平成28年度日本トップリーグ連携機構 GM研修会Ⅰ 開催報告 公益財団法人大崎企業スポーツ事業研究助成財団助成事業
日本トップリーグ連携機構では、5月18日(水)・19日(木)の2日間、Jグリーン堺(大阪・堺市)および吹田サッカースタジアム(大阪・吹田市)において平成28年度のGM研修会Ⅰを開催いたしました。
この研修会は、クラブ型スポーツチーム及び企業スポーツの活性化に重要な役割を果たす各リーグのGM(ゼネラルマネジャー)、マネジメント担当者、各リーグ運営者などを対象にした研修会です。本年度は2回開催予定しており、第1回目となる今回は20名が参加、講義やグループワーク、情報交換や交流を通じて課題を共有したり討議いたしました。
【1日目】
14時00分より開講式が行われ、当機構代表理事専務理事 市原則之による主催者挨拶、事務局によるオリエンテーションの後、研修会が始まりました。
最初の講演、「スポーツ庁の新たな展開」をテーマに始まりました。
スポーツ庁参事官(民間スポーツ担当)付企画官の平山直子氏が登壇、現在のスポーツ行政について説明頂きました。ファシリテーターの筑波大学・高橋義雄氏の司会の下、座談会形式で質疑応答を行いました。
今まさに最新の最前線のスポーツ行政の話に受講者も大変関心が高かったようです。
続いて、「企業チームからクラブ型へ~堺ブレイザーズの歩みと現状」のテーマで、堺スレイザーズの西野祐司氏が登壇されました。日本製鐡からクラブチーム堺ブレイザーズへの歴史、現在のチームの位置づけ、そして現在の活動等を説明され、その後質疑応答を行いました。
第1日目最後の講演は「ゆるキャラを活用した地域振興」をテーマに、ゆるキャラグランプリ実行委員会の西秀一郎氏が登壇しました。今や一大ブームとなった「ゆるキャラグランプリ」ですが、その発展の経緯、普及方法などを紹介して頂きました。チームの盛り上げなどに、多くのヒントが隠されており興味深い内容でした。
研修会終了後、参加者、講師の親睦を目的とした懇親会が開催されました。
第2日目は朝食後、バスにて市立吹田サッカースタジアムへ移動。
市立吹田サッカースタジアムは今年2月にこけら落としをしたばかり。募金により費用を捻出したという日本では初めての手法で建設したサッカー専用スタジアムです。
ガンバ大阪事業部の伊藤慎次氏がまずスタジアムの建設の経緯、活用方法などを説明。その後スタジアムツアーを実施いたしました。
GM研修会では初めての試みとなりましたが、普段入ることができないVIPルームなど興味深く見学していました。
昼食をとったあと、「クラブの危機管理体制について」のテーマにてJリーグ総務本部・萩原和之氏に講演頂きました。昨今クラブ、リーグにおける様々な事件、事故等の対応が問題となっている中、実例をもとにJリーグの対応方法、体制等を説明頂きました。
研修会最後の講義は「最新のスポーツマーケティング」について、大阪体育大学教授・藤本淳也が登壇されました。本研修会のまとめとして、最新の理論の紹介と研修会で紹介された実践に対しての説明がありました。
16:30に研修プログラムがすべて終了し、閉講式が行われ解散となりました。
今回の研修内容を各チームに持ち帰って頂き、今後のクラブ運営や地域、企業との関わりに活かされることを願っております。
なお、本講習会にご参加いただきました参加者の皆様、講師の皆様、及びご支援いただいた 公益財団法人 大崎企業スポーツ事業研究助成財団様に心より感謝申し上げます。