平成27年度日本トップリーグ連携機構 審判研修会 開催報告
日本トップリーグ連携機構では、8月22日(土)・23日(日)の2日間、味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)において平成27年度審判研修会を開催いたしました。
この研修会は、各リーグで活躍する国際審判員もしくは国際審判員を目指す審判が一堂に会し、その資質向上と各競技の枠をこえた審判の交流を図ることを目的としています。今回は11リーグより48名の審判員、関係者が参加しました。
【1日目】
まず初めに開講式を行い当機構副専務理事の真下昇による主催者挨拶、事務局によるガイダンスを行いました。
研修会最初はホッケー審判員の相馬千恵子氏の特別講演です。国際審判員として世界選手権、オリンピックでレフェリングする一方、結婚、出産という家庭人の顔もある相馬氏。大学生から始めた審判員からいかにしてトップレベルまでキャリアを上り詰めたか、時々聴講する方々に話題を振りつつ90分話して頂きました。
次は「チームビルド、オープンマイド」として日本オリンピック委員会の相馬浩隆氏が登場。椅子も机も片づけられ、参加者もこれから何が始まるか興味津々のよう。自己紹介の1対1の時間から、徐々にチームでの問題解決の時間に移っていきます。最後は1時間余りの時間を使い、ある条件の下、見本の模型と同じものを製作するという課題が出され、悪戦苦闘の末2チームが見事完成させることができました。グループのメンバーが意見を出し合い、答えを導いていくために何が必要かを実践し、参加者同士の関係もぐっと近くなったようです。
講座終了後には懇親会が催されました。グループワークをしたチームでの自己紹介の時間もあり、さらに親睦を深めました。
【2日目】
2日目の研修は「良い状態で試合日を迎えるために、トレーニングとコンディショニング概論」というテーマから始まりました。国立スポーツ科学センター・田中章博氏から理論と具体的な姿勢のチェック方法、改善のための運動の説明があり、参加者はその場で軽い運動をしながら受講しました。
昼食前の2コマ目は日本サッカー協会・玉利 聡一氏から「コンプライアンス」の講義がありました。コンプライアンスとは何か、また社会人として、審判員として普段の行動から注意すべき点などをお話頂きました。
昼食をはさみ、研修会最後となる「コミュニケーションスキル」をローレルゲート・守屋麻樹氏、アネゴ企画・上田雅美氏のお二人で講義頂きました。一人で考え、あるいはグループで考え討議しながら、審判員として必要なスキルを身に付ける内容となりました。
講義終了後は事務局からの挨拶があり、今回の審判研修会は終了しました。
参加者の皆さんが本研修から学んだことを生かして、トップレベルの大会で審判員として姿を見ることができることを期待します。