2020年度日本トップリーグ連携機構 GM研修会
公益財団法人大崎企業スポーツ事業研究助成財団助成事業
開催報告
日本トップリーグ連携機構では、1月19日(火)・26日(火)・2月2日(火)の3日間に2020年度のGM研修会を開催いたしました。
本年度は新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、2回の開催を1回に変更、対面ではなくオンラインを使用した研修会とし、3週連続火曜日夜3時間の合計9時間という初の形式にて実施しました。
この研修は、クラブ型スポーツチーム及び企業スポーツの活性化に重要な役割を果たす各リーグのGM(ゼネラルマネジャー)などを対象にした研修会です。2020年度は新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るい、その拡大予防のために「新しい生活様式」が求められております。スポーツ界も例外ではなく、試合を開催する、日常の練習等を安全に行うために新しいルールの中で行動しなければなりません。こうした背景の中、GMを対象にチームマネジメントを強化して時代に即したチーム運営やその強化、またこの「コロナ禍」において新しい情報のインプット、企業チームやクラブチームにおける課題を抽出、気づきやアイデアをチームに持ち帰るため、講義また情報交換や交流を通じて課題を共有し、研究・討議を行いました。「企業とスポーツの新たな関係の可能性を広げる」が今回のテーマとなります。
2020年度日本トップリーグ連携機構GM研修会 講師紹介・日程
【DAY1】
1月19日(火)18時から開始。当機構より市原則之専務理事が挨拶、研修会の趣旨等について田口禎則理事・事務局長が話をいたしました。
その後、基調講演としてスポーツ庁参事官(民間スポーツ担当)付参事官補佐・坂本弘美様より最新のスポーツ行政そして感染症の情報をお話頂きました。
休憩後、ファシリテイターの上井雄太様からファシリテイター陣の紹介があり、アイスブレイクとして自己紹介をいたしました。それぞれの「マイブーム」について考えchatに入力、それをもとに一人ずつ話をして頂きました。
次のセッションではグルーブワークを行い、現状の問題・課題の共有をいたしました。Zoomのブレイクアウトルーム機能を使い、5グループ4人程度に分かれて話し合い、シャッフルしメンバーを変え、これを2回実施。時間になると強制的に全員集合となります。終了後には数人にグループの討議の内容をまとめ発表して頂きました。
最後に、次回に向けてのまとめを行い終了です。次回は1週間後、その間にも自分たちの状況を振り返り、準備して頂くことになっています。
【DAY2】
1月26日(火)18時から開始。前回に続きファシリテイターの上井様が冒頭の説明を行いました。また、本日は参加者以外の参加者である外部の方々に前回同様のアイスブレイクとして「マイブーム」をchatに入力し、一人ずつ自己紹介となりました。その後DAY1の振り返りと、本日の進め方の共有をいたしました。
引き続きインプットトークとして、3名の方に以下の講義をして頂きました。
テーマ1「企業視点からみた、地域密着を起点としたこれからのスポーツとビジネスの可能性」
神奈川トヨタ自動車株式会社・堀尾信夫様
テーマ2「地元企業と取り組むスポンサーアクティベーションのかたち」
株式会社つくばFC・石川慎之助様
テーマ3「コストセンターからプロフィットセンターへ、企業スポーツ2.0への挑戦」
ラグビー・NTTコミュニケーションズシャイニングアークス・内山浩文様、目崎啓史選手
お話頂いた後、3グループに分かれ各講師よりさらに詳細な話を伺いルームの移動を1回行いました。
その後、具体的テーマの設定の準備として、自身の討議したいテーマを決めグループ分けを行い、インプットトークの講師も加わり各グループに分かれて対話を続けました。
最後は全員集合し、まとめの時間となりました。各自本日の気になったキーワードをchatに書き込み、全員での振り返りをいたしました。
前回同様、次回の準備をして1週間の間には各自振り返り等行うことになっています。
【DAY3】
最終日のDAY3は2月2日(火)18時から開始。最初に、前回までの振り返り、そして今回の進め方の確認です。
今回はまとめの回として「ありたい未来像を描く」を目標に、ワーク中心、また前回同様に参加者以外の外部の方が数名参加いたしました。
1対1プラス外部の方の3名が一組となり、自分の考えを説明し、意見交換をする対話を1組2回、また組み合わせをシャッフルしもう1回行い、最後に内省タイムを設けました。ワークの組み合わせは主催者側で決めていますので、初めての方とオンラインでの1対1(プラス1)対話となりますが、最初の少ない時間でアイスブレイクを行うと、次の時間帯では積極的な会話となっていたようです。
休憩をはさみ、テーマごとに4グループに分かれてのグループワークです。メンバーのアイデアを共有することを中心に25分間行いました。3日目となると、皆さんも慣れてきたようで、活発な対話を行っていました。
ワーク後、個人ワークとして振り返りの時間をとり、気づき・学びとなるキーワード、最初の一歩として何をするか、を各自chatに入力し共有。これをもとに、最後は参加者一人ずつ発表です。熱い思いも加えて話しているとあっという間に時間が過ぎ、研修会の終了時間をオーバーしておりました。
最後は、当機構理事・事務局長の田口より今回の感想等挨拶があり終了となりました。
当機構初めてのオンライン研修会でしたが、無事終了することができました。参加者の方々も当初は運用に慣れない中、初めて顔を合わせる方たちとの画面を通じての会話に戸惑いも多かったようです。しかし最終日のワークではファシリテイターの力を借りながら活発に意見を出し合うことができました。次はこのメンバーで対面での会を開催できたら、という言葉を頂くことができ運営側も嬉しく感じています。
今回の研修内容を各チームに持ち帰って頂き、今後のチーム運営や地域、企業との関わりに活かされることを願っております。
なお、本研修会にご参加いただきました参加者の皆様、協力企業の皆様、講師の皆様、ご支援いただいた公益財団法人大崎企業スポーツ事業研究助成財団様に心より感謝申し上げます。