるメンタルの準備について」というテーマから始まりました。講師は南半球スーパーラグビーでレフリーメンタルコーチを務めているWarren Kennaugh氏、英語での講義です(通訳有)。講義終了後の質問時間では多くの参加者から手が挙がり、普段の悩みの解消方法も含めて多くの質問がありました。
続いて、上田大介氏によるセッション5として「SNS対策と活用」というテーマでの講義がありました。参加者は審判員としての自身の価値を下げないためにもSNSを上手に活用していく術を学びました。
研修会最後の講義・セッション6はNPO法人コーチ道の寺田由美氏の「コミュニケーションスキル」。基礎的な講義、また2人1組のグループワークを行いました。相手にどのように言葉で表現して伝えるか、難しい課題に参加者が工夫して臨んでいました。
講義終了後は当機構田口理事からの挨拶があり、今回の審判研修会は終了しました。参加者の皆さんが本研修から学んだことを生かして、トップレベルの大会で審判員として姿を見ることができることを期待します。