平成26年度日本トップリーグ連携機構 GM研修会 開催報告
日本トップリーグ連携機構では、5月16日(金)〜18日(日)の3日間、味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)において平成26年度のGM研修会を開催いたしました。
この研修会は、クラブ型スポーツチーム及び企業スポーツの活性化に重要な役割を果たす各リーグのGM(ゼネラルマネジャー)、マネジメント担当者、各リーグ運営者などを対象にしたもので、当機構が平成20年度から行ってきた、マネジメント強化のためのコンサルティング・研究事業を具体的方策として各チームにフィードバックすることを目的に行われたものです。今回は37名が参加し、講義やグループワーク、情報交換や交流を通じて課題を共有し、解決策を研究・討議しました。
【1日目】
13時30分より開講式が行われ、事務局によるオリエンテーション、当機構代表理事専務理事 市原則之による主催者挨拶の後、研修会が始まりました。
<基調講演1>
まず、警察庁警備局長 高橋清孝氏による基調講演が行われました。「スポーツ大会におけるリスク・マネジメントとコンプライアンスについて」をテーマに、スポーツイベントにおける主催者の自主警備の強化、大規模イベント開催時の警察による措置、コンプライアンス体制、選手の管理等の危機管理についてお話がありました。警察庁、警視庁では2020年オリンピック・パラリンピック東京大会に向けて新たな体制が構築されておりますが、その中枢におられる高橋氏のお話を拝聴できる貴重な機会となりました。
<ワークショップ>
15時30分からは、クラブ型チーム(4グループ24名)、企業型チーム(3グループ13 名)に分かれ、自己紹介、クラブの現状説明、意見交換が行われました。
ファシリテーター : 【クラブ型】 筑波大学大学院准教授 高橋義雄氏
【企業型】 当機構 事業推進委員会アドバイザー 本山茂樹
研修終了後は、アスリートヴィレッジ小研修室にて夕食懇親会が催されました。日本ハンドボールリーグ機構GM家永昌樹氏の進行で、なごやかなムードの中、参加者同士の交流や活発な情報交換がなされました。
【2日目】
<ワークショップ>
午前中(9:00〜11:50)は、クラブ型、企業型に分かれて研修が行われました。
クラブ型は、岡山県でVリーグ所属、なでしこリーグ所属のチームを立派に育て上げられた両氏による貴重な事例発表が行われ、企業型は、参加者が「企業経営戦略とスポーツ事業」に関するふりかえりを各々行った後、Jリーグのアジア戦略の事例がスライドで紹介されました。
【クラブ型】 「事例発表・対談」
対談:岡山シーガルズ 岡野實氏、岡山湯郷ベル 黒田和則氏
ファシリテーター:高橋義雄氏
【企業型】 「ワークショップ・講演」
講演者:株式会社Jリーグメディアプロモーション アジア室室長 山下修作氏
ファシリテーター:元アサツー ディ・ケイ 村田久満氏
午後は全員を対象に、以下の講演が行われました。
前半は、川崎市における「スポーツのまちづくり」のための様々な取組について、
後半は、今や主要な発信ツールになりつつある、SNS等のITメディアを活用したスポーツマーケティングに関するお話がありました。
◇13:00〜15:00 「地方行政とスポーツクラブの連携」
講演者:川崎市市民・こども局市民スポーツ室
スポーツ支援専門員 金井由明氏
ファシリテーター:高橋義雄氏
◇15:30〜17:30「SNS・IT・メディアの活用と留意点について」
講演者:株式会社インターナショナルスポーツマーケティング
取締役 野田和隆氏、西口宗希氏
企画開発部マネージャー 松井史郎氏
ファシリテーター;株式会社トップスポーツプロモーション 五十嵐幸之輔氏
岡山シーガルズ 岡野實氏
岡山湯郷ベル 黒田和則氏
株式会社Jリーグメディアプロモーション アジア室室長 山下修作氏
川崎市市民・こども局市民スポーツ室スポーツ支援専門員 金井由明氏
株式会社インターナショナルスポーツマーケティング 野田和隆氏、西口宗希氏、松井史郎氏
【3日目】
<ワークショップ>
最終日の午前中は、クラブ型、企業型に分かれて、グループディスカッションと質疑応答を中心とするワークショップが行われ、各グループごとに課題の討議、課題の抽出作業を行いました。
ファシリテーター:【クラブ型】 Office Osanai 小山内孝之氏
【企業型】 鶴海康生事務所 鶴海康生氏
<基調講演2>
昼食後は、今回の研修会の締めくくりとして、「イベント運営のノウハウ〜集客・告知・収益向上〜」をテーマに、 エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社執行役員 三浦卓広氏による基調講演が行われました。
ファシリテーター:高橋義雄氏
15:30、基調講演の終了をもって研修プログラムがすべて終了し、閉講式が行われ、当機構事業推進委員会アドバイザー本山茂樹の挨拶の後、解散となりました。今回の研修で明らかになった課題とその解決法を各チームに持ち帰って頂き、今後のクラブ運営や地域、企業との関わりに活かされることを願っております。
なお、本講習会にご参加いただきました参加者の皆様、講師の皆様、及びご支援いただいた 公益財団法人 大崎企業スポーツ事業研究助成財団様に心より感謝申し上げます。
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