2021年度日本トップリーグ連携機構 GM研修会①
公益財団法人大崎企業スポーツ事業研究助成財団助成事業
開催報告
日本トップリーグ連携機構では、7月27日(火)・8月3日(火)の2日間に2021年度第1回目となるGM研修会を開催いたしました。昨年度と同様、今回も新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、対面ではなくオンラインを使用した研修会とし、2週連続火曜日夜3時間の合計6時間にて実施いたしました。
当機構では昨年度「Woman Athletes Project」(WAP)において企業におけるスポーツの価値についての調査を実施し、コロナ禍での変化とともに、企業においてはスポーツチームを保有する理由や、スポンサードする意義が約20年前とは大きく変化していることが分かりました。
上記の調査結果から見えてきた最新の話題、課題を盛り込み、本年度は新たな試みを取り入れた研修会を企画。本年度は当機構で実施している「スポーツマネジメント機能シェアシステム」(SMASH)と連動し、本「GM研修会」を2回(今回の研修会および2回目)と2回の(仮称)分科会を開催する予定で、参加者には1年を通じての研修テーマに取り組んで頂く、というものです。
そして、研修テーマは、「企業とスポーツの関係を再定義する」。これからのスポーツチームそしてGMが母体の企業やスポンサーとの関係の中で、どんな価値を体現していけるか、また企業はスポーツチームにどのような価値を望み、どんな協調アクションを実現していけるのかを双方の視点から探索し、仮説を導いた上で、実践を目指しました。
今回はチーム・クラブのGMのみならず、企業においてスポーツに係る部署に在籍されている方も参加、参加者47名、オブザーバー参加17名にて実施いたしました。
【DAY1】
7月27日(火)18時から開始。当機構より市原則之専務理事が挨拶、またスポーツ庁参事官(民間スポーツ担当)付参事官補佐・坂本 弘美様よりご挨拶を頂き、研修会の趣旨等について田口禎則理事・事務局長が話をいたしました。
メインファシリテイターの上井雄太様からファシリテイター陣の紹介があり、それぞれの「マイブーム」について考えchatに入力頂きました。その後、今回の研修会の目的、進め方の説明がありました。
最初に、自己紹介タイムとして3人一組に分かれてのグループワークです。最近気になる企業とスポーツについて語り合いました。
セッションではインプットトークとして、スポーツコンサルタント・杉原海太様より「国内外における、企業とスポーツの関係~過去/現在/未来の可能性~」について講義がありました。終了後、「インプットトークで印象に残ったキーワード」及び質問についてchatに入力頂き 、全体での共有、また杉原様からの回答を頂きました。
続いてグループ対話です。「企業が抱えている、重要な「課題」とは?」をテーマに8名程度のグループ分かれて議論し、全体に共有いたしました。
次のグループ対話のテーマは「スポーツが提供できる「価値」とは?」でした。先ほどとは異なるメンバーのグループに分かれて、同様に議論し、全体共有いたしました。
最後は本日のまとめとして、参加者に「本日の気づき」をchatに入力いただき、メインファシリテイターの上井様より総括頂きました。
次回は1週間後、その間にも自分たちの状況を振り返り、また次回のグループ対話のためアンケートを実施、準備して頂くことになっています。
【DAY2】
8月3日(火)18時から開始。前回に続きファシリテイターの上井様よりテーマについて再説明、そして今回の進め方等の説明を行いました。本日は対話によりさらに深堀していきます。
最初に、前回の振り返りとして3人一組になりグループ対話を行いました。
引き続きインプットトークとして、以下のお話がありました。
1. 「企業アスリートの可能性」の兆し/現役ラガーマンの競技/企業/地域での活躍
【NTTコム シャイニングアークス 選手会長 喜連 航平 様】
2. 「シャレン!×企業」の兆し/シャレン!の活動で起き始めている企業連携
【Jリーグ 社会連携室 室長 鈴木 順 様】
3. 「競技を越えた連携」の兆し
/プロスポーツクラブが連携する山陰活性化プロジェクト
4. 「行政×スポーツ×企業」の兆し
/山口氏×レノファ山口×民間企業の連携プロジェクト
5. 「スポーツの社会的投資価値の可視化」の兆し/松本山雅 SROIプロジェクト
【フューチャーセッションズ スポーツダイレクター 田上 悦史 様】
その後、DAY1終了後に実施したアンケートにより具体的テーマの設定がされて、各グループに分かれてグループ対話を行いました。
終了後には個人ワークとしてアイデアを検討、アイデア記入フォームに書き込みして頂き共有しました。
さらに、メンバーを変えてグループ対話を行い、各自のアイデアの共有とメンバーからのフィードバックを行いました。終了後には全体共有、また個人ワークで「検討したアイデアを自組織で実践するために、どんなアクションを起こしていきたいか?」を検討しchatで共有しました。
最後に、各自本日の気になったキーワードをchatに書き込み、全員での振り返り、当機構田口理事・事務局長より挨拶があり、終了となりました。
2度目のオンライン研修会となりましたが、参加者の方々も慣れており、議論も白熱、時間が足りないようでもありました。今回の研修内容を各チームに持ち帰って頂き、今後のチーム運営や地域、企業との関わりに活かされることを願っております。
なお、本研修会にご参加いただきました参加者の皆様、協力企業の皆様、講師の皆様、ご支援いただいた公益財団法人大崎企業スポーツ事業研究助成財団様に心より感謝申し上げます。
講師のご紹介(敬称略)
①上井 雄太/株式会社フューチャーセッションズ
メインファシリテイター
②杉原 海太/スポーツコンサルタント
DAY1 インプットトーク
③喜連 航平/NTTコム シャイニングアークス 選手会長
DAY2 インプットトーク
④鈴木 順/Jリーグ 社会連携室 室長
DAY2 インプットトーク
⑤田上 悦史/フューチャーセッションズ スポーツダイレクター
DAY2 インプットトーク
⑥小山 優、田上 悦史、筧 大日朗、宮武 洋一、坂本 裕樹
/株式会社フューチャーセッションズ
グループ対話 ファシリテイター
⑦田口 禎則/一般社団法人日本トップリーグ連携機構
DAY1 グループ対話 ファシリテイター
研修会日程
■DAY1・第1日目 7月27日(火)18時~21時
STEP1:オープニング
・イントロダクション
・自己紹介タイム
STEP2:企業の課題を探究する
・インプットトーク
・グループ対話/全体共有
STEP3:スポーツの価値を探究する
・グループ対話/全体共有
・次回に向け
■DAY2・第2日目 8月3日(火)18時~21時
STEP1:Day1のふりかえり
・イントロダクション
・ふりかえり対話
STEP2:アイデアを広げる
・インプットトーク
・ブレインストーミング/アイデア出し
STEP3:アイデアを具体化する
・個人ワーク
・アイデア相互フィードバック
STEP3:アクションにつなげる
・アクション検討
・クロージング